あなたのSEOやPPCキャンペーン対象キーワードを適切に選定しましょう
キーワードを入力すれば、検索ボリューム、難易度、CPCの他、関連キーワードや類似キーワード、ロングテールキーワード、表示されている検索広告の過去の履歴なども確認できます。
検索キーワードとは?
検索キーワードとは、Google 広告の広告主が設定する語句やフレーズを意味し、検索クエリは検索ユーザーが使用する語句やフレーズを指します。ただし検索クエリの事を検索キーワードと呼んでいるケースの方が一般的に多いと思いです。
キーワードの意味と役割について、YouTube動画でも解説していますのでご覧ください。
SEOを行う場合には、関連キーワードやサジェストキーワードなどの検索ユーザーが実際に使用している検索クエリを調べる事が一般的です。
サジェストキーワードとは?
サジェストキーワードとは、検索入力枠にキーワードを入力した際にリストアップ表示されるクエリのリストです。以下の画像のように検索候補が提示されます。
以下の条件に基づいてクエリの予測が提示されます。
- 検索ボックスに入力した語句とマッチ
- 一般的で、流行っている
- 検索者の言語に関連する
- 検索している場所に関連する
- 鮮度が高い(ニュースなど)
スパムや役に立たない予測、暴力、性的表現、ヘイト、侮蔑、危険性のある言葉は表示されません。
関連キーワードとは?
関連キーワードとは、検索結果ページの下部に表示されるキーワードのリストです。以下の画像のように表示されます。
使用頻度の高い関連キーワード(サジェスト)の調べ方
はじめてSEOを取り組む場合には、どのようなコンテンツを作成したら良いか悩むかもしれません。キーワードをもとにコンテンツを作成する際には、テーマの軸となるキーワードを決めてからテールワードを調べます。
ご存知の方は多いと思いますが、Googleのサジェスト機能で表示されるキーワード候補は、一般的に良く検索されるキーワードです。
検索キーワードをページ内に含めれば良いと考えてしまう方が多いですが、この考えは検索エンジンの技術が進歩する前の古い考え方です。検索キーワード(検索クエリ)はユーザーが調べたいトピックであるという事を認識しましょう。
検索キーワードごとにSEOを行う場合、以前はキーワード含有率などを気にして、ページにバランス良くキーワードを含めていた方も多かったとは思います。
現在のGoogleはコンテンツや検索クエリの理解度が増している為、このような手法は通用しません。
検索ユーザーの使用するキーワードを検索ユーザーが調べたいトピックと認識し、その意図を考え、検索ユーザーに役立つ回答となるコンテンツを作成していくと良いでしょう。
「キーワード調査ツール」は、 ビッグワード を軸に様々なパターンで実際に検索されているキーワードを一覧で取得する事ができます。
有料・無料ツールを使った関連・サジェストキーワードの調べ方
ウェブサイトの規模によっては無料のツールでも十分な場合も多いですが、企業の場合には有料ツールを使用した方が効率的に調査を行う事ができ、時間短縮につながります。
キーワードプランナーを使った調査手順(無料)
有料のキーワード調査ツールを活用
SE Rankingの「キーワード調査ツール」を開き、キーワード入力枠に軸となるキーワードを入力して「分析する」ボタンをクリックします。
キーワードアイデアセクションで様々な観点で抽出されたクエリを確認する事ができます。
その他、対象キーワードのSEO難易度も把握する事ができます。
難易度とは?
この指標は分析対象キーワードで上位10位表示を狙う際の難易度を示しています。指標の算出の為、システムはオーガニック検索順位の上位10件の品質とそれらの被リンク品質を分析します。スコアが高ければ、プロモーションが難しくなります。
SE Ranking 難易度に関する説明を参照
キーワードをリストアップした上で、検索ボリュームを調査する流れがスムーズです。またはツールを使えば同時に効率的に調査できる為、作業時間を大幅に短縮できます。
検索ボリュームとは?
