ブラウザやGoogleがページを要求すると、ウェブサーバーがステータスコードを返します。Googleのクローラーはhttpステータスコードに応じて処理が異なります。当然SEOに関しても影響が生じる事となります。
SEOについての詳細は「GoogleのSEO対策の基本をわかりやすく解説」をご覧ください。
例えば301であれば、ページが移転したことを意味するので、過去の評価(全てではありませんが)を移転先のページへ流します。
404はページが見つからない場合にステータスコードとしてブラウザやGoogleボットに伝えますが、だからといって直ちに検索順位に影響があるわけではありません。
ページがなくなったり、サイト構築に失敗したり、ウェブサイトがサーバーダウンしてしまったり、Googleボットや訪問者をブロックしてしまったりなどウェブマスターが思いもかけないトラブルに陥る事は良くあります。
Googleのクロールチームはこれらの事を柔軟に対処できるように考えて設計しているようです。
ステータスコード別Googleの処理の違い
ステータスコード | コードの意味 | Googleの処理 |
---|---|---|
103 | サーバーがレスポンスを準備している間にユーザーエージェントがリソースをプリロードできるようにすることを目的とする。 | 無視してその後のレスポンスを待ちます。 |
200 | 正常を意味します。 | 正常に処理されます。インデックスが保証されているわけではありません。 |
201 | 作成を意味します。 | 正常に処理されます。インデックスが保証されているわけではありません。 |
202 | 受け入れた事を意味します。 | 一時的に保留してからインデックス処理を行います。 |
204 | コンテンツが無い事を示します。 | コンテンツが無いと認識します。 |
301 | 恒久的な転送を意味します。 | ページランクを転送先ページへ引き継ぎます。301リダイレクトについての記事をご参照ください。 |
302 | 一時的な転送を意味します。 | 301よりは弱いシグナルとみなされる。長期に設定されていれば301同様に扱う。 |
303 | See other. | 302同様の処理。 |
304 | コンテンツが前回のクロール時と同じであることを意味します。 | インデックス登録パイプラインは URL のシグナルを再計算する場合がありますが、再計算しない場合、ステータス コードはインデックス登録に影響しません。 |
307 | 302と同じ。 | 302同様の処理。 |
308 | リクエストされたリソースが Location ヘッダーで示された URL へ完全に移動したことを意味します。 | 301同様の処理。 |
401 | アクセス時の認証エラーを意味します。 | 404同様。特にクロールレートには影響しない。 |
403 | 閲覧禁止を意味します。 | 404同様。特にクロールレートには影響しない。このコードでもインデックスからは消えるようですが、通常通り404を使用する事をすすめています。 |
404 | ページが見つからない事を意味します。 | Googleが404のページを見つけた場合、そのページの情報は24時間の間クロールシステム上で保護します。一時的な404を表示しているだけかもしれないですし、ウェブマスターが意図したものではない可能性もあるからです。 |
410 | ページがなくなり、永久にページが戻ってこない事を意味します。 | Googleが410のページを見つけた場合、ウェブマスターが意図的にそのページは無くなったという処理を行ったととらえて直ちにクロールシステムに通知します。 |
502 | 不正なゲートウェイを意味します。 | ページが一時的に利用できない場合に、503の代わりに使用しないでください。 |
503 | 一時的にサービスが利用できない事を意味します。(一時的が1-2日程度であれば) | Googleに対しては現在のページコンテンツを無視して、後でまたページを訪れるように伝えます。トップページや重要なページを一時的に削除、リダイレクト、置き換えを行う場合には、何もレスポンスコードを返さなければそのままGoogleにインデックスされます。 場合によってはウェブサイトの検索トラフィックにも悪影響を及ぼす為、このような場合には503を指定しておくと良いとの事です。※1 |
※1
クロールエラーの原因が5xx系のエラーの場合
インデックスさせたいページにも関わらず、複数の5xx系のエラーによってクロールエラーが発生している場合は、問題ととらえた方が良さそうです。5xx系エラーが大量に発生している場合には、クロール自体もスローダウンしてしまいます。
自身のウェブサイト内でレスポンスコード一括で調べる方法
SE RankingのサイトSEO検査ツールでは、ウェブサイト内の全てのページを巡回して、SEOの問題点を抽出します。
この機能内に「クロール済みページ」というサブセクションがあり、全てのページのレスポンスコード(ステータスコード)を一括で抽出、エクスポートできる機能があります。
この方法で、問題が発生しているページや、リダイレクトが発生している内部リンクを抽出して修正する事ができます。
もちろん、SEOに関連する多くの要素をチェックする為、他の問題点も一回の検査で多く抽出してくれる為、サイト公開初期の問題点の発見や、サイト運営時の思いもよらないエラーの検知に便利です。
SEOに必要な全ての機能を備えた
総合的なSEOプラットフォーム
キーワード順位取得精度100%
競合SEO/PPC調査
詳細なウェブサイト検査