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Google検索順位変動の要因とSEOの心構え

Search Times

直近の検索アルゴリズムアップデート

Googleのアップデートに関する履歴については、Google Search ranking updatesのページからも確認できます。急な順位変動のあった場合の確認のために、ブックマークしておくと良いかもしれません。

November 2023 レビューズアップデート

2023年の11月8日にアップデートを実施したことがアナウンスされています。過去のアップデートに比べて現在はより定期的なアップデートになったため、レビューズアップデートの確認については今回で最後となるようです。ドキュメントを見る限りはまだ日本語には対応していないようにも見えます。12月7日に完了しています。

November 2023 Core Update

2023年11月2日に2023年で4回目の新たなコアアップデートが開始されています。11月のCore Updateは、10月とは異なるコア・システムの改良を伴います。完了まで2週間と予定されています。11月28日に完了しています。

October 2023 Broad Core Update

2023年の10月5日に October 2023 Broad Core Update アップデートが開始され、10月19日に処理が完了しています。2023年で3回目のアップデートとなり、完了までに2週間ほどかかるようです。

October 2023 スパムアップデート

2023年10月4日にクローキング、ハッキング、自動生成、スクレイピングスパム、ディスカッション/コミュニティグループスパム、リダイレクトスパム、PDFスパムなどを対象とした新たなスパムアップデートを実施し、10月20日に処理が完了しています。トルコ語、ベトナム語、インドネシア語、ヒンディー語、中国語、その他の言語で書かれたサイトは、英語圏のサイトよりも影響を感じるかもしれないそうです。

影響を受けてしまったサイトはGoogleのポリシーに沿って運営する必要があります。また、ポリシーに沿って運営したとしても、Googleはスパムアップデートを定期的に更新するため、元の状態に戻るには何ヶ月もかかってしまうようです。

September 2023 ヘルプフルコンテンツアップデート

Googleの発表によると、2023年9月15日にアップデートが実施され、9月28日に完了しています。2022年12月5日に主に検索エンジンでの上位掲載を目的として書かれた、人々の役に立たない、またはオリジナルの情報を提供しない低品質コンテンツを除外することを目的としたヘルプフルコンテンツアップデートすべての言語を対象に実施しています。

August 2023 Broad Core Update

2023年の8月22日に August 2023 Broad Core Update アップデートが開始され、9月7日に完了したようです。


SEOに取り組み初めたばかりの場合は誰でも検索順位変動に一喜一憂してしまいがちです。確かに折角作成したコンテンツの順位が落ちてしまったら、誰でも不安になり、その原因を調べたくなってしまうものです。

結論を先に言ってしまえば、200以上のシグナルをもとに複合的に判断するアルゴリズムの動きは複雑で、実際に順位が落ちた原因を断定する事はできません。

このような場合に、すぐに順位が元に戻るような魔法のようなテクニックというものはなく、結局ウェブサイトやコンテンツの使いやすさや品質をユーザー目線で改善していくしかありません。
ここでは、推測される順位変動要因と、順位変動に対する心構えについて解説します。

突然下降するGoogleの検索順位変動要因

既に作成したコンテンツがGoogleに評価されて上位表示されても、突然順位が下降することがあります。以下の要因をチェックしておきましょう。

順位の大幅な下落
順位が急激に下がると慌ててしまう事も

ウェブサイトの設定ミスや影響の強い要素の変更

ウェブサイトの設定で考えられるミスとしては、次のようなものがあります。

  • サイトリニューアル時の301リダイレクト忘れ
  • ナビゲーションメニューを含むデザインの大幅な変更
  • Search ConsoleのURL削除ツールを誤って使用してしまった
  • Search ConsoleのURLパラメータを誤って使用した
    ※URLパラメータツールは2022年4月に廃止されました
  • noindexを誤って設定した
  • canonicalを誤って設定した
  • 重要なタイトル文を変更してしまった
  • URLを変更してしまった
  • ページを削除してしまった
  • ページ上に表示される日付に関して誤った設定を行ってしまった

