コンテンツの更新頻度と順位の関連性

2017年8月30日

Spresseo

SEOにおける更新とは、具体的にどのような作業を指すのでしょうか。
更新頻度を上げるとSEOに良いという話もありますが、ただ単純に一行文章を差し替える事を毎日頻繁に行っても当然検索エンジンからの評価は高まりません。
ここでは情報の鮮度やメンテナンス方法について解説します。





更新頻度の意味・コンテンツの質の維持も含めてサイト全体で考える

更新頻度という言葉を誤って解釈してしまうと、作成したページを毎週のように意味も無くテキストを変えたりといった作業を思い浮かべてしまうかもしれません。


正しくはウェブサイト上にまだない新たなコンテンツページを追加したり、古いコンテンツを最新の情報やトピックを含めてメンテナンスしたりといった具合に、ウェブサイト全体の運営を指します。


訪問者や自社の顧客目線に立ち、必要な情報を詳しくコンテンツに加えていくことで、コンテンツの質が上がり、訪問者からも指示され、検索エンジンからの評価も高まります。
ただし、やみくもに質の低いコンテンツを量産したり、質の悪いトピックを追加しても評価を獲得できるわけではありませんので、その点はご注意ください。


サイト更新とSEO

サイト更新とは、良質なコンテンツ、ページの追加や維持を行う事です。
増やしたページが検索エンジンにインデックスされ、それが内容や周囲の評価が良いと認められてソーシャルで拡散したり、参照リンクが増えると、そのページの検索エンジンの評価も高まります。
既存のコンテンツも含めて質の高いページにしていく事で、検索エンジンや訪問者の価値ある情報を提供できるようになり、結果的に様々なキーワードから流入が増えます。


無意味なページの量産

自動生成コンテンツシステムや内容の薄いページ、意味不明なページを量産していく事は非常に危険です。『ページを増やす事自体が良い』のではなく、良質なコンテンツを増やす事というのが重要だからです。Googleでは上記のような方法でページを量産した場合、パンダと呼ばれるアルゴリズムによりスパムと判別されます。


ドアウェイページなどもスパムになりますので、注意してください。自社にしかない情報、役に立つ情報を出していくというのは手の内をさらすようで抵抗があるかもしれませんが、可能な限り訪問者に有益な情報で更新頻度を上げてサイト全体を育てていく事が重要です。




情報が古くなっているページの質を改善・リライト

オーガニック検索トラフィックや検索順位を日々確認していると、ある日急に順位が落ちてしまったり集客が減ってしまう事があります。

サイトを長年運営していると、集客ができるキーワードで上位表示されていきますが、一度上位に上がっても新しい競合ページに簡単に順位が追い越されてしまうケースもでてきます。
どのようにしたら、新しいサイトのコンテンツに対抗できるのでしょうか?
Matt Cutts氏が回答しています。



ページを古いまま放置せず、訪問者の視点で改良する

新しいドメインを取得して、古いサイトと競争しているサイト運営者から似たような質問は通常良く見られます。一方で古いサイトの運営者から「新しいサイトになぜ追い抜かれるのか?」といった質問が来たのは興味深い所です。


例えば14年程運営し続けているサイト運営者がいたとするとサイトを新鮮にする事をアドバイスします。
検索結果からランダムにサイトを見て見ると、14年、15年運営しているビジネスサイトであったとしても何年もの間それらのサイトのテンプレートや、ページレイアウトなどを更新していないケースがあります。
見た目も古く、何もしていないように見えますので、訪問者の視点でも満足しないでしょう。


私なら順位に満足してそのままにしません。なぜなら、もしあなたのサイトが現在の状況に適応せず、進化せず、動かないのであれば、新しいサイト、機敏なサイト、訪問者の満足度の高いサイトは、その間成長してあなたのサイトを凌ぐからです。


