メタディスクリプションの役割とスニペットのコントロール
meta description(メタディスクリプション)とは、<head>内に記述する
<meta name="description" content=""/>のタグを意味し、content=""のダブルクォーテーション内に文章を記述します。
ページ内には表示されませんが、ページの内容を簡潔な文章にして記述する事で、検索エンジンの検索結果にその文章が紹介文(スニペット)として表示されます。
文字数を最大限使い、競合サイトと比較して魅力的な文章にする事で訪問者を呼び込む事に繋がります。
検索されたキーワードがディスクリプション内にあれば、太字で表記される為視認率も上がりますので必須の対策項目と言えます。
この記事のトピック目次
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メタディスクリプション最適化の効果は順位ではありません
Googleはメタディスクリプションを検索順位を決定付ける要素としては活用していません。ただし、検索結果画面には一部例外を除いてメタディスクリプションで設定した紹介文が表示されます。
訪問者は検索結果を見た際に何を基準にクリックしているか?
訪問者は検索を行った後、検索エンジンの結果ページを見ます。上位から順に見ていきますが、その中で訪問者が探したい情報が含まれるページを探します。
では、訪問者は検索結果ページで何を目安にして、クリックしているのでしょうか?
答えは、検索結果に表示される「タイトル」と「紹介文」です。
つまり、メタディスクリプションの文言を作成する際には、検索されるキーワードで競合サイトと比較してより魅力的な文章にする事でクリックされる可能性が高まります。タイトルタグも同様に検索結果画面に表示されますのでセットで考えましょう。
※「SEOで適切なページタイトルタグの付け方」で、目立たせる手法をいくつか紹介しています。
メタディスクリプションの文字数 スマホとPCの違い
タイトルはスマホもPCも大きな違いはなく、大体30文字前後で表示されますが、メタディスクリプションは大きく異なります。
PCの場合の文字数
だいたい120文字前後で表示されます。
スマホの場合の文字数
およそ50文字前後で表示されます。
Googleは、メタディスクリプションの最大文字数を固定することはなさそうです。様々なテストを行っているようにも見えますが、GoogleのDanny Sullivan氏は「文字数は変動する」と発言しています。
The length of snippets is dynamic. We're not stating a maximum length because of this.
— Danny Sullivan (@dannysullivan) 2018年5月14日
各ページ異なるメタディスクリプションを記述
Googleは、サイト内のすべてのページに対してオリジナルのメタディスクリプションを付けることを推奨しています。サイト内ページ数が膨大な数量になる場合は、ページに優先順位を付け、重要なページには個別のメタディスクリプションを付ける必要があります。
重要なページ
トップページや、費用対効果のある重要なページ、重要な商品のページが上げられます。
メタディスクリプションを記述しないとどうなるか?
Googleはクエリにマッチするスニペット文を検索結果に表示させたいと考えています。
もし、コンテンツ内にクエリとマッチする文章が無い場合には、メタディスクリプションを活用します。メタディスクリプションを記述していないと、場合によっては、本文から自動的に抽出してつぎはぎで紹介文を生成し、意味不明なスニペット文となってしまっている事もあります。
※以前は本文にも適切な文章がなく、メタディスクリプションも設定されていない場合は、DMOZというオープンディレクトリプロジェクトの内容を表示していましたが、2017年6月2日のGoogleのアナウンスでは、「DMOZは今後スニペット文としては使用しない」とアナウンスしています。
Googe Webmaster Central Blog Better Snippets for your Users
自動生成されたスニペットが良くないページ
以下のように検索結果に表示されます。これでは、何のページかわかりにくくクリックされませんので、個別にメタディスクリプションを設定した方が良いかもしれません。

設定したメタディスクリプションが反映されない
メタディスクリプションを設定しても、検索結果に反映されない場合もあり、原因は2つ程考えられます。
検索エンジンが巡回していない
設定はすぐに反映されません。検索エンジンの巡回ロボットがメタディスクリプションを設定したページをクロールしなければ、検索結果にも反映されません。