検索ボリュームとは、GoogleやYahoo!Japanなどの検索エンジンで検索されるクエリの検索回数を意味します。Google キーワードプランナー上では月間平均検索ボリュームで確認する事ができます。
キーワードプランナーで検索ボリュームを調べる
検索ボリュームを調べる場合は、Google 広告のキーワードプランナーを使用します。
Google 広告は、リスティング広告のツールではありますが、無料でキーワードのボリューム調査を行えるキーワードプランナーという機能があります。
※表示回数を検索ボリュームの目安とします。
また、「過去の指標」の値を見て、傾向や推移を確認する事ができます。
※Googleアカウントが必要ですので事前に取得しておきます。
キーワードプランナーによる検索ボリュームの調べ方
- Google 広告にログインします。
- 上部メニューの「ツール」(スパナマークのアイコン)をクリックして、「キーワードプランナー」をクリックします。
- 「検索ボリュームと検索の予測を取得しましょう」をクリックします。
- 「キーワードを入力」の入力枠に、調べたいキーワードを入力します。
※キーワードを事前にリストでまとめていればコピー&ペーストで一括でボリューム取得を行います。
- 「開始する」をクリックすると月間検索ボリュームを確認する事ができます。
広告費用が少なかったり、まったく無い状態で過度に使用すると、以下のようにデータが制限されてかなりアバウトな数値で表示されます。
キーワードプランナー活用の注意点
Googleが提供しているツールですので、調査するデータもGoogle検索をもとにした内容となります。
その為、Yahoo!Japan等の他のサーチエンジンの調査には利用できません。
Yahoo!Japanは「キーワードアドバイスツール」が別途提供されているようですのでそちらを活用しましょう。
普段Google広告を運用していない場合は、制限によって詳細な検索ボリュームデータが提供されなくなってしまう事も考えられます。この機会に検索広告にチャレンジするか、以下で紹介する専用のツールを使うかのどちらかになるかと思います。
また、ウェブコンサルタントやSEOコンサルタントが調査を請け負う場合に、顧客の為に予めリストアップしたキーワードの検索ボリュームを一括で調べる事もあります。
そのような場合は以下で紹介する専用のツールを活用すると効率的です。作業時間を大幅に短縮できます。
大量のキーワードのボリュームを調査する方法
SE RankingというSEOプラットフォームを使えば、以下の2種類の方法でキーワードボリュームを調査する事ができます。
検索順位セクションに追加
順位計測も行う場合には、SE Rankingの「検索順位」セクションに追加すれば、追加時に検索ボリュームも同時に取得してくれます。継続的にSEOを行う為のキーワードであれば、検索順位も継続的にチェックしておきましょう。
もし、大規模なキーワード数のボリュームを一括で調査する場合には、検索順位セクションに追加して確認する方法では、SE Rankingでそのキーワード数に該当するプランを選択しなければならず、一回のみの調査で導入するには費用がかかりすぎてしまいます。
このような場合は、キーワード数が少ないプランを選んで、検索ボリュームチェッカーを使用すると良いでしょう。キーワードあたり0.005ドルの追加費用でキーワードのリストから検索ボリュームを一括チェックしてくれます。
検索ボリュームチェッカー
上部メニューの「ツール」内で「検索ボリュームチェッカー」にアクセスする事ができます。
「検索ボリュームチェッカー」は単純に大量のキーワードの検索ボリュームを一括で調査するツールです。サブスクリプションプラン内でご利用頂ける機能ではなく、残高に費用をチャージする事で使用する事ができる専用ツールです。
- 調査元ソースでGoogleキーワードプランナーを選択
- 国は「Japan」を選択
- 調査したいクエリを入力欄に入力します。
- 「開始する」ボタンをクリックします。
しばらくすると、調査対象のキーワードの検索ボリュームが一覧表示されたレポートを取得する事ができます。レポートはXLS、CSVでエクスポート可能です。
月間検索ボリュームと順位を調べる意味
SEOを行う場合は、検索ボリューム、順位を含めたSERPの状況のどちらも見ていく必要があります。検索ボリュームの数値は一般的にGoogleのキーワードプランナーの値を参考にしますが、月間平均検索ボリュームと月次の推移は両方把握した方が良いでしょう。
月間平均検索ボリュームとは?
検索需要を簡易的に判断することができます。ただし、この数値だけでは単純に年間の平均値を示しているだけに過ぎません。
「月間平均検索ボリューム」は、指定した月単位の期間や地域、検索ネットワークで、対象のキーワードとその類似パターンが検索された平均回数を指します。この情報を基に、設定したキーワードの検索回数が 1 年間のどの時期に多くなるかを分析できます。
Google キーワードプランナーのヘルプ参照
月次の推移とは?