新しいサイト運営者のモチベーションは高い

過去と比べるとウェブをビジネスに活用するケースは多くなりました。
特にウェブ上では、もちろんサイトの歴史は重要な要素ではありますが、創業20年、30年の企業の中にはウェブに関するノウハウがなく、看板と同様に考えて一度作ったらそのまま放置してしまうようなサイトも多くあります。
新しいサイトの全ての運営者がモチベーションが高いわけではありませんが、放置しているような古いサイトには、新しく、情報が新鮮なサイト、ページ、コンテンツで十分に対抗できます。


ページを一度作って順位が上がるとそこで満足してしまいがちです。
扱うトピックによってはウェブサイトやコンテンツが競合サイトと比較してすぐに古くなってしまう場合もあります。


訪問者の視点で考えて、情報を新鮮に保って更新し、使いやすいサイトへ発展させていきましょう。
当サイトでもある一定まで順位が上がると放置してしまいがちですが、現段階では新しい情報が出れば古いページにその情報を追加する事を心がけています。
ロングテールSEOを行うとページは徐々にでも増えてきます。
実際1000ページ近くもあると全てのページをフレッシュに保つ事は難しいですが(ある意味ロングテールSEOのデメリットでしょうか・・)、訪問者に対してなるべく最新のコンテンツを見てもらえるように工夫しています。




特定のトピックで情報を追加する場合は、新規ページではなく既存ページで更新

SEOを意識してニュースサイトを運営する際、ECサイトとは明らかに異なる最適化のポイントがあります。
以下の動画で質問者は、ニュースサイトのSEOに関して、あるトピックに関して同一URLでアップデートしていくべきか、アップデートがあった場合に別ページで運営するべきか質問しています。この中ではニューストピックとしていますが、ニュース以外のトピックでも実際には通用する運営方法です。



特定のトピックに関しては同一URLで更新

Matt Cutts氏が質問者と同じ状況であれば、同一ページを更新するそうです。理由は、ページランクが蓄積され、訪問者が混乱しないからです。


例えば1つのトピックに関して最新情報などを複数ページにわけて数日間にわたりアップデートしたとします。(最新情報は新規にページを作ったとします。)
時折リンクが張られていないケースを見かけたり、リンクがわかりにくい事で何人かの訪問者が途中で閲覧する事をやめてしまう事があるようです。
ユーザビリティを考えると何回もリンクさせるというのは確かに訪問者にとって手間ではあるかもしれません。
また、情報が古くなってしまった場合にもそのままそのページは残りますので、訪問者に誤った認識を与える事もあります。
アルゴリズムでも情報の新鮮さを判断するQDFアルゴリズムというものがあります。
(つまり古いページの情報は役に立たないので評価も落ちるという意味だと認識。)


wikipediaを例にする

特定のトピックを1ページで非常に濃く説明し、アップデートしていますので、色々なエントリーでリンクを張られて分散されるページよりも見やすいという特長があります。細かい用語の説明に関してはアンカーテキストでリンクを張ると、訪問者にもわかりやすく、内部SEOでは、内部リンクによるページランク受け渡しとアンカーテキスト効果があります。


ニュースサイトの構成補足


ページを複数使って、記事を書く方が良いケースもあるが、ページのトピックが明確ならば1つのページにまとめた方がスマートだと発言しています。


慣例として定期的に更新される項目の扱い

GoogleのJohn Mueller氏からも似たような趣旨の発言があります。一部割愛してご紹介します。


「検索ユーザーが、私達のイベントを検索すると、前年の投稿が表示されてしまう。」

それがイベントや、定期的な報告、製品のアップデートなど、最新バージョンと旧バージョンが存在するような情報であれば、次の方法で簡単に最新バージョンの情報を見つけられるようにすることができます。

  • 現在のバージョンをバージョンの無い、汎用的なURLに公開する。(/foobarconf)
  • 前年のバージョンはバージョン付きのURLにコピーする。(/foobarconf/2016)
  • TwitterかGoogle+で閲覧する。(技術的にはこのステップは必要ないとの事なので割愛)