これらは原因として考えられる一部の例で他にも順位に影響する要素はたくさんあるはずです。ウェブサイトの設定に関するミスの疑いがある場合には、一ヶ月以内で行った作業を確認し、設定ミスなどがないか確認しましょう。

問題点を突き止める場合には、SE Ranking のサイトSEO検査が便利です。

このツールを使って以下の手順で問題点を抽出する事ができます。

STEP
アカウントを作成

SE Ranking では14日間ご利用頂ける無料トライアルアカウントを作成できます。

STEP
手順に沿ってプロジェクトを作成

アカウントを作成すると、自動的にプロジェクト作成手順が示されます。以下の導入手順に沿って必要な項目を入力しましょう。

導入手順

サイトSEO検査
ウェブサイトの全ページのSEO問題点をチェックしてくれるサイトSEO検査
STEP
サイトSEO検査 -> 問題点レポート

しばらくするとサイトSEO検査が完了します。左メニューの「サイトSEO検査」内のサブセクションの「問題点」レポートをクリックして、「エラー」タブをクリックしエラーの内容を確認しましょう。

エラーはSEOに影響を与える可能性の強い問題点を意味します。

問題点レポートでエラーをチェック
問題点レポートでエラーを抽出

「説明」をクリックすると、チェック項目の内容と修正方法を確認する事ができます。
ページ列の番号部分をクリックすると、該当するページを確認する事ができます。

ガイドライン違反となるスパム行為

ガイドライン違反となるようなスパム行為を行ってしまった場合、それが意図的であろうがなかろうがウェブサイトの評価を傷つける結果となります。
Googleはスパム行為に対しては、アルゴリズム手動による対策の2つの方法で対応しています。

手動による対策

手動による対策とは、ガイドラインに違反する行為に対して、Googleのスタッフが直接対策する事を意味します。
ウェブサイトやページの評価を下げ、またはインデックスから削除されて検索結果に表示されなくなってしまう事もあります。
Googleがスパムを見つける場合には、以下のURLからの第三者によるスパムレポートがきっかけとなる事もあります。

スパム、有料リンク、マルウェアを報告する

手動による対策の数は、労力もかかる為、少ないように思われるかもしれませんが、Googleの報告によると450,000件を超える月が少なくとも3回あります。
2016年に900万通、2017年は600万通を超えるウェブスパムに関するメッセージを送信しているようです。
同じ2017年の実績としては、Googleは約90,000件の検索スパムに関するユーザーレポートを処理したと報告されています。

また、ハッキングされたウェブサイトのうち80%以上を検知して検索から除外する事ができるようです。

Spotting and squashing spam on Search

手動による対策が行われているか確認する場合には、Search Consoleの左メニュー内の「検索トラフィック」⇒「手動による対策」をクリックします。
手動によるウェブスパム対策は見つかりませんでした。と表示されていれば問題ありませんので、何もする必要はありません。

Search Consoleで手動による対策を確認

手動による対策が行われている場合には、表示されているメッセージに従ってガイドライン違反となる要因を排除し、Googleに再審査リクエストを行います。

アルゴリズムによる対策

アルゴリズムによる対策は、プログラムによって自動でスパム行為を検知し、ウェブサイトやページの評価を下げ、または、無効化したりなどの対策が行われます。
手動によるスパムと異なり、メッセージが通知される事はありませんので、原因を特定することは難しいでしょう。疑わしい場合には、ガイドラインを再確認し、過去に行った違反行為も含めて全て排除しましょう。
ガイドライン違反やスパム行為といったやましい事を行っていなければ、全く心配する必要はありません。(通常のウェブサイト運営者であれば気にする必要はないでしょう。)

手動による対策やアルゴリズムによる対策の基準となる、品質に関するガイドラインについては、以下のページをご参照ください。

品質に関するガイドライン

ガイドラインを見てもいまいち良くわからない場合は、SEOに対する取り組み方そのものが誤っている場合があります。「GoogleのSEO対策の基本をわかりやすく解説」の記事をご覧頂ければ正しいSEOの取り組み方をご理解頂けるかもしれません。

