アンカーテキスト効果とサイト内リンク設計

2016年7月14日

アンカーテキストとは、文中の単語や一文のテキストに対して<a>タグでリンクを設置する事を意味します。
アンカーテキストリンクを適切に設定する事で検索エンジンだけでなく訪問者に対してもリンク先のページの存在を明確に示す事ができます。


アンカーテキスト無し

アンカーテキストはリンク先のページが何かわかりやすい言葉にして、設定しましょう。


この文章の「アンカーテキスト」という文字に対してアンカーテキストリンクを設置すると以下のようになります。

アンカーテキスト有り

アンカーテキストはリンク先のページが何かわかりやすい言葉にして、設定しましょう。


Googleはアンカーテキストリンクを見て、リンクとコンテンツの関連性を把握し、信頼度を測る際のシグナルとして評価しています。
Googleの公開する「検索エンジンスターターガイド」によると検索エンジンは内部リンクのアンカーテキストを評価している事がわかります。





アンカーテキストと被リンク効果

「被リンク」というと外部サイトからリンクを受けるイメージがありますが、自分のサイト内のページから受けるリンクも被リンクの一つです。


外部からのアンカーテキスト被リンクは、自分のサイトではない為コントロールする事は難しいですが、サイト内のバックリンクであれば、簡単にアンカーテキストを自分の思いのまま修正することができます。


アンカーテキストの注意点

コンテンツとは無関係なアンカーテキストを意図的に設定する行為はスパムに該当します。
アンカーテキストにユーザビリティを無視してキーワードを詰め込む事もスパムに該当します。
最近では、Googleはアンカーテキストだけでなく、そのページの内容やアンカーテキスト近辺の文章も判別できます。
また、長い文章に対してアンカーテキストを設置しないように気をつけましょう。Googleも訪問者もわかりやすいアンカーテキストを好みます。


ナビゲーションメニューのアンカーテキストの誤字は致命的

これは当ブログでも実際に失敗した点です。
商品名を記述したメニュー上のアンカーテキストリンクを修正を行った際に、商品名で誤字があり、それまで商品名キーワードで上位に位置していたものが、1ヶ月後に下降してしまいました。
Googleにインデックスされるまでの期間が1ヶ月程かかり、順位が下降した段階で気がつきすぐに修正を行いました。
メニュー上でのアンカーテキストの誤字はそれ程強力なインパクトがあります。
もちろんコンテンツ本文内でのアンカーテキストに誤字があった場合、アンカーテキストリンク効果が本来評価されるべきものにはなりませんので注意しましょう。




省略語アンカーテキストはその効果を捨てている

省略語アンカーテキストとは、こちら、コチラ、戻る、トップ、ホームなどの省略された言葉にリンクを設定する事です。このままでは折角のアンカーテキスト効果を捨てている事になります。

省略語アンカーテキストの例

下記は省略語アンカーテキストの例です。エディターやCMSで、テンプレートなどを使用するとこのような省略語が設定されている場合があります。

省略語アンカーテキストの例

<a href=”/”>トップ</a>
<a href=”/”>ホーム</a>
<a href=”/”>戻る</a>


アンカーテキスト活用法

例えば下図のように、ページAを「名刺印刷」というキーワードで最適化をするとします。

現在、ページAに対してページBから「詳細はこちら」というリンクが張られています。


アンカーテキスト例1

このままでもユーザビリティは問題がなさそうですが、アンカーテキストに「名刺」や「印刷」という単語がありません。そこで下の画像のように、ページBのアンカーテキストを「名刺印刷のサービス内容」とすると、「名刺印刷」というSEOキーワードが含まれ、被リンクの質が向上します。


アンカーテキスト例2

画像に対してリンクを張っている場合は、画像のalt属性を編集してリンク先のページの内容を示すテキストを入力しましょう。




Googleが評価するアンカーテキストの位置

ページ内のリンクエリアは大抵は以下の5つに範囲分けする事ができます。


  1. ヘッダ部分の共通のリンク(企業ロゴやフレーズ)
  2. グローバルナビゲーション
  3. サイドメニュー
  4. フッターメニュー
  5. 本文コンテンツ内のリンク