この方法では、年が切り替わっても、汎用的なURLの方に評価を引き継ぐことができ、古い情報を探しているユーザーがいてもそのページを見つけることができます。
もう一つの利点は、ユーザーにとっては現在のバージョンを見つけやすい当たり前の構造となる事です。


https://plus.google.com/u/0/+JohnMueller/posts/WyAoPsh4GNW




既に複数URLで同一トピックがある場合のコンテンツ統合方法

コンテンツの作り方にもよりますが、長くウェブサイトを運営していくと、同じようなトピックのコンテンツが複数出来てしまう事があります。


例えばブログのように定期的にコンテンツを作成している場合、新しい情報が出るたびにコンテンツを作成していく為、同じトピックに関する新旧コンテンツがウェブサイト内に存在する事になります。


古いコンテンツは評価も落ちていく

SEOでは、環境の変化で情報が古くなってくると順位も落ちていきます。


同じようなトピックのコンテンツが複数あるケースでは、検索エンジンから見ると古いコンテンツは用済みとなってしまいますが、訪問者目線で考えるとアーカイブ記事を辿って古いコンテンツを見てしまい、誤った認識を与えてしまう事もあります。


この記事では、実際に当ブログでも試験的に行っているメンテナンス方法をご紹介します。
ただしこの方法は手順を誤ってしまった場合や、ウェブサイトの特性によっては検索順位を大きく落とす可能性もあるかもしれませんので、必ずしも皆さんにオススメできる方法ではありません。
あくまで訪問者に見られるコンテンツの質をメンテナンスしていく方法となります。


とはいってもSEOももちろん意識しています。
訪問者にとって誤った認識を与えないようにする為のメンテナンスではありますし、コンテンツの質をウェブサイト全体で高める事にもなりますので、結果的には集客も上がると予測してメンテナンスを行っています。


試される場合は、少しずつ慎重にメンテナンスしましょう。


同一トピックの複数コンテンツを1つに統合して、それ以外は削除してみる

前述の通り当ブログでは、同じトピックの新旧コンテンツが複数あるケースが多く、実際にGoogle Analyticsで見た場合、古いコンテンツはほとんどの場合検索からの集客が出来ていませんでした。


新しいコンテンツのページも、古いコンテンツへリンクを張ってはいましたが、読みやすさで考えると1ページに新旧コンテンツを経緯としてまとめていった方が訪問者にとってわかりやすいのではないかと考えました。


同じトピックのページが3ページあった場合には、まず以下のような手順でメンテナンスしていきました。


1.複数ページを1ページにまとめる

3ページのうち最も検索エンジンから集客出来ているページを選び、そのページに古いコンテンツの情報を再度要約して統合します。
最終的には、最もそのトピックで集客出来ているページにまとめ、それ以外のページは削除します。


集客できているページかどうかを判断する際に、一々Analyticsで探すというのも手間がかかりますので、おすすめな方法としてはブラウザがChromeであれば「Page Analytics」という拡張機能を追加してページ上に表示されるPVを参考にすると良いでしょう。


PageAnalytics

ただし、正確に検索エンジンからのオーガニック検索による集客状況を確認するのであれば、Search Consoleの「検索アナリティクス」で該当するページがどのような検索キーワードで検索されているか確認しておきましょう。
※検索からの集客がなくても他のページからのリンクを辿って閲覧されている場合もあるので、一概には価値の無いページだとは言えません。


2.まとめたページを日付を最新にして再投稿

統合したまとめページを再度同じURLのまま更新します。
この時にWordPressなどのCMSを使っている場合は、日付を最新にしておきます。
RSSフィードをSearch Console(旧ウェブマスターツール)に登録しておけば、Googleは更新した内容を素早く確認してくれます。
方法について詳しくは、「XMLサイトマップとRSS/Atomフィードの組み合わせ」で解説しています。