年間を通した月次の推移を見ることで、そのクエリの季節性、今後の傾向なども掴めます。減少傾向であれば、今後そのクエリが使用される機会も減っていくでしょうし、増加傾向であればある一定値まで検索ボリュームが増えていくことも予測できます。
例えば、クリスマスツリーのような季節性の強いクエリの場合には次のような変動が見られます。以下のデータはSE Rankingのキーワード調査ツールで示されるグラフです。
SE Rankingのキーワード調査ツールではこのほかに順位変動の推移も把握できます。頻繁に変動が起きているようなクエリは、検索意図が変化しやすかったり、情報の鮮度がとても重要であったりします。
検索ボリュームの活用方法
検索ボリュームは、SEOを考慮したコンテンツ作成を行う場合の参考にして、取り組みの優先度を決めていきます。
ビッグワードやニッチワードによって検索クエリの傾向が異なります。
ビッグワードの特徴
ビッグワードは検索キーワードのボリュームが多く、競合となる質の高いコンテンツが多いことが特徴です。
検索ボリュームが多いキーワードは大抵あなたの競合サイトも目をつけているキーワードです。
競合サイトも同じように上位表示を狙っているキーワードの為、上位表示の難易度は高く、コンテンツの質や評価がより重要となっていきます。その為、コンテンツ作成までの調査に時間がかかります。
SEOの知識と、そのキーワードに関連する分野の専門知識が必要となる為、簡単に上位表示できるようなものではありません。
ニッチワードの特徴
ニッチワードはキーワードの検索ボリュームが小さく、競合となるコンテンツは少ないのが特徴です。その為、上位表示の難易度は低いが、大きなトラフィックは得られません。また、検索ボリュームがゼロのキーワードをターゲットに時間をかけてコンテンツを作成する事は特殊なケース(高い収益を得られるクエリの場合など)を除き非効率です。
はじめてSEOを行う場合には、検索キーワードボリュームが多いキーワードでは、すぐには成果に結びつける事が難しく、一方で全く検索されないようなキーワードでSEOを行っても成果はでません。これからSEOを行う場合、はじめのうちは感覚を掴む意味でも検索ボリュームが多過ぎず、かといって少な過ぎない複合キーワードを狙ってコンテンツを作成する事をおすすめします。
SERPの状況を確認する意味
SERP(Search Engine Result Page)はサープと読み、検索結果ページの事を意味します。
SEOを意識してコンテンツを作成した後は、そのコンテンツの質が検索エンジンにどのように評価されているかを確認する意味で、検索順位推移をしばらく見守ります。
検索順位は現在のコンテンツの質や評価をもとにGoogleの 検索アルゴリズム で判定されます。自分で作成したコンテンツの質の良し悪しや評価を確認する意味で順位を見ていきましょう。
検索順位が思うように上がらない場合は、再度コンテンツの質を考えて、より詳しくわかりやすいコンテンツに仕上げていく事も検討しましょう。作成したコンテンツを通して訪問者の信頼を獲得し、最終的にサービスに興味を持ってもらえるよう改善を行っていきます。
マーケティング施策の1つとしてSEOを行う場合には、クエリの検索ボリュームと検索順位を把握するようにしましょう。
SERPチェッカーで検索キーワード順位とランキング推移の調査
ウェブサイトの検索順位を調べるには、実際にそのキーワードで検索エンジンで検索してみるという事がまず考えられます。
5キーワード以上になってくると手間がかかりますのでツールを使った調査方法をご紹介します。
Google、Yahoo!Japanの違い
現在のYahoo!JapanはGoogleのエンジンを採用していますので、時間差はありますが検索キーワードランキングの差はほぼありません。順位チェックはGoogleのみでカバーできます。
Google Search Consoleを使った検索クエリ順位の調べ方
- Search Consoleにログイン
- 左メニューの「検索パフォーマンス」をクリック
- ページタブをクリックしてクエリを調べたいページを選択
- クエリタブをクリック
Googleの提供するSearch Consoleを使用すれば、管理されているサイトが検索された際の順位、キーワードの月間検索数、クリック数の概要がわかります。
Search Consoleで表示回数とクリック数を確認
Search Consoleの場合は、ページ別でもGoogleの検索結果画面の表示回数と、クリック数の確認が可能です。
