schema.orgとは?構造化データのマークアップとリッチスニペット表示

2017年8月17日

リッチスニペットとは、Googleの検索結果に表示されるスニペットを拡張したものです。
2009年にGoogleが発表し、ページ上に構造化データをマークアップする事で、リッチスニペットが表示されるようになります。


※「リッチ スニペットの導入について」参照。




検索結果のリッチスニペット表示例

構造化データをマークアップしていない場合には、検索結果には以下のようにタイトルURLスニペットのみが表示されると思います。
※ブログの場合には日付がページ上に表示されていれば検索結果にも日付けが表示される事もあります。


通常のスニペット

パンくずナビゲーションを活用しているウェブサイトであれば、パンくず自体もマークアップする事ができ、検索結果に以下のように表示されます。
マークアップのサンプルはGoogle Developerに公開されています。
「※Breadcrumbsを参照」
日付もマークアップする事ができますが、確実に指定した日付が表示されるわけではありません。
あくまでもGoogleのアルゴリズムが適切と思う日付が表示される為、自身でコントロールする事はできないようです。


パンくずのリッチスニペット

構造化データをマークアップする事で、検索結果に価格やレビュー数、評価や、レシピであればカロリーや時間などの情報も表示させる事ができます。


リッチスニペット-価格
価格表示

調理時間-カロリー表示
調理時間やカロリー

平均評価やレビュー数
平均評価やレビュー数

過去採用されていた著者情報のリッチスニペット

2014年6月25日にGoogle検索から、プロフィール写真が表示されない仕様となり、著者名も現在は表示されていないようです。
以前は検索結果に以下のようなプロフィール写真と著者名が表示されていましたが、ほとんど検索結果のクリックに影響しないようだった為、著者情報表示を終了したようです。


当ブログの場合では、2012年10月14日~10月24日と、著者情報掲載後の10月25日~11月4日で、当時のウェブマスターツール(現在のSerch Console)で比較してみた所、コンテンツの種類によって影響が分けられました。
ハウツー系のコンテンツでは少なくとも1%、少数のページで6%程の上昇がありましたので、少々残念に感じた記憶があります。
その後競合ページも対応していったので、クリック率は徐々に元に戻っていったと思われます。


Google著者情報

Googleの検索結果がおっさんの顔で占拠されるという状態がなくなった事に歓迎する声もあったようです。




セマンティック検索という技術と概念

リッチスニペットや、構造化データの説明の前に、セマンティック検索という意味を理解しておきましょう。


以前の検索エンジンは、検索ユーザーの意図やコンテンツの意味を文字列から判別するしかなく、意味を完全には理解していませんでした。
セマンティック検索では、意図や意味を理解して最適な情報を提供します。
主要検索エンジンは、この技術の実現に取り組んでいます。


検索ユーザーの利便性を高める為には、検索ユーザーの検索の意図や、検索結果として表示するコンテンツの意味をより正確に理解する必要があります。


具体的には構造化データに代表されるように、コンテンツにマークアップを行う事で検索エンジンが意味をより正確に理解できるようになります。
また、会話型検索で大きな改善が見られたハミングバードアルゴリズムのように検索エンジンは検索の意図をより正確に理解ができるように発展しています。


背景にはこのような技術や概念があるという事を理解した上でリッチスニペットを活用しましょう。




リッチスニペット表示のメリット

検索結果上の視認率向上につながります。簡単に言えば目立つという事です。


視認率は向上 でも流入が増えるとは限らない

流入の増加に繋がる事もありますが、検索結果画面(SERP)で内容を確認できる為、情報の種類やクエリによってはほとんど影響が無い事もありえます。


順位への影響は?

