無料ホームページと独自ドメイン

2016年7月8日
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独自ドメインを持った方がSEOの面で有利という事を聞きますが、アメブロなどのブログやプロバイダーの提供する無料ホームページスペースなどはSEOでどのような問題点があるのでしょうか。


フリーホストとは、誰でもほぼ無料でウェブサイトのアカウントを取得できるサービスです。これらは、独自のドメインではなく、このフリーホストのドメインを利用します。
有名なサービスでは、例えばwordpressであれば「○○.wordpress.com」、tumblerであれば「○○.tumbler.com」などがあり、日本でもアメブロや、mixiなどのブログがあります。少し前では、ジオシティーズや、ニフティやビッグローブなどのプロバイダが提供する無料スペースなどでウェブサイトを公開されている方も多かったと思います。





フリーホストのメリット・デメリット

独自ドメインを取得した場合は、幾分か費用が発生しますが、無料系のサービスは費用がかからない点がフリーホストのメリットです。


フリーホストのデメリット

問題点は、時折、非常に希なケースですが、ある特定のフリーホストの中には非常に多くのスパムが行われ、Google側でスパムを対処する場合にもぐら叩きのようになってしまい、また、Googleが良いコンテンツを見つける事が困難な場合があるようです。
アルゴリズムやマニュアルアクションを行っても、次から次へと更に多くのスパムが湧いて出てくるようなサービスには注意が必要です。
このような無料ウェブホスティングサービスを利用している場合は、他の高品質な無料サービスへサイトを移行した方が良いかもしれません。
※Matt Cutts氏の解説では上記のようなコメントをしています。When might Google take action on an entire freehost?


また、無料のサービスはいつサービスを終了してしまうかわかりません。実際に終了してしまったプロバイダーの無料ホームページスペースもあります。
特にビジネスのウェブサイトは安定した運営を行う為にも有料のサービスをおすすめします。


無料ウェブホスティング利用前の確認事項

以下のような説明がウェブマスター向け公式ブログで述べられています。


スパム行為が行われていないか

スパムに関しては品質ガイドラインで確認しておきましょう。Matt Cutts氏が言う確認方法は以下のような方法です。(フリーホスト運営者側に向けたメッセージですが、そのまま利用者でも判断できる基準となると思います。)


サービス運営者は高い品質のサービスを提供したいはずですので品質のコントロールを行うサービスがほとんどですが、一部このようなスパムに関して一切注意を払わないサービスもあるようです。
その場合は「site:ドメイン」を使って、検索結果を数件クリックしてみましょう。
表示されるページがスパムページが多ければ、危険な兆候です。


Search Consoleを利用できるか

サイトが危険な状態かどうかチェックする事ができ、ペナルティを受けた場合の再審査リクエストを申請する事ができます。
Search Consoleを利用できるかどうかも重要な選定基準でしょう。


せっかく良いコンテンツを持っていたとしてもスパムだらけのサービスを利用している場合は、サービス丸ごとペナルティを受けてしまった場合に巻き添えを食らうリスクがあります。
利用者側も無料ホストを利用する際は、上記の注意点2点をきちんと確認しておきましょう。




独自ドメインのメリット

SEOだけに限らず様々な点で利点があります。


  • 好みのドメインを選べる
    使用するドメインは利用者が既にいなければお好みで選べます。
    ドメイン内にキーワードを含める必要はありませんので、今後あなたのウェブサイトのファンになるユーザーを想定して、センスの良い使いやすいドメインを選びましょう。

  • 独自のブランド価値・評価を蓄積できる
    共通のドメインを複数ユーザーで利用しているタイプのフリーのホスティングサービスでは、自身のブランドや評価の蓄積が行いにくく、他の利用者のサイトの評価に影響されてしまいます。
    例えば他の利用者が検索エンジンスパムを行えば巻き添えとなって評価が下がる可能性もあります。

  • 企業なら必須 フリーでは一般の人から見て信頼性が薄い
    企業であれば独自ドメインは必須です。
    フリーのウェブサイトでは訪問者から片手間で行っているビジネスと勘違いされるかもしれません。

  • サーバーの増強・移転などが行いやすい
    フリーのサービスでは共用のサービスがほとんどですので、サーバーのスペックが低いものが多いでしょう。
    サーバーダウンや表示の遅延など訪問者をイラつかせる不親切なウェブサイトとなるかもしれません。
    コンテンツが増えてきた場合も容量制限で運営が困難になる可能性があります。
    独自ドメインであればサーバーの移転や増強にも身軽に対応できます。

  • 安定したウェブサイト運営
    蓄積したブランド評価や検索エンジンの評価を急に失う事なく安定してウェブサイトを運営できます。
    フリーのウェブサイトでは、プロバイダーの無料公開サービスが終了してしまえば、蓄積した評価を捨ててまたゼロからやり直しとなってしまいます。