WebmasterWorldで著名なWebmasterWorldで、Tedster氏のコメントがGoogleのパテントを調べた上で発言した内容を見ると、フッターメニューのリンクはその他のリンクに比べ最も低い評価となっていると推測されます。
最も評価されるアンカーテキストリンクは、本文コンテンツ内のリンクとされています。
これを裏付けるようにGoogleのMatt Cutts氏は、「人の手で編集され選択されたアンカーテキストリンクをより評価する」と発言しています。





アンカーテキストリンクの張り方

SEOを意識しすぎるとアンカーテキストリンクの張り方に様々な疑問が生じます。
基本的には訪問者を意識してわかりやすいアンカーテキストを考えていれば、問題となることはありません。
よくある疑問2点をそれぞれ以下で解説致します。


ページA上で異なるアンカーテキストリンク2つをページBに張る

「1つのページに同じページへの2つのリンクを異なるアンカーテキストで張った場合、ページランクの流れにどのような影響がありますか?」
※ページランクについては、「ページランクとは?Googleのツールバーページランクは更新停止で確認不能」で解説しています。


異なるアンカーテキスト
ページBへ異なるアンカーテキストでリンク




ページランクの評価は時代とともに変化

この質問はいわゆる「針の上で天使は何人踊れるか?」のような例だと思います。


あなたのSEO施策上「一つのページから2つのリンクを張る事」が最も重要な事だという事であれば、一般的な人々は奇妙に思うでしょう。
一旦見つめ直して、SEOという高い山の頂上や、あなたの自身のSEO施策、あなたのサイトの構造、ユーザー満足度、ウェブサイトのスピードなど多くの事を見たほうが良いかもしれません。
なぜならこの質問はある意味些細なものです。


ページランクの資料によると

大元のページランク資料をみると、一つのページから2つのリンクをもう一つのページに張ると、両方のリンクからページランクは流れます。
リンクのページランクの量は(オリジナルのページランク資料によると)発リンクの数だけ均等に分割されます。


つまり、2つのリンクが同じページへ向かっている場合は、2つのリンク分ページランクがそのページへ流れます。
このように大元のページランク資料に記述されています。


それぞれ異なるアンカーテキストである場合は、ページランクの流れに影響はありませんが、アンカーテキストがどのように流れるかについて回答してみたいと思います。


アンカーテキストの評価

Googleではリンク抽出プロセスがあり、それはページ上の全てのリンクを見て、それらを抽出し、ドキュメントに注釈をつけたり、記録したりします。
そしてこのリンク抽出プロセスは、全てのリンクを選択したり、1つのリンクを選択したり、いくつかのリンクを選択したりと、時間を経過するごとに振る舞いが変化します。
前回2009年に見た時は、あるページの1つのリンクだけを選択していました。


ただしもう一度言いますが、これがSEOの1要素として本当に心配しているものだと言うならば、一旦見つめ直して、優先度の高いものを見ていくべきでしょう。
重要なものとは、「どのくらい多くのユーザーが実際に目標にたどり着いたか」や、「彼らが満足するような良いコンテンツを見つけられているか?」、「トップページのデザインはどうか?」、「数年後には古く見えるかもしれないのでリニューアルをする必要があるか?」などです。


これらの事はユーザーの為に良い事で、1つのページ上の複数のリンクから流れるページランクやアンカーテキストの量を考える事よりも時間と注意を向ける価値があるでしょう。


これが答えですが、答えは時間が経てば変わる可能性もあります。2009年の時点では、1つのリンクのみを選択していたという事がその例です。




1ページに対して全て同じアンカーテキストでサイト内リンクを張っても良い?