マークアップ自体はGoogleのランキングシグナルではないようです。つまり順位への直接的な影響はありません。


Googleがコンテンツを理解しやすくなる

構造化データをマークアップする事で、Googleはコンテンツをより理解するようになると言われています。
今のところ大きな影響はありませんが、Googleも注力している分野のようです。




Googleがサポートするリッチスニペットのデータタイプ

Googleのページによると、以下のデータタイプがサポートされているようです。
ただし、日本ではまだサポートされていないタイプもあります。


  • プロダクト — レビューレイティング、価格、在庫などプロダクトに関する情報
  • レシピ — レシピビューと検索に表示されるレシピ
  • レビュー — レストラン、動画、お店のレビュー
  • イベント — 特定の期間と場所に人々が集うライブやコンサート、フェスティバルなどイベント情報
  • ソフトウェアアプリケーション — 価格、レビューレイティング、URLなどソフトウェアアプリに関する情報
    ※日本では未対応と思われる。

Rich Snippets – Structured Data」参照。




リッチスニペットが表示される条件

構造化データをマークアップしたからといって、必ずリッチスニペットが表示されるわけではありません。
例えば以下のケースでは表示されない場合もあるようです。


  • 検索クエリにふさわしくない場合
  • 変更して間もない場合(検索ボットが巡回して、処理するまで時間がかかります。)
  • 質の低いコンテンツの場合
  • ガイドラインに違反している場合

ガイドライン違反については、Googleのアナウンスでは以下のように記述があります。


リッチ スニペットのマークアップが、スパムのような内容を含む場合、誤解を招きやすい内容である場合、あるいはリッチ スニペットを悪用する意図があると思われる場合は、Google のアルゴリズムはそのマークアップを無視し、テキストだけのスニペットを生成する可能性が高くなります。リッチ スニペットはアルゴリズムによって生成されるものですが、ユーザー エクスペリエンスを阻害するような行為を発見した場合、Google には手動で対処する(特定のサイトのリッチ スニペットを無効化するなど)権利があります。
※「リッチ スニペットに関するガイドラインを公開しました」参照。



構造化データマークアップの準備 ボキャブラリとシンタックスとは?

Google、Microsoft、Yahoo! の検索エンジン三社が仕様策定に取り組むschema.orgという組織があります。
このschema.orgで定義されているボキャブラリー(用語)をもとにマークアップする方法が一般的です。
詳しく確認する場合には、schema.orgをご参照ください。
ちなみにマークアップの補助や、チェックを行える便利なツールがGoogleで用意されていますので、HTMLの知識があれば誰でも簡単にマークアップする事ができます。
このページの後半で解説します。

※「Organization of Schemas」参照。


利用可能なシンタックス

マークアップを行う際には、以下のsyntax(シンタックス)を選択できます。


  • Microdata
  • RDFa
  • RFDa Lite
  • JSON-LD

Googleの構造化データ マークアップ支援ツールでは、Microdata形式とJSON-LD形式のどちらかを選択できます。
では、実際にマークアップに挑戦してみましょう。




構造化データ マークアップ方法

リッチスニペット表示の方法は大きく2通りあります。
「構造化データ マークアップ支援ツール」の活用は最も一般的な方法です。
直接マークアップが出来ないウェブサイトや、技術的に不安な場合は「データ ハイライター」の活用をおすすめします。
GoogleのJohn Mueller氏は、自由にコントロールできて、細かい調整を行うなら直接マークアップすることをすすめています。



この二種類のツールの特徴をまとめます。


構造化データ マークアップ支援ツール

HTMLで直接マークアップします。
Google以外の検索エンジンでも活用できるという点が大きな利点です。
サイト構造が頻繁に変更される場合にも、この方法は確実にマークアップできる方法です。
ウェブサイト制作を内製化している企業で、マークアップを行える知識とリソースがあればこの方法は確実で正確です。


データ ハイライター

HTML修正は不要で、マウスのみの操作で簡単に設定する事ができます。
ウェブサイト制作をアウトソースしていたり、ショッピングカートサービスの仕組みを利用している場合など、簡単にHTML編集を行える環境では無い場合は、「データ ハイライター」を使ってリッチスニペット表示を実現する事ができます。
ただしこの方法はGoogleにのみ有効な方法で、自動的にパターンを判別する為、ウェブサイトの構造が変わった場合には、Googleが正しく認識できなくなる場合があります。




構造化データ マークアップ支援ツールの使い方と手順

以下のリンクをクリックして、「構造化データ マークアップ支援ツール」を開きます。
構造化データ マークアップ支援ツール


既に公開しているページであればURLを入力し、公開前のページであればHTMLソースを貼り付け、データタイプを選択し「タグ付けを開始」ボタンをクリックします。
ここでは既に公開しているページをもとに解説します。