3.ウェブサイト内リンクの確認

Search Consoleを使い、削除予定のページへのウェブサイト内のリンクを確認します。


Search Consoleの左メニューの「検索トラフィック」の「内部リンク」をクリックし、削除予定のページを検索します。


内部リンクのチェック

このようにする事で、削除予定のページに向いたリンクを含むページが一覧で表示されます。


4.抽出した内部リンクの修正

抽出したリンクを含むページそれぞれのリンクURLを、新旧コンテンツをまとめたページへのリンクURLへ修正します。
この時点で301を使うとリダイレクトの管理が雑になり、ページの表示スピードにも影響が出るかもしれませんので、出来る限りサイト内リンクは修正した方が良いと思います。


5.301リダイレクト設定

最後に301リダイレクトで、削除予定ページからまとめページへリダイレクトを行い、削除予定ページを削除します。
このようにする事で外部からのリンクが仮に削除ページに向いていたとしても、リダイレクト処理でまとめページへ誘導する事ができます。
複数の記事を一つの記事に統合する為に301リダイレクト使用する方法は、Googleで推奨しているわけではありませんが正当な方法ではあるようです。


別の URL へのリダイレクトには正当な理由がある場合もあります。たとえば、サイトを新しいアドレスに移転した場合や、複数のページを 1 つに統合した場合などです。
※「不正なリダイレクト」のガイドライン参照。


メンテナンス後のウェブサイト全体の集客と、効果のあったページ

ウェブサイト全体の集客で考えると、年末年始の休暇時期を除いて集客は伸びています。
コンテンツ自体を見やすくする事で、ページの滞在時間や平均PVも改善しています。


ウェブサイトのオーガニック集客

特に効果のあったページでは、以下のようなオーガニック検索の推移となっています。


特に効果のあったページ

濃いコンテンツでミドルワード集客

トピックを複数のページで分散させる場合、異なる複合キーワードで集客できるメリットはありますが、コンテンツは薄くなります。


ミドルワードや競合の多いキーワードの集客を考える場合は、コンテンツの質の高さや内容の濃さは順位における重要な要素です。
コンテンツを一つのページにまとめていく事で濃い内容なれば、検索エンジンの評価も高まります。




メンテナンスしたページを素早くGoogleに認識してもらうには、XMLサイトマップとRSSフィードをSearch Consoleに登録しましょう。
XMLサイトマップの効果や作り方については、「XMLサイトマップとは 効果的な作成・登録方法・更新頻度」で解説しています。


当ブログではSitemap CreatorでXMLサイトマップの生成とGoogleへの通知を一日一度実施するように自動化しています。
このツールのおかげで既存のコンテンツの更新もGoogleに素早くインデックスされるようになっています。


XMLサイトマップを簡単に作成でき、自動管理まで行う

XMLサイトマップ作成ソフト Sitemap Creator

Sitemap CreatorはXMLサイトマップ作成ツールです。
ウェブサイトを巡回し、自動でXMLサイトマップを作成し、更に検索エンジンへの通知まで行います。





良質なページを継続的に増やした場合の効果

良質かどうかは置いておいて、当サイトではオリジナルのコンテンツを継続的に増やしていっています。


このように既存コンテンツのメンテナンスや新規コンテンツの作成など更新頻度を保つ事は非常に地味で大変ですが訪問者には最新の情報を見てもらう事ができ、役に立つコンテンツとして認識されるかもしれません。
一方で古い情報をそのままにしていれば、メンテナンスされていないウェブサイトだと思われてしまうかもしれません。


インデックスの増加推移(Search Consoleのインデックスステータス)

インデックスステータス

オーガニック検索による訪問者数推移(Googleアナリティクス)


オーガニック検索訪問者推移

コンテンツを強化する際にはキーワード選定がとても重要です。
ほとんど検索されないようなキーワードでSEOを意識したコンテンツ強化を行ってもトラフィックは向上しません。
SEOにおけるキーワード選定や既存コンテンツの強化の具体例については、「SEOキーワード選定のコツと1ページで意識するキーワード数」で解説しています。



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野澤洋介

この記事を書いた人

アレグロマーケティング代表取締役 野澤洋介

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。


著書:「最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(技術評論社)

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