また、アルゴリズムに関する大きなアップデートに関しては、Googleから公式のアナウンスがあります。「Google 検索セントラル ブログ」を確認しておくと良いでしょう。

セキュリティの問題

ウェブサイトがセキュリティの脅威にさらされている場合、検索ユーザーがそのページ、またはウェブサイトに移動する直前に警告を表示する事があります。この場合、検索トラフィックが減少します。

アルゴリズムの変更

SEOの順位計測が可能なSERPチェッカーを使って複数サイト登録していれば、全体的に順位が変動していることがつかめるかもしれません。
SERP(Search Engine Result Page)はサープと読み、検索結果ページの事を意味します。

SE Rankingを活用されている場合には、検索順位セクションでアルゴリズムのアップデート情報も確認できます。

ノート機能
検索順位セクションのノートをクリック
アルゴリズムアップデートの履歴
アルゴリズムアップデートの履歴が確認できる

アルゴリズムのアップデートの場合には、余程大きな修正でない限りはGoogleからのアナウンスはありません。仮に順位が下降してしまったとしても、このような事は当然起こりうるものとして認識しなければなりません。
アナウンスのないアルゴリズムのアップデートに関して、そのランキング要因を突き止めて対策するという事はほぼ不可能です。

Googleはユーザーを第一に考え、利便性の高い検索エンジンとなるように日々改良しています。
ウェブサイト運営者も同じベクトルで、検索ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供し、利便性を改善するように心がけましょう。この場合に出来ることはそれ以外に多くはありません。

Googleのアルゴリズム

主要なGoogleの検索アルゴリズムを以下にまとめています。それぞれの特徴を見ていくことでGoogleの方針を理解することができます。

徐々に下降するGoogleの検索順位変動要因

上位表示後に時間の経過と様々な外部環境の変化により、徐々に順位は下降していきます。以下の点を定期的にチェックしましょう。

時間の経過とともに緩やかに下降する順位
ゆるやかに順位が下降していく事も

ライバルコンテンツの出現

SEOを意識してコンテンツを作成しているのは、当然自分だけではありません。既存のライバルコンテンツの品質が改善された場合や、新たなウェブサイト運営者によって品質の高いコンテンツが作成された場合には、全体の順位に影響してくるでしょう。
ライバルコンテンツを確認したうえで、それ以上の品質となるようにコンテンツのリライトを行うか、対抗できる新たなコンテンツを作成する事を心がけましょう。

SE Rankingを使用すれば重要な競合の順位を監視するだけでなく、対象キーワードの上位100位の検索結果を過去に遡って追跡する事もできます。
※キーワードを追加した後から現在までの履歴を確認できます。

競合の順位を追跡
検索結果100位に掲載されている競合ウェブサイトを追跡

SE Rankingでは、警戒が必要な競合サイトのコンテンツを監視する事もできます。SE Rankingのページ変更検知は、自身のサイトの重要ページで発生する思わぬ変更点を検知するツールです。

このツールを以下の手順で競合監視に使用する事も可能です。

  1. 競合サイトのプロジェクトを一つ作成
  2. サイトSEO検査内を表示
  3. サブセクションの「ページ変更検知」をクリック
  4. 監視対象の競合URLを登録
ページ変更検知ツール
Before – After で比較可能

ページ変更検知ツールのメリット

  • SEO目的のページ修正を検知して前後を比較
  • 価格の変更や、新製品の情報などを素早く検知
  • チェック頻度は毎日、毎週、毎月を指定でき、曜日や時間も指定可能
  • 変更があった場合にはEメールで通知される

ユーザーの意図が変化してきた

一度特定のクエリで上位表示されたコンテンツであっても、時間とともにユーザーの調べたい意図は変化してきます。
上位表示されているライバルコンテンツの傾向や、検索ユーザーが疑問に思っている事を調べ、現在の検索ユーザーの意図にマッチするようにコンテンツをリライトしましょう。
検索ユーザーが疑問に思っている事を調べる際には、ターゲットとするクエリのサジェストキーワードを調べて見ましょう。以下のようなサービスはユーザーの意図をリサーチする際に便利です。

