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Googleのサイトの評判の不正使用に関するポリシーの更新

2024年11月20日、Googleは「サイトの評判の不正使用(Site Reputation Abuse)」に関するポリシーを拡大し、第三者によるコンテンツであっても、サイト運営者(ファーストパーティ)が関与または監督している場合、それが検索ランキングを不正に操作する目的であれば、ポリシー違反と見なすことを明確にしました。この更新により、いわゆる「パラサイトSEO」への取り締まりが強化され、複数の大手サイトが手動による対策(Manual Action)を受け、該当するコンテンツがインデックスから削除されました。

サイト評判の不正使用とは、ホストサイトのランキングシグナルを悪用する目的で、第三者の記事を掲載する行為を意味します。


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ポリシー拡大の背景と主なポイント

  • ファーストパーティの関与も対象に:これまで、第三者が独立して作成したコンテンツが対象とされていましたが、今回の更新で、サイト運営者が関与または監督している場合でも、検索ランキングを不正に操作する目的であれば、ポリシー違反と見なされます。
  • 手動による対策の継続:このポリシーは現在、手動による対策(Manual Action)でのみ適用されており、アルゴリズムによる自動検出はまだ導入されていません。しかし、Googleは将来的にアルゴリズムによる対応を検討しています。
  • ユーザー体験の向上を目的に:Googleは、ユーザーからのフィードバックを受けて、サイトの評判を悪用する行為が検索体験を損なうと判断し、今回のポリシー拡大に至ったと説明しています。

影響を受けた主なサイトと事例

このポリシー拡大により、以下のような大手メディアサイトが手動による対策を受け、該当するコンテンツがインデックスから削除されました:

  • Forbes:「Forbes Advisor」や「Forbes Vetted」などのセクションが影響を受け、フリーランスライターとの契約を終了するなどの対応を行いました。
  • CNN Underscored:商品レビューやクーポンコードを掲載するセクションがインデックスから削除されました。
  • その他の大手メディア:USA TodayやSports Illustratedなども、第三者によるAI生成の製品推薦記事を掲載していたことが報告されています。

マニュアルアクション適用:該当行為が確認されたサイトは、Search Consoleを通じて手動ペナルティを受け、該当コンテンツがインデックスから削除されるケースが多数報告されています


🛠 ルール違反を避けるための対応策

✅ Googleの公式ガイダンス(2025年3月更新):

  1. 問題コンテンツを新ドメインへ移行
    • リンク元はnofollow、リダイレクトは使用しない。
  2. noindexタグの利用
    • robots.txtでブロックせず、ページにnoindex設定を行う。
  3. ファーストパーティによる再制作
    • 自社運営の記事として書き直す。
  4. 問題コンテンツの完全削除
  • 即時対応が重要:robots.txtによるブロックでは、Search Consoleが再クロールできず、ペナルティ解除が遅れる可能性があります。
  • 古いサイトから新しいサイトへのURLのリダイレクトを避けてください。リダイレクトを行うと、サイトの評判の悪用問題が再発する可能性があります。

まとめ

Googleの「サイトの評判を悪用する行為」に関するポリシー拡大は、検索結果の品質向上とユーザー体験の改善を目的としています。ウェブマスターやSEO担当者は、自サイトのコンテンツがポリシーに準拠しているかを再確認し、必要な対応を速やかに行うことが求められます。特に、第三者コンテンツの取り扱いには注意が必要です。

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この記事を書いた人

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【著書】
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