構造化データマークアップ支援ツール

データタイプごとに、必須項目が異なります。
必須項目は必ず設定し、それ以外の項目もマークアップ可能なものは設定しておきましょう。
マークアップが終わったら「HTMLを作成」ボタンをクリックします。


Step2 - 項目をマークアップ

画面右側にマークアップされたHTMLが生成され、マークアップ箇所が黄色くハイライトされて表示されます。
このHTML通りにマークアップを行います。


マークアップ HTML生成



マークアップが完了したら「構造化データ テストツール」でチェック

Googleの提供する「構造化データ テストツール」で正しくマークアップされているかテストする事ができます。
以下のページをクリックしてテストしましょう。
構造化データ テストツール


公開前のページであればHTMLソースを貼り付けます。
公開済みのページであればURLを入力し、「取得して検証」ボタンをクリックします。


構造化データ テストツール

問題がなければ、以下のように表示されます。
※問題がある場合は、その箇所を修正して再度テストしましょう。


構造化データ テスト結果



データ ハイライターを活用する場合

Search Consoleにウェブサイトを登録した上で、以下のページをクリックします。
データ ハイライターについて


Search Consoleの左メニューの「検索での見え方」内の「データ ハイライター」をクリックします。


データ ハイライター

「ハイライト表示を開始」ボタンをクリックして、手順に沿って設定しましょう。




リッチスニペット表示されるまでの期間

構造化データマークアップを行ってもすぐに検索結果にリッチスニペットが表示されるわけではありません。
Googleのクローラーが巡回し、マークアップを確認してからの処理となります。
このブログの場合は、早ければ翌日、遅くて4~5日で反映されました。


この他にも動画のマークアップなどもあるようです。




Googleは動画のマークアップも推奨している

Googleの「Schema.org for Videos」のページでは以下の記述があります。


Google recommends using the schema.org on-page markup for videos. The schema.org vocabulary was developed and is supported by Google, Bing, and Yahoo! Using schema.org to describe your videos will allow Google to index and show your videos in search.

ビデオ(動画)に対してschema.orgでマークアップする事をGoogleは推奨します。
schema.orgボキャブラリはGoogle、Bing、Yahoo!でサポートされ、発展しています。schema.orgを動画に活用する事で、Googleがインデックスできるようになり、検索結果にあなたの動画を表示します。
※動画のマークアップは、「構造化データ マークアップ支援ツール」では見つけられない為、以下のページを見ながら記述します。
VideoObject」参照。


YouTubeの埋め込み動画でもマークアップするべき?

YouTubeでビデオを投稿すると検索結果には自動的にリッチスニペットが付与されます。
自サイトのページ上でも動画を埋め込む場合は、動画のschema.orgマークアップを設定するべきでしょうか?
またはその必要な無いのでしょうか。


Matt Cutts氏が以下のように回答しています。



Googleのウェブマスタートレンドアナリストに確認した所、付けたほうが良いという回答でした。


なぜなら検索エンジンがそのページの内容を理解しやすいからです。
もう一点付け加えるなら、javascriptやcss、動画自体もクロールできるようにする事でそれらを含む関連したページの文脈を理解することができます。


こうする事でVideo play pageで何が行われているか理解しやすくなり、サイトに関しても少しはわかるようになります。


構造化データのマークアップは、今後の検索エンジンの発展とともに様々な点でメリットが出てくる可能性があります。
このウェブサイトでも商品ページで試しにマークアップしています。


以前リッチスニペットに挑戦した際には、「構造化データ マークアップ支援ツール」もなく、対応状況も海外と日本とでバラツキがあり、マークアップが正しかったのかどうかもわからない状況でした。


それを考えると便利なツールの提供とともに、現在はかなり簡単にマークアップできるようになっています。
もし活用できそうなコンテンツがあれば、試してみてはいかがでしょうか。



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野澤洋介

この記事を書いた人

アレグロマーケティング代表取締役 野澤洋介

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。


著書:「最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(技術評論社)

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