これらのツールは、SEOのクエリ選定の際にユーザーの使用するクエリを調査する目的でも使用します。

詳しくは、「検索クエリの選定方法」をご参照ください。

コンテンツの情報が古くなってしまった

一度作成したコンテンツでも、1年以上経てば外部の環境も異なってきて、情報も古くなってしまいます。外部の環境の変化に左右されない、または変化がほとんどない普遍的な情報も当然ありますが、例えばWindowsのOSに関する記事や、ウェブの技術に関する記事に関しては情報の移り変わりが激しい為、すぐに情報が古くなってしまいがちです。
Googleは情報の鮮度が重要視されるクエリに関しては、QDFというアルゴリズムが影響して新しい情報を掲載しているコンテンツを優遇します。
作成したコンテンツを放置していた為に、ランキングが落ちてきてしまっている場合には、最新の情報を加えて再編集して改善しましょう。

既存コンテンツの更新方法については、「コンテンツの更新頻度と順位の関連性」をご参照ください。


Analyzing Google Search traffic drops

新規コンテンツ公開直後の順位変動の理由

コンテンツの信頼性は、獲得したリンクや、ウェブサイト全体で公開しているコンテンツの質など、様々な要素で判断されていると推測されます。
新しいページでコンテンツを作成した際には、利用できる情報が限られている中で最善の推測にもとづいて判断しなければなりません。Googleからするとそのコンテンツが本当に信頼できるものかどうかすぐには判断できないようです。その為順位が不安定になる事があるようです。その後更に情報が増えれば統合し、突然本来の検索順位に落ち着きます。

その他のケースでは、情報の鮮度を評価するQDFアルゴリズムが作用している事もあります。また、いくつかのクエリでは、そのコンテンツの特性で長い間上位に表示されるものもあります。

John Muller氏も2017/10/20に同様の発言をしています。ページ公開直後は評価する為のシグナルが多くない為、複数回に渡ってコンテンツを見て、適正な順位を決めているようです。

English Google Webmaster Central office-hours hangout

ウェブサイトの品質によっても公開当初の順位は変化する

John Mueller氏のコメントによると、Googleが既にそのウェブサイトの事を知っている場合、品質が高く、良いコンテンツを持ち、ユーザーとの関連性があるウェブサイトであれば、新しいページの内容が(その時点で)わからなくても、おそらく問題ないはずだと判断する。
一方でスパムのようで、品質の低いウェブサイトが、新しいページを追加した場合には、最初の順位付けに関して注意深く扱うようです。

English Google Webmaster Central office-hours hangout

品質にこだわった記事を作成していれば、月に1記事のペースで、少ないページ数であっても、目的のクエリで上位表示に成功し、トラフィックを獲得できているケースは複数あります。
そのような品質にこだわったウェブサイトは、新しいコンテンツを作成した際にも比較的早く上位表示される傾向があります。

一方で、はじめにインデックス数ありきで、それなりの品質の記事(高い品質でもなく、低い品質でもない)を複数作成してから、質の高い記事を作るように方針転換したケースの場合には、徐々には順位が改善されるものの、評価が落ち着くまでに時間がかかってしまったケースも見かけた事があります。
John Mueller氏のコメントとどちらのケースも当てはまると感じます。

順位変動で一喜一憂してしまうと、落ち着いてコンテンツを作成できません。
順位は気になりますが気にしすぎても精神面で不健康になります。そもそもライバルよりも圧倒的に優れたコンテンツを提供できていない限りは、順位は安定しません。

順位が上がっても、下がっても、変化しなくても、常に検索ユーザーに対して誰よりも優れた体験を提供できるように改善していく事が最も大切です。Googleと同じように、ユーザー第一の心構えでウェブサイトを運営していきましょう。

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この記事を書いた人

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。
【著書】
分析が導く 最新SEOプラクティカルガイド」(2022年5月27日発売 技術評論社)
最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(2017年9月20日発売 技術評論社)

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