ページランクとは?Googleのツールバーページランクは更新停止で確認不能

2016年7月14日

ページランクとはGoogleが検索順位を判定する際に活用している200程の指標のうちの1つですが、単純にリンクをたくさん集めれば順位が上がるといったものでもありません。
リンクの質と数をもとにページごとにページランクがアルゴリズムで計算されます。
品質の高いリンクが多ければページランクも高くなり、そのページの評価も高くなります。


Googleのガイドラインでは、ページランクを意図的に操作するような偽装行為はガイドライン違反となり、評価を下げたり最悪インデックスから削除される事があります。


ページランクの情報は、Google内部のみで保持している為、リアルタイムでは公開されていません。
以前はブラウザ上の表示したページのページランクをツールバーを通して確認する事ができ、ツールバーのページランクの数値は年に3回程の更新で、リアルタイムのデータではありませんでした。


2016年3月8日のSearch Engine Landの記事によると「Googleはツールバーのページランクを停止する」事を公式に認めたようです。
Google has confirmed it is removing Toolbar PageRank


ページランクという仕組み自体はGoogleの内部で動き続けますが、一般のユーザーがページランクを知る術は完全になくなった事を意味します。





ページランクの評価の仕組み 質と量どちらが重要?

ページランクはリンクを通して他のページへも渡ります。
質の高いページ、トピックがマッチしているページからのリンクを多く集めたページはページランクが高くなります。
ページそれぞれにページランクが付けられている為、ページランクの低いページからの1つのリンクとページランクの高いページからの1つのリンクでは、後者の方が評価が高いとされています。


ページランクはリンクや301リダイレクトによって内外のページへ受け継がれます。
特定のページに対してページランクを流さないようにリンクを張る事もでき、その場合はリンクにnofollow属性を付与します。
詳しくは、「nofollow属性とページランクについて」をご参照ください。


リンクを張る際のページランクの流れ方

ページ上でリンクの数の分だけページランクも分割されて流れていきますが、実際のウェブページではトップページに向けてのリンクが複数あったりします。
同一ページへ複数のリンクを張った場合のページランクの流れ方についてMatt Cutts氏の解説があります。


あるページから同じページへ複数のリンクを張るとページランクも二倍?

文章で書くとややこしい話ですが、AというページからBというページへ2つリンクを張った場合や、AというページからAへリンクを張った場合にページランクは張ったリンクの分だけ多く流れるのでしょうか?



ページランクのもともとの公式によると、以下のようになるそうです。ちなみにアンカーテキストについては触れていません。アンカーテキストは同一リンクで異なるアンカーテキストの場合、どちらか一方は無視されると言われています。


あるページから同一の他のページへのリンクを複数

ページランクはリンクの本数分均等に分割されます。例えばページランクを持つあるページから4本のアウトリンクを設定した場合、ページランクは4分割されて流されます。Bというページへ二つリンクを張って、C、Dへもリンクを張った場合のページランクは、Bは、Cの2倍、Dの2倍のページランクが流れるそうです。


ページランクの流れ

AというページからAへセルフループさせる場合

同様にオリジナルの公式によると、ページランクは流れるようです。


一般的にはこのページランクを意図的にコントロールする事はそれ程重要ではありません。このようなレベルでページランクスカルプティングするよりは、良いコンテンツを作ることでたくさんのリンクを集める事の方が重要です。


基本的にはユーザー目線で考えると良いのですが、誰でもできる一般的な例としては、ページ上部のロゴをクリックするとルートページへ移動できるようにするなどがあります。これはユーザーの使い勝手の良いナビゲーションとしてとても重要です。


もし重要なページがあって、そのページへ行くまでにルートから十数回もリンクをたどって行かなけばならないようなサイト設計である場合は問題です。
そのページをルートから辿りやすいように、クリック回数が少ないようにリンクをつけてあげる事でユーザビリティも検索エンジンからの評価も改善するかもしれません。


ページランクは100%は流れない

Matt Cutts氏の解説によると、ページランクはページを遷移するごとにいくらか評価を失うようです。



リンクにより、ページランクの10% 15%ぐらいが失われる

ページランクペーパーによるとリンクにより10%、15%程失われるようです。
例えばページAからページBへのリンクがあった場合、流れるページランクは、0.85、0.9をかけたものになるそうです。そして発リンクの数分等しく分割され、さらに失っていきます。


このように発言すると、リンクを使うべきか、301を使うべきか悩んでしまうかもしれません。
ただページランクだけを目的に偏った使い方をすると、問題を引き起こす原因となります。
そもそもページランクだけを考えてSEOを行うというのは、現在ではナンセンスです。ユーザビリティの改善を重要視しなくなってしまいます。


