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ヘルプフルコンテンツアップデートを実施

Googleはヘルプフルコンテンツアップデートとは、2023年9月15日と2022年12月5日、8月25日に実施された新たな検索順位アルゴリズムのアップデートです。人々にとって役に立たないコンテンツをもつサイトが対象となり、サイト全体(ページ単位ではなく)に影響が及びます。

アップデートに関するページ: More content by people, for people in Search

次のアップデートでは、人々に役立つコンテンツがフォーラムのスレッドやブログ内の一部にあった場合など、見つけることが難しいコンテンツを検知して評価するようになるようです。

We’re also improving how we rank results in Search overall. Helpful information can often live in unexpected or hard-to-find places: a comment in a forum thread, a post on a little-known blog, or an article with unique expertise on a topic. Our helpful content ranking system will soon show more of these “hidden gems” on Search, particularly when we think they’ll improve the results.

Danny Sullivan氏のTwitterコメント
Search Times

アップデートの概要

アップデートにかかる期間は2週間ほどのようで、1回目は英語圏2回目のアップデート全ての言語が対象となりました。

本アップデートは、主に検索エンジンでの上位掲載を目的として書かれた、人々の役に立たない、またはオリジナルの情報を提供しない低品質コンテンツを除外することを目的としているようです。
つまり、検索エンジンのビジビリティやトラフィック獲得を目的としたコンテンツはこのアップデートの影響を受ける可能性があります。特に以下のようなコンテンツの検索結果が改善されるそうです。

  • オンライン教材(フォーマルな学習コースというよりは何かを教える解説記事)
  • ショッピング
  • エンターテイメント
  • 技術関連

このアップデートはパンダアップデートペンギンアップデートのように今後のコンテンツ作成の方法に変化を与える能性があります。また機械学習によって役に立つコンテンツかどうかを判別しているようです。

検索やGoogle Discoverに影響

今の所広範囲に影響は出てきませんが、50%以上のトラフィックを失ったウェブサイトもあるようです。また、機械が書いた文章や、SEOを意識しすぎた文章など、人間が書いていないように見えるコンテンツが最も影響を受けていたと言われています。

アップデートの影響を受けた場合の改善方法

影響を受けた場合には対象のコンテンツを削除するか、オリジナルの情報を含めて改善するといった方法があります。
John Mueller氏のコメントによると一時的であれば低品質のコンテンツにnoindexを付与することも有効なようです。

サイト全体を基準に評価するアルゴリズムのため、1ページのみ修正したからといって改善されるものではありません。

Google はこのスコアを定期的に更新します。タイムアウト期間と検証期間があるため、仮にアップデートで影響を受けた際に回復するまでには数か月かかる場合があります。

危険な状況を確認するためのチェックリスト

以下の質問に対して”Yes”が多い場合には危険な兆候かもしれません。

  • 人々のために作成したというよりも、検索エンジンから人々を集めることを主目的に作成されたコンテンツとなっていませんか?
  • いくつかのページが検索結果で良いパフォーマンスを得られるように、さまざまなトピックでたくさんのコンテンツを作成していませんか?
  • 多くのトピックでコンテンツを作成するために大規模な自動化に取り組んでいませんか?
  • 多くの価値を追加せずに、他社の発言の要約を主に行なっていませんか?
  • 既存の訪問者向けに書くという理由ではなく、単純にトレンドだから記事を書いていませんか?
  • あなたのコンテンツは読者に対して他のソースからのマシな情報を得るために再び検索させるような感情を抱かせていませんか?
  • Googleが一定の文字数を好むとどこかから聞いたりみたりし、それに従って特定の単語数で記事を書いていませんか?(実際にそんなことはありません。)
  • 専門家の協力無く、検索トラフィックを得られると考えた事が理由で、ニッチなトピック分野に参入しようと決定したりしていませんか?
  • 製品、映画、またはテレビ番組のリリース日が確認されていないのに、そのリリース日があることを示唆するなど、実際には答えのない質問にコンテンツを使って回答を提供していませんか?

なお、GoogleのJohn Muller氏の発言によると文字数自体は役に立つかどうかや内容の濃さを判断するシグナルとしてはGoogleは使用していないようです。

安全な状況を確認するためのチェックリスト

以下の質問に対して”Yes”が多い場合には、おそらく正しい方法を採用しているはずです。

  • あなたのビジネスやサイトに関して直接訪問した際にそのコンテンツが役立つと思う既存利用者や意図したターゲット利用者がはいますか?
  • あなたのコンテンツは、直接の専門性と深い知識を明確に示していますか?(例えば、製品やサービスを実際に使用したり、場所を訪問したりして得られる専門性)
  • あなたのコンテンツを読み終えた後に、目標を達成するために役立つトピックについて十分学習した感覚を持つ人はいますか?
  • あなたのコンテンツを読んだ後に、満足感を得られますか?
  • コアアップデートやプロダクトレビューに関する私たちのガイダンスを考慮に含めていますか?

Google Search Centralで全ての検索順位アップデートについて確認できます。

ヘルプフルコンテンツアップデートに関する疑問

評価する際にスコアや閾値のようなものを使用しているか?

役に立つ・立たないの程度を判断するようなヘルプフルコンテンツスコアや閾値といったものはないようです。修正が絶対的にプラス、マイナスに作用すると考えるのではなく、サイト全体的な視点とその文脈に沿った修正が必要なようです。

There is no “HCS score” or threshold at which HCS would switch from unhelpful to helpful for #SEO . It’s better to step back and think of changes like this not as an absolute positive or negative, but rather to look at the site overall, and this change in the context of that.

Does this make the site more helpful? (perhaps yes!) I would go through the questions in our documentation, and if you’re unsure, find a way to ask folks objectively some of the questions,

John Mueller氏の発言

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この記事を書いた人

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。
【著書】
分析が導く 最新SEOプラクティカルガイド」(2022年5月27日発売 技術評論社)
最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(2017年9月20日発売 技術評論社)

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