内部被リンクでトラブルになる事は一般的にはない

ここで絶対にないと言わなかった理由としては、SEO目的で5000リンクを同じアンカーテキストで張る人間が出てくるかもしれないからと付け加えています。
つまり、過剰に意識しすぎておかしなサイト構成になってしまうと、ユーザビリティも損なわれ評価が下がる事もあり得るのではないかと思います。


例えば5000ページのサイトで、トップページや、サービス、商品ページなどの重要なページ以外でSEO目的のみのさほど重要ではない記事ページを作り、全てのページから同一のアンカーテキストで張ったとすれば、訪問者のユーザビリティが下がり、結果的に評価が下がるかもしれません。


テンプレートやパンくずの設置

通常のサイトであれば、パンくずを設置したり、テンプレートの仕組みの中で同一のアンカーテキストでリンクが張られます。このナビゲーション自体が機能的で使いやすいものであれば、問題ありません。これらは、テンプレートやCMSの性質上良くあることだからです。


アンカーテキストの効果的な使い方は、メインコンテンツ、本文内できちんと考えた上で、関連性のある記事にアンカーテキスト付でコツコツ張るということが重要です。
本文内で説明しきれない部分をユーザー目線で補足するものであったり、引用で参照元を明示する事でわかりやすいコンテンツとなるからです。


単純にアンカーテキスト、ページランク、被リンク数ばかりを意識して、一気に5000ページから同一のアンカーテキストでリンクを張っても一定の効果しかありません。
ロングテールSEOを実践する上で、ナビゲーションは非常に重要です。


ユーザーの目線にたって、使いやすい機能的なナビゲーションを作成しましょう。


アンカーテキストの見本となるウェブサイト

このアンカーテキストの最適化を最大限利用したサイトが有名な「ウィキペディア」です。ウィキペディア(wikipedia)には膨大な量のページがあり、ひとつひとつのページが固有のアンカーテキストでリンクし合っており、サイト内バックリンク効果を最大限活用しています。


もちろんこれは極端な例で、お持ちのウェブサイトにはふさわしくないかもしれませんが、実際に固有名詞等で検索すると多くのケースでウィキペディアの固有ページが1ページ目に表示されている事がわかります。




アンカーテキストの分散という考え方

サイト内のリンク設計においては、訪問者に便利なアンカーテキスト、わかりやすいアンカーテキストを心がけます。
そもそもクリックされないようなリンクやアンカーテキストは価値が無いとも言えます。


サイト内リンクのアンカーテキスト分散について

SEOばかり意識してしまうと、「アンカーテキストは分散させた方が良い」など余計なことを気にしてしまうかもしれませんが、少なくともサイト内リンクに関しては訪問者の利便性を考えて設置しましょう。
※サイト内リンクでアンカーテキストを意図的に分散させた方が不自然だからです。


便利なアンカーテキストリンクで、リンク先のコンテンツも役立つようであれば、訪問者にウェブサイトを覚えてもらえるかもしれませんし、信頼性も高まります。


信頼性が高まればシェアや、自然な参照リンクを獲得することで、より多くの人に見てもらえるようになります。
その結果検索順位にも良い影響が出てくるでしょう。


サイト外リンクのアンカーテキスト分散について

自身で管理しているウェブサイトであれば、サイト内リンクと同様に利便性を重視して考えた方が良いでしょう。
サイト外リンクのアンカーテキスト分散は、一般的にリンク販売業者が売り文句としているスパム手法です。


Googleは自然な被リンクを評価しますが、アンカーテキスト分散の被リンクは自然なように見せかけてスパム判定されないように偽装する行為です。
質の悪いコンテンツから、アンカーテキスト分散で多くの被リンクを獲得したからといって、ウェブサイトの評価は上がりません。それだけでなくスパム判定されれば検索順位を落とし、検索結果から排除されることもあります。




SEOで重要な事は、コンテンツの質を高めて、積極的にSNSなどを通じて多くの人に見てもらい、訪問者の信頼を獲得していく事です。
自然被リンクを獲得する為に重要なポイントは、「被リンクを増やす外部SEO ペナルティを受けない自然被リンク獲得法」で解説しています。



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野澤洋介
野澤洋介

この記事を書いた人

アレグロマーケティング代表

SEOツールのプロジェクト担当者でもあり、自社のSEO担当でもあります。
SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。

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