ページランクは301リダイレクトを通しても失う

Matt Cutts氏の発言では、ページランクは301リダイレクトでも同様に失われるようです。このように言うとリンク、301リダイレクトでどちらかがページランクを失う率が高いのか?気になる方も多いと思いますが、実際はページランクはリンクによって失われる量と、301リダイレクトによって失われる量はほとんど同じのようです。


つまり301リダイレクト、リンクどちらかを使って欲しいという事ではなく、目的に応じて使いわけるという事がベストです。




ページランクは外部のウェブサイトからの評価指標のようなもので、数、質の面でそのページの評価を算出します。
一般的には外部のウェブサイトからのリンクがなくならない限りは、ページランクは蓄積されていきます。
ただし次のようなケースではページランクが下がる事もあります。


ページランクの評価が落ちるケース

ページランクが落ちる原因は、以下のような事が多いようです。


評価の高いページからの被リンクの消失


内部リンクやcanonicalの設定ミス wwwあり、なしなど


リンク販売・購入による直接・間接的なペナルティの影響

ページランクを転送する目的でリンクを販売する行為は、品質ガイドラインに違反する行為となります。


ページランクは人気を計るものではなく、レピュテーション(ウェブサイトからのリンク)を計る指標です。
ページランクにはアンカーテキストリンクを評価するトピカルページランクというものがあり、オーソリティを評価しているようです。




オーソリティとポピュラリティ

ポピュラリティは人気、オーソリティは信頼できる情報にあたると思います。
人気と信頼は非常に近い意味だと思ってしまいがちですが、厳密には意味が異なります。
人気があれば信頼できるわけでもありませんし、逆に信頼できるからといって高い人気を持つというわけでもありません。


有名であれば無条件に信頼してしまうケースも中にもあるかもしれませんが、ポピュラリティ、オーソリティを数値的な指標として区別する事は難しそうに思えます。
Googleはこのオーソリティに関しては試行錯誤しているようですね。


ランキングシステムにおいて、この二つの視点をどのように区別しているか説明しています。



ページランクはウェブサイトのポピュラリティの指標ではない

ページランクはウェブサイトのポピュラリティの指標ではありません。
例えばポルノサイトはとても人気がありますが、リンクを張る人は少ないでしょう。
一方でウィスコンシン州のReal Estate Board(不動産に関する規定)に関して言えば、多くの人々はそのページを見るわけではありませんが、そのページへのリンクは少なくとも集まるでしょう。


ポピュラリティは、そのサイトへ”行く”といった指標であり、一方でページランクはレピュテーション(評価)つまり人々がリンクを張るというレピュテーションの指標となります。


これらは同等ではなく、ポルノサイトがページランクが高く、行政機関のサイトはページが低いといったランキングシステムで動作しているわけではありません。


ポピュラリティ、レピュテーション(オーソリティ)はこのように区別する事ができます。


トピカルページランク

Googleでは与えられたクエリにマッチさせる為にページランクを活用しています。
トピカル(トピックに関連したもの)バージョンのページランクは、ページへのリンクを見て、例えばMatt Cuttsに関するトピックならどのくらい多くのMatt Cuttsに関するリンクがあるかを判断します。
もし多くのリンクを集められれば、そのページはトピカルでMatt Cuttsというフレーズのオーソリティとなります。


オーソリティを評価していく

私たちはポピュラリティだけを見るのではなく、ページランクといったレピュテーションのようなものを評価できるようにしていくでしょう。
トピカルなのか、医療分野で権威なのか、旅行分野で権威なのかは、特別なシグナル、またはサイトが非常に役に立っているかどうかを示す割合で推測できます。
または、あなたの獲得したリンクが医療関連クエリや旅行関連のクエリに関する様々な「アンカーテキスト」によって張られているといった事もあるかもしれない。


Googleは特定の分野におけるクエリにより良くマッチするようなアルゴリズム変更に挑戦していて、単純に人気があるという理由で検索結果に表示されるというのではなく、あるサイトは信頼できる根拠があって、特定の分野のクエリに関しては上位に表示されるように一生懸命取り組んでいます。


オーソリティを指標化して、ランキングシステムの改善を目的としたアルゴリズムのアップデートを行うと発言していますが、だからといってサイト運営者が今何か準備する事はないと思います。
訪問者からの実際の信頼を得る為に、問題解決の手助けとなるようなコンテンツを提供し続け、役に立つウェブサイトにしていく事がSEOでは重要です。




ページランクと検索順位

Googleが持つ検索順位を決定付ける指標は200以上あると言われていて、その中の1つとされています。
以前はページランクの高さ(ツールバーのページランクに関して)は、順位に大きく影響していましたが現在は重要度が大分低くなっていると思われます。
高い品質のページからのリンク、そのページとの関連性、検索クエリとの関連性など様々な指標をもとに順位付けされている為、自作自演(リンク購入も含めて)でリンクを増やした場合には効果がないばかりか、スパムとなるケースもあります。


