ペンギンアップデートとは?
ペンギンアップデートとは、主にスパムを取り締まるGoogleのアルゴリズムの一つです。ただし大部分はリンクスパムにフォーカスしています。以前はスパムを行っていたウェブサイトの評価を定期的な更新とともに下げていましたが、近年はスパム行為による評価を無効化し、リアルタイムに処理されるようになりました。
最新の情報によれば、ペンギンは基本的にはスパムリンクを検知して、マイナスの評価を与えるのではなく、評価自体を無効化します。
一方で、ウェブサイト単位で低品質リンクやスパムリンクが多い場合、そして残りのリンクに関しても価値のあるリンクが見当たらない場合はそのウェブサイト全体を信用しないようです。この場合、リンク元となるそのウェブサイトは検索ユーザーから検索される機会を失うことになるでしょう。
This is the case for many spam & low-quality signals — we’ll work to ignore the irrelevant effects, but if it’s hard to find anything useful that’s remaining, our algorithms can end up being sceptical with the site overall.
— 🐄 John 🐄 (@JohnMu) November 1, 2021
つまりスパム行為を行うウェブサイトの評価は下げられる可能性があります。一方でスパムリンクを張られているウェブサイトの場合は、特に害はありませんが、そのリンク価値が無効化される事になります。
有名なアルゴリズムの一つの「パンダ」は主要な開発者の名前を由来としていますが、「ペンギン」は開発者が白黒はっきりさせるという意味で名づけたと言われています。
ペンギン・アップデートの効果
ペンギン・アップデートの目的は、いわゆるブラックハットSEOの排除となります。
- ブラックハットSEO
- ホワイトハットSEO
検索ユーザーを第一に考え、ガイドラインに沿ったホワイトハットSEOを心がけてウェブサイトを運営していきましょう。
ペンギン・アップデート履歴と検索クエリへの影響
- 1回目 2012年4月24日
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3.1%~5%の検索クエリに影響
検索クエリの12%に影響があったパンダ・アップデート程のインパクトはありませんでした。リンク販売を主軸としていたSEO業者はこの時期ぐらいから問題が大きくなり、現在では大分少なくなってきたと感じます。
良質なサイトをより高く評価するために Google フレンドリーなサイト制作・運営に関するウェブマスター向け公式情報 - 2回目 2012年5月26日
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0.1%の検索クエリに影響
- 3回目 2012年10月5日
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0.3%の検索クエリに影響
- 4回目 2013年5月22日
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ペンギン・アップデート2.0
2.3%の検索クエリに影響 - 5回目 2013年10月4日
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ペンギン・アップデート2.1
1%の検索クエリに影響 - 6回目 2014年10月17日
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ペンギン・アップデート3.0
1%以下の検索クエリに影響 - 7回目 2016年9月23日
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ペンギン・アップデート4.0 最後のアップデート
コアアルゴリズムの一部となり、リアルタイム更新に変更。スパムのシグナルに基づいてランキングを調整するように改善された。
今まではペンギンによりスパムと判定されていたウェブサイトは、その後スパムリンクの削除や否認などを行ってもすぐに順位が回復するわけではなく、実際には次のデータ更新まで待つ必要がありました。今後はリアルタイム更新になった事で、順位の回復も早く処理されるようになります。Penguin が Google のコア アルゴリズムの一部になりました Google フレンドリーなサイト制作・運営に関するウェブマスター向け公式情報過去 現在 アップデート頻度 定期的な更新 リアルタイム更新 低下していた評価の回復 次のアップデートまで待つ リアルタイムに変更 影響の範囲 サイト全体 ケースによって、サイト全体、ページ単位、カテゴリ単位と異なる 評価 下がる 無効化 Google updates Penguin, says it now runs in real time within the core search algorithm The latest announced release, Penguin 4.0, will also be the last, given its new real-time nature.ペンギン4.0以降はリアルタイムアップデートとなり、今後のリリースの予定はないとの事ですが、もちろん今後一切ペンギンに関する変更が無いという意味ではありません。
将来的に大きな変更があった場合には、何らかの形でアナウンスを行うようです。
順位に変化があった場合に、それがアルゴリズムの影響か、それともウェブサイトの変更によるものなのか、または外部環境の変化によるものなのかは、なかなか判断が難しい所です。
このような場合の調査の方法や確認すべき点については、以下のページでまとめています。