ドメインには、「日本語ドメイン」という日本語を含めたドメインを選定する事もできます。以前は「日本語ドメインはSEOで有利」といった噂が出回っていました。この点について解説します。




日本語ドメインのSEOへの影響 EMDアップデート

大分以前には、あるキーワードで検索した際に、そのキーワードを含むドメイン名が順位に優遇されていました。
現在は、Googleの数回のEMDアップデート(アルゴリズム修正)により「キーワードを含むドメイン」はほとんど順位に影響される事はないでしょう。


低品質の完全一致ドメインが検索結果から減るようにアルゴリズムを修正しました。


新しいEMDアルゴリズムは0.6%の英語圏のクエリに影響が出ます。パンダやペンギンとは関連がありません。


米国のみの適応で、品質の低いドメインに影響がでるようです。
英語圏では、ドメイン名自体にキーワードが含まれているとSEOにも良い影響があるとされていました。
その為、価格的に安い「ダブルダッシュドメイン(double dashed)」を使った品質の低いウェブサイトが多くなり、今回の修正に至ったようです。


EMD(完全一致ドメイン)アップデートとは?

EMDとは、「Exact Match Domain」の事でドメイン名の中に検索されるキーワードを含めたものとなります。
例えば、「Boston」、「Sushi」のキーワードであれば、「boston-sushi.com」、「boston–sushi.com」、「bostonsushi.com」のようなものでしょうか。


キーワードを含むドメインはSEOに有利か?

EMDアルゴリズムのアップデート前は、キーワードを含むドメインへの評価の比重が高かったようで、Googleに不満が寄せられていたようです。
以下の動画でMatt Cutts氏が説明していましたので、一部訳します。



新しいドメインを購入する時、SEOの範囲で特定のニッチなキーワードで競争する事を想定すると、ドメインの選択は戦略によって変わります。


twitterのようにブランディングを求めるなら、人々はその名称を認知するのでドメイン名にキーワードを含める必要はありません。


もちろん完全にキーワードを含んだドメイン名を選択する事もできます。
この場合は「buy_viagra.net」、「buy_viagra.org」など様々なケースが考えられます。


選択する人はそれぞれ意味を理解し、キーワードを含むドメインが良いか、ブランドを考えたドメインが良いか、区別して使い分けるでしょう。


ただ、考えて見るとキーワードをドメイン内に含まなくても成功する事はできます。
例えば、ソーシャルゲームの「zynga」、「twitter」、「facebook」、「Google」、「Yahoo!」等の名前はブランドとして知られていて、キーワードは含まれていません。


キーワードを含むという意味で考えると、リンクを張られる際にキーワードが含まれているといった部分が特徴的です。


このような場合、もし「アンドロイド」に関する15ものウェブサイトを運営していて、その全てに「アンドロイド」の文字がドメインに含まれていると本来のブランド名を認知してもらいにくくなります。


ドメインがブランド名であれば、覚えてもらって再度訪問してもらえるかもしれません。


TechCrunchの場合でも同様にTechNewsとなっていません。
Hacker Newsのようなおかしな名前であっても、news.ycombinator.comとなっています。


私達は、キーワードを含むドメインを順位決定の際に評価していましたが、複数の人々からキーワードを含むドメインの評価の比重が大きすぎるという不満がありましたので、アルゴリズムの評価の方法を変えました。


日本語ドメインでもあてはまるか?

日本語ドメインは以前はSEO目的で取得する場合もあったと思います。
ただ、実際にはメールなどは使えなかったり、海外で直接URL記述をする際に当然漢字が打てないなどの汎用性の無さから実用的ではないという声が多く、普及はしていないようです。
今回の改良でドメイン名内にキーワードが含める意義はなくなったと感じます。


完全一致ドメインのメリットとデメリットは以下の通りです。


メリット

  • 検索結果の多数の順位指標の中の一つ。ただし影響はごく僅か。
  • 外部ウェブサイトからURLでリンクされた際にアンカーテキスト効果はある。ただしそんな機会はそれ程多くはない。

デメリット

  • ドメイン名にキーワードを含める事で、選定がニッチ過ぎた場合サイトの方向性も制限される
  • ブランドは打ち出しにくい(汎用キーワードの場合)
  • 既にドメインが取得されているケースもあり、そうでなくても価格が高い
  • 今回のアップデートで効果が徐々に薄まりつつある
  • 日本語の場合はコピー&ペーストの際にピュニコード変換が必要なケースがあり、使いにくい

ドメイン名に汎用キーワードを入れるとブランド色が薄くなります。SEOを意識しすぎてウェブサイトで扱うトピックが制限される事がないようにしましょう。



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野澤洋介
野澤洋介

この記事を書いた人

アレグロマーケティング代表

SEOツールのプロジェクト担当者でもあり、自社のSEO担当でもあります。
SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。




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