スパムに該当するケース

スパムにはリンク購入、ページランクの操作を目的としたリンク集への登録、カテゴリ登録、相互リンクも含まれます。また、プレスリリースを利用したページランクの獲得も2013年時点でスパムに該当されるようです。既に大手のカテゴリ登録、プレスリリース配信サイトではリンクにnofollow属性が付与されていますので、ページランクを受け取る事はできません。


Googleは自然な被リンクを評価します。自然な被リンクを獲得するには、シェアされるようなコンテンツ、コンテンツの質を追求していかなければなりません。




ツールバーのページランク

GoogleのJohn Mueller氏がGoogle webmaster centeralで発言した内容を見ると
実際のページランクはGoogleは公表していません。ツールバーのランクも更新がストップしている為、数年前のページランクを表示しているだけのようです。
古い情報がそのままになっているので「ページランクがなかなか上がらない」と悩む必要はありません。


ツールバーのページランクが上がらない

ウェブマスタービデオでMatt Cutts氏が以下のような質問に回答しています。


きちんとチェックし、編集も行っているコンテンツで規定通りの更新を行っているにも関わらずページランクがなかなか上がりません。なぜでしょう?



ツールバーページランクは年に数回しかアップデートしない

以前にも述べた通り、ツールバーのページランクは年に数回しかアップデートしませんし、ツールバーページランクを使うケースもIE10でプラグインフリーとなった為、少なくなってきています。


コンテンツの品質は直接ページランクとは関係ない

頻繁に更新をしていたり、オリジナルのコンテンツに編集の手を入れたりをしているようですが、これらはページランクとは関係ありません。


ページランクはあるサイトへ張られているリンクの数(質も入ると思います。)です。なのでトップページからのリンク構造、例えば個々のページへのリンクがツリー構造をしているかどうかをチェックしましょう。


もし個々のページで重要なページがあれば、トップからのリンク階層を1~2リンクでたどり着けるように浅くしてみましょう。そうすればページランクは相対的に高まるでしょう。


また、たくさんの人々があなたのコンテンツを見ていて、高い品質のコンテンツと見ているかどうか確認しましょう。
もし多くの人々があなたのコンテンツへリンクしていれば、ページランクは高くなるでしょう。




ツールバーのページランクをリアルタイムで更新しない理由について、Googleの発言をまとめてみました。


ページランクを毎日更新しない理由

Googleツールバーのページランク情報は年に3~4回更新されます。なぜ毎日更新しないのか?といった質問にMatt Cutts氏が回答しています。



上の動画の中で、ページランクを毎日更新しない理由については、Googleツールバーをあまり意識して欲しくない為としています。


むしろタイトルやアクセシビリティ、コンテンツの方が重要であり、バックリンクの事ばかりを気にしてしまう事を避けたいようです。もし、毎日ページランクを更新したら、おそらくウェブマスターはその評価ばかりを気にして時間を費やしてしまうからだと思います。


ツールバーのページランクは今後更新しない事を示唆

2013年10月7日のMatt Cutts氏のツイートで、2013年内のGoogleのツールバーページランクのアップデートは無いと発言しています。


10月7日以前のツールバーページランクの更新はその8ヶ月前の2013年2月4日のようですので、頻度が減ってきているようです。


2014年10月6日 Googleのウェブマスタートレンドアナリスト John Mueller氏の発言



ツールバーのページランクはここ1年間アップデートを行っていません。
今後もおそらくアップデートする事はないと思います。
というのはこれらの情報をアップデートを行うという作業は非常に手間がかかるからです。


2016年3月8日 そしてツールバーによるページランク表示の停止を公式に認める

2016年3月8日のSearch Engine Landの記事によると「Googleはツールバーのページランクを停止する」事を公式に認めたようです。
Google has confirmed it is removing Toolbar PageRank


サイト運営者がページランクを確認する方法は今回の発表で完全になくなりましたが、検索エンジンからトラフィックを獲得する際のシグナルのうちの一つにすぎませんのでページランクのみを意識する意味は全くありません。
それよりもコンテンツの質を高めていき、そのコンテンツを多くの人にSNSなどを通して配信していく仕組みの方が重要となっていきます。
被リンクは信頼度を示す一つのシグナルとなり、検索クエリによっては質の高いコンテンツと自然被リンク獲得により多くの検索ユーザーの目に届くようになります。
詳しくは、「被リンクを増やす外部SEO」で解説しています。



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野澤洋介
野澤洋介

この記事を書いた人

アレグロマーケティング代表

SEOツールのプロジェクト担当者でもあり、自社のSEO担当でもあります。
SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。

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