インデックス数は順位に影響する?

インデックス数(index)とは、Google等の検索エンジンのクローラーがサイトにアクセスし、検索結果に表示する為に検索データベースに登録されたURL数を意味します。
Googleの検索ロボットがウェブサイトをクロールしインデックス処理を行わない限り、検索結果に表示されることはありません。
インデックス数は多い程SEOに有利とされてきましたが、現在ではGoogleは内容の薄いコンテンツ、専門性の高いコンテンツをアルゴリズムで見分ける事ができるようになっています。
内容の薄いページをいくら増やしても検索エンジンからも訪問者からも評価されません。
訪問者にとって有益な情報を提供し、正しくSEOを行う事が重要です。
インデックスが多いと自動的に順位も上がるか?
多くのページを持つと、Googleはどのように判断するのでしょうか。Matt Cutts氏が回答しています。
インデックス・充実したコンテンツを多く持つサイトの利点
あなたのウェブサイトが大規模にインデックスされていたからといって、それによって自動的に順位が上がることはありません。
ただし、こんなケースも考えられます。
もしあなたのウェブサイトで異なるキーワードを含むページを、より多く持っていたとしたら、それぞれのページは異なる検索クエリでランキング付けされる機会も増えるでしょう。
でも単純にページ数を多くするだけでは、ウェブサイトの評価が高まったり、順位が上昇したりすることはありません。
一般的には、サイトが多くのページを持てば、(※良質なコンテンツであれば)各ページにリンクが集まるかもしれません。つまりページランクは高くなります。
このようなケースなら、Googleはより深くクロールし、ページランクが高いページがあればユーザーのクエリによりふさわしくマッチさせるでしょう。
テーマを統一し、質の高いコンテンツを増やす事で、各ページ異なるキーワードで集客されるといったメリットがあります。
このようなSEO手法をロングテールSEOと言います。
ページのインデックス確認方法
新規で作成したページがGoogleでインデックスされているかを確認するには、Googleの検索ボックスに「info:」コマンドを使用してURL(http://~)を入力することで調べる事ができます。

検索結果にURLが表示されればインデックスされています。表示されない場合は、インデックスされていないため、インデックスの申請を行う必要があります。
なかなかインデックスされない場合
Googleは、常に世界中のウェブサイトを巡回(クロール)、収集しているため、特別にインデックス申請を行わなくても、リンクを辿ってインデックスに追加されますが、ウェブサイト立ち上げ直後や、しばらく放置していた場合などはなかなかインデックスされません。
このような場合は、Search ConsoleにXMLサイトマップを登録すると効果的です。
詳しくは「Google Search Consoleの設定とサイトマップの作成・登録・送信確認方法」をご参照ください。
インデックス数と検索順位の関係
質の高いコンテンツの割合や数は検索順位に影響します。
詳しくはSEO対策でサイトの更新頻度(ページ追加)の影響と有効性で説明しています。
品質の高いページが10ページのみのサイトと100ページ以上あるサイトでは、検索エンジンの評価も大きく変わります。SEOは一度実施したら放置してしまうのではなく、コツコツとコンテンツ(内容)を追加(更新)し、質を改善する事が重要です。
結果的に検索エンジン評価が高くなり、訪問者にも喜ばれるウェブサイトになります。
以下のグラフはページをコツコツと増やしていき、SEOとコンテンツの質の改善を1ページずつ行った結果、オーガニック検索の訪問者数が着実に伸びた事例です。

サイト全体のインデックス数を確認する方法
簡単にインデックス数を確認するには、Googleの検索ボックスに「site:ドメイン」と検索すれば、Google(Yahoo!JAPAN)が認識しているドメイン内のページ数を調べておおまかに確認することができますので目安にはなります。
※おおまかにと言うのは、増えたり減ったり、一日の間で増減がある為正確ではないという事です。

厳密に調べるのであればSearch Consoleで確認できます。
Search Consoleのインデックスステータスでページ追加を確認
Search Console(旧ウェブマスターツール)では、検索エンジン側からお持ちのウェブサイトがどのように認識されているかを確認する事ができます。
ここではGoogleが認識しているインデックス数を確認する方法を解説します。
インデックス数の増加傾向をチェック!
Search Consoleにログインし、「左メニュー」の「Google インデックス」内の「インデックスステータス」をクリックします。現在のインデックス数と、インデックス数の推移を確認できます。

ページを増やしてもなかなかインデックス数が増えない場合
ウェブサイトをしばらく放置していた場合は、クローラーがなかなか来ない場合があります。
また、検索エンジンのクローラーにとって巡回効率の悪いウェブサイトの場合は、なかなか新しいページまでクローラーが辿りつかないかもしれません。
このような場合はXMLサイトマップを作成して、クローラーにウェブページの存在を伝える事が重要です。
XMLサイトマップの効果や、作成方法については、「XMLサイトマップとは?検索エンジンロボットに効率よくページを巡回してもらう」で解説しています。
インデックス数が少ない場合 XMLサイトマップ作成のメリット
ウェブマスターツールにウェブサイトを登録し、XMLサイトマップを登録しましょう。
XMLサイトマップの作成 手書きよりもツールがおすすめ
Googleのインデックス数が実際のページ数よりも大幅に少ない場合にはXMLサイトマップを作成し、ウェブマスターツールでサイトマップ登録を行います。
XMLサイトマップのは、手書きで記述する事もできますが、ページ数が多くなると管理も作業も大変になります。
XMLサイトマップの記述は若干専門的なので、Sitemap.orgの仕様に準拠した形式で作成できる専用ツールがおすすめです。
Sitemap.orgの仕様に沿ってXMLサイトマップ生成

Sitemap CreatorはXMLサイトマップ作成ツールです。
有償版であれば一度スケジューラーを設定しておくだけで定期的にウェブサイトの状態をチェックし、XMLサイトマップを更新し、検索エンジンへの通知も自動化する事ができます。
大量のページは一度に公開?または徐々に公開?
新しいサイトを立ち上げたり、プロモーションの為のコンテンツを作成する場合、ある程度ページを作成した後に一気に公開する場合が多いと思います。
これが数十、数百レベルのページであればおそらく問題はないと思いますが、大規模な数のページを公開する際にSEOで注意する点はあるのでしょうか?
ニュース記事のアーカイブを例にMatt Cutts氏が回答しています。
ニュースアーカイブで20万ページを公開する際に、一度に公開するべきか、徐々に公開するべきか?
Googleとしてはどちらも問題なく処理できます。
ただ、もし大量のページが突然検索結果に表示された場合、マニュアルウェブスパムチームが一度見ます。
もしタイミングという意味で特に問題がなければ、段階的に公開した方が良いでしょう。
だからといって、一度に公開した場合、突然500万ページの順位が落ちるわけではありません。
品質の高いページで、数十万のページの順位が落ちるというのは極めて稀です。
ニュースアーカイブは良い例だと思います。
ですが、タイミングに関しては、特に問題がなければ私の場合徐々に公開します。
あなたのウェブサイトに割り当てられるクロールバジェット(あなたのウェブサイトに予め割り当てられるクロールの頻度やスピード)には限りがあります。
大量のページを挙げても訪問者に対しては問題はなさそうですが、クローラー自体は全てのページを一気に巡回できるわけではない為、全てのページがインデックスされるまでには時間がかかる事を理解しておきましょう。
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