Google ペンギンアップデートまとめ🐧

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ペンギンアップデートとは?

ペンギンアップデートとは、主にスパムを取り締まるGoogleのアルゴリズムの一つです。ただし大部分はリンクスパムにフォーカスしています。以前はスパムを行っていたウェブサイトの評価を定期的な更新とともに下げていましたが、近年はスパム行為による評価を無効化し、リアルタイムに処理されるようになりました。

ペンギンのイメージ

Google Penguin looks mostly at your link source, says Google

最新の情報によれば、ペンギンは基本的にはスパムリンクを検知して、マイナスの評価を与えるのではなく、評価自体を無効化します。

一方で、ウェブサイト単位で低品質リンクやスパムリンクが多い場合、そして残りのリンクに関しても価値のあるリンクが見当たらない場合はそのウェブサイト全体を信用しないようです。この場合、リンク元となるそのウェブサイトは検索ユーザーから検索される機会を失うことになるでしょう。

つまりスパム行為を行うウェブサイトの評価は下げられる可能性があります。一方でスパムリンクを張られているウェブサイトの場合は、特に害はありませんが、そのリンク価値が無効化される事になります。

有名なアルゴリズムの一つの「パンダ」は主要な開発者の名前を由来としていますが、「ペンギン」は開発者が白黒はっきりさせるという意味で名づけたと言われています。

ペンギン・アップデートの効果

ペンギン・アップデートの目的は、いわゆるブラックハットSEOの排除となります。

ブラックハットSEO

Googleのガイドライン違反となるウェブスパムを行い、検索ユーザーの為にならない、検索エンジンを騙す施策を意味します。
ブラックハットSEOは、アルゴリズムによって検知され、または、Googleのスタッフの「手動による対策」の対象となります。このような施策で評価が上がる事はなく、最悪評価を下げてしまう可能性もあります。

ホワイトハットSEO

Googleのガイドラインに沿った施策を意味します。
多くの場合、サイトの使い勝手の改善や、素晴らしいコンテンツ作成の助長、サイト表示の高速化など、ユーザーと検索エンジンの両方に良い効果をもたらします。
ホワイトハットSEOを行えば、順位が上がるわけではありませんが、近年のGoogleのアルゴリズムは洗練されてきている為、アルゴリズムをかいくぐった施策はほぼ通用しません。一時的に通用したからといって、今後も通用するとは限りませんので、施策の労力は適切な方向へ向けるべきでしょう。

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検索ユーザーを第一に考え、ガイドラインに沿ったホワイトハットSEOを心がけてウェブサイトを運営していきましょう。

ペンギン・アップデート履歴と検索クエリへの影響

1回目 2012年4月24日

3.1%~5%の検索クエリに影響

検索クエリの12%に影響があったパンダ・アップデート程のインパクトはありませんでした。リンク販売を主軸としていたSEO業者はこの時期ぐらいから問題が大きくなり、現在では大分少なくなってきたと感じます。

Google ウェブマスター向け公式ブ...
良質なサイトをより高く評価するために Google フレンドリーなサイト制作・運営に関するウェブマスター向け公式情報
2回目 2012年5月26日

0.1%の検索クエリに影響

3回目 2012年10月5日

0.3%の検索クエリに影響

4回目 2013年5月22日

ペンギン・アップデート2.0
2.3%の検索クエリに影響

5回目 2013年10月4日

ペンギン・アップデート2.1
1%の検索クエリに影響

6回目 2014年10月17日

ペンギン・アップデート3.0
1%以下の検索クエリに影響

ペンギン・アップデート3.0
7回目 2016年9月23日

ペンギン・アップデート4.0 最後のアップデート
コアアルゴリズムの一部となり、リアルタイム更新に変更。スパムのシグナルに基づいてランキングを調整するように改善された。
今まではペンギンによりスパムと判定されていたウェブサイトは、その後スパムリンクの削除や否認などを行ってもすぐに順位が回復するわけではなく、実際には次のデータ更新まで待つ必要がありました。今後はリアルタイム更新になった事で、順位の回復も早く処理されるようになります。

Google ウェブマスター向け公式ブ...
Penguin が Google のコア アルゴリズムの一部になりました Google フレンドリーなサイト制作・運営に関するウェブマスター向け公式情報
過去現在
アップデート頻度定期的な更新リアルタイム更新
低下していた評価の回復次のアップデートまで待つリアルタイムに変更
影響の範囲サイト全体ケースによって、サイト全体、ページ単位、カテゴリ単位と異なる
評価下がる無効化
Search Engine Land
Google updates Penguin, says it now runs in real time within the core search algorithm The latest announced release, Penguin 4.0, will also be the last, given its new real-time nature.

ペンギン4.0以降はリアルタイムアップデートとなり、今後のリリースの予定はないとの事ですが、もちろん今後一切ペンギンに関する変更が無いという意味ではありません。

将来的に大きな変更があった場合には、何らかの形でアナウンスを行うようです。


順位に変化があった場合に、それがアルゴリズムの影響か、それともウェブサイトの変更によるものなのか、または外部環境の変化によるものなのかは、なかなか判断が難しい所です。
このような場合の調査の方法や確認すべき点については、以下のページでまとめています。

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この記事を書いた人

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