※Search ConsoleはGoogle検索のデータのみの表示。
「左メニュー」の「検索パフォーマンス」をクリックします。
「ページ」タブを選択して、調べたいページのURLをクリックします。
「クエリ」タブを再度指定すると、対象のページで実際集客に貢献しているクエリのリストやクリック数、表示回数などがわかります。
「合計クリック数」、「合計表示回数」、「平均CTR」、「平均掲載順位」を選択すると各項目がテーブルとグラフに反映されます。
あくまで検索結果に表示された回数に基づいた順位の為、全てのキーワードの検索順位を調べるというよりは、効果のあったキーワードを調べるという意味合いが強いです。
キーワード調査でリストアップした全てのキーワード順位を調査するには、SERPチェッカーを使用すると効率的です。最近のキーワード順位チェックツールは、順位だけでなく様々な検索結果の要素も調査してくれます。
以下の手順で詳細をご覧ください。
クラウドベースのSERPチェッカーを使った検索順位の調べ方
- SE Rankingにログイン
- 右上にある「プロジェクト作成」ボタンをクリック
- 対象ドメインなどの一般情報を設定
- 順位チェックしたいキーワードを入力
- 対象の検索エンジンやモバイル / デスクトップ /地域を指定
- 競合サイトも追加し、手順に沿って設定を完了します。
当社も関わっているクラウドタイプのSEOプラットフォーム「SE Ranking」なら、自社の順位と競合の順位を自動で取得して比較することができます。2週間の無料トライアルも提供されています。
登録したキーワードの月間検索ボリュームも表示され、ローカル検索順位やスマホ検索順位も取得できます。
費用的にも月額換算で3000円を切る価格(順位チェック頻度を週に一回で設定して、一年分を一括で購入した場合)から提供されていますのでリーズナブルです。
SE Rankingでは、検索順位だけでなく、強調スニペットやレビュー、動画、画像掲載の有無まで把握できます。この情報をもとにクエリ毎に対応するページに対して強調スニペット対応や動画、画像コンテンツの強化などの施策を展開する事ができます。
詳しい強化方法については、「実践的なSERPチェッカーを活用しよう」で解説しています。
PCソフトの順位チェックツール
順位チェックツール Rank Reporterを使用すれば、自サイトだけでなく競合サイトの順位も自動的に取得する事ができ、その履歴を時系列で把握する事ができます。
クラウドタイプとの違いはインストールしたPC上から検索順位を取得するので、大量のキーワードを短期間で順位取得したい場合にはIPアドレスがブロックされる確率が高まります。
企業で使用する場合は、クラウドタイプのSEOプラットフォームの方が安定している為おすすめです。
集客ができるようになった場合にはそのコンテンツから目標へ誘導する方法も重要です。
インフォメーショナルクエリに対しては訪問者が興味を持ちそうなコンテンツに誘導
集客を増やす事ができてもすぐに収益にならないキーワードはリスティング広告(キーワード連動型広告)には不向きなキーワードです。
このようなキーワードは情報を調べる際に使用するインフォメーショナルクエリである事がほとんどです。
インフォメーショナルクエリに対しては情報収集や問題解決の役に立つコンテンツを作成して、検索エンジンからの集客を行います。満足度の高いコンテンツとして検索ユーザーの信頼を獲得できれば、商品やサービスに興味を持ってもらえるかもしれません。
例えば、このページを訪問されている方は、「キーワードのボリュームを確認する方法」を知りたい方がほとんどだと思います。
キーワードで言うならば「検索 ボリューム」や「検索キーワード」で検索されてからこのページへ到達していると思います。
このようなキーワードは、情報を調べる為のキーワードになり、リスティング広告などで費用をかけていくべきではありませんが、SEOによる集客が成功すれば費用も発生せずに多くの人に見つけてもらえます。
実際にはこのような即収益化されないキーワードをきっかけに、何回も様々なキーワードでサイトを訪れ、どこかのタイミングで製品やサービス名を知ってコンバージョンへと結び付くケースも多くあります。
「キーワード検索ボリュームの調べ方がわかった」訪問者に対して、次に興味を持ちそうなコンテンツへ読み進めてもらえるように工夫していく事も重要です。接点を多く持つ事ができて目標に誘導できる確率が高まるという点で効果的です。