この場合は、ウェブサイトの更新を検索エンジンに伝える為にRSSフィードやXMLサイトマップをSearch Consoleに登録しましょう。
XMLサイトマップとRSS/Atomフィードの組み合わせ
Googleが自動で書き換え
設定したメタディスクリプションが検索ユーザーの入力するキーワードにマッチしていないとGoogleが判断すると、本文から自動的に抽出して表示します。
その為、必ずしも設置したメタディスクリプションが表示されるわけではありません。
※ちなみに同じキーワードを何回も繰り返して含めても順位には全く影響しません。
メタディスクリプションは複数ページで同じものを配置しない
新しくページを作成する際、特にメタディスクリプションはページ上で表示されない為、面倒で後回しにしてしまいがちです。面倒だからといって、メタディスクリプションを他のページからコピー&ペーストする事は避けましょう。
GoogleのMatt Cutts氏の話では、以下のように使い方に関するヒントを述べています。
メタディスクリプションはページ個別に設定するか、または何も入れないかのどちらかです。Matt Cutts氏自身は、メタディスクリプションの複製はしないそうです。
また、ウェブマスターツールにサイトを登録すれば、重複するメタディスクリプションがわかります。
メタディスクリプションを個別に設定するのに労力をかける必要はないかもしれません。ただ、いくつかのページでは個別に設定した方が良いでしょう。
検索結果に表示されるスニペットをコントロールする記述
検索結果に表示されるスニペットをコントロールする設定がいくつか発表されています。次のrobots メタタグをHTMLページ上の<head> 要素に追加するか、x-robots-tag HTTPヘッダに追加します。
nosnippet
記述されたページに関するスニペットを検索結果に一切表示させたくない場合に指定する既存のオプションです。
Googleは2019年9月に、この記述以外にもスニペットをコントロールする為の新しいスニペット設定を発表しています。
max-snippet:[数値]
ページに関するスニペットの最大文字数を指定できる新しいオプションです。
max-snippet:[number] robots meta tag
max-video-preview:[数値]
動画プレビューの最大秒数を指定できる新しいオプションです。
max-image-preview:[設定]
ページの画像に関して表示されるプレビュー画像の最大サイズを指定できる新しいオプションです。"none"、"standard"、"large"を指定します。
max-image-preview:[setting] robots meta tag
複数タグの組み合わせ
以下のように複数のタグを組み合わせる事もできます。
以上が使用できるrobots メタタグです。この他にスニペットをコントロールするHTML属性も新たに発表されています。
data-nosnippet HTML属性
Googleのスニペットに表示させたく無いセクションに指定する事ができます。data-nosnippet HTML属性のついては以下のように記述します。
スニペットをコントロールする設定の概要
- 記述の正しさをチェックするツールは用意されていません。
- これらのタグを指定しても、検索順位には影響を与えません。
- 2019年10月中旬以降に世界中のオーガニック検索結果に適用されます。
- その他の検索エンジンでは、新しいスニペット設定はサポートされていません。
- Googleはヒントではなくディレクティブ(指示)として解釈します。
- 強調スニペットやリッチリザルトにも影響します。強調スニペットで表示される為の最低限の文字数が要求される為、それを下回った場合に強調スニペットで表示される機会を失う可能性もあります。
- max-image-previewは検索やGoogle Discover上でAMPページが表示される際のサムネイル画像のサイズにも影響します。
- schema.orgマークアップで提供される情報にはこの設定は適用されません。
- Google Merchant Center経由で送信される商品データにもこの設定は適用されません。
メタディスクリプションをツールでチェック
Search Consoleでディスクリプションの重複チェック
Googleの提供するSearch Consoleには重複メタディスクリプションのチェック機能がついています。ディスクリプションが重複していたり、空白の場合は出来るだけオリジナルのディスクリプションを記述しましょう。特に空白の場合は、本文から自動的に抽出した文章がスニペット表示される為、内容がわかりにくくなり、クリック率が低くなることもありますので注意が必要です。
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