パンダ・アップデートとは?

2018年8月19日

パンダはペンギンと並び、有名なアルゴリズムの一つで、コンテンツの品質を判断して低品質コンテンツの評価を下げます。(高品質のコンテンツは相対的に高い評価を得られます。)
最初にパンダ・アルゴリズムを導入した際には、検索順位に大きな変動を与えていました。
このページではパンダ・アップデートについてのGoogleの発言や、履歴をまとめています。


パンダアップデート

「パンダ」というネーミングの由来

「パンダ」という名前の由来は動物からではなく、開発の中心人物であるNavneet Panda氏の名前から来ている。




パンダ・アップデートは未だリアルタイム更新ではないが、コアアルゴリズムの一部に

2016年1月のGoogleのGary Illyes氏のツイートによると、パンダアップデートはコアアルゴリズムの一部という位置づけになっている事が明らかになっています。
コアアルゴリズムという意味が何かは明らかになっていませんが、少なくとも現段階ではまだリアルタイム更新ではないようです。


以下のツイートのリンクを参照すると、Jennifer Slegg氏の投稿記事があり、その中でGoogleのスポークスマンの発言が掲載されています。


パンダアップデートがコアランキングシグナルの一つになっている事が明らかになっています。

“Panda is an algorithm that’s applied to sites overall and has become one of our core ranking signals. It measures the quality of a site, which you can read more about in our guidelines. Panda allows Google to take quality into account and adjust ranking accordingly.”

nderstanding Google Panda: Definitive Algo Guide for SEOs参照」

ここから話が飛躍し、ちょうど1月2週目の週末にコアアルゴリズムのアップデートがあった事も重なって、パンダアップデートがリアルタイム更新になってしまったと勘違いしてしまう人が続出しましたが、GoogleのGary Illyes氏のツイートからは、明確に否定されています。



パンダがコアアルゴリズムの一部になったという意味について

コアアルゴリズムについては、GoogleのAndrey Lipattsev氏によって説明されています。



It is less about the functionality, which means it probably doesn’t change that much over time, and it is more about how we perceive it, in the context of the algorithm. Do we still think this is an experimental thing, it is running for a while and we aren’t sure how long it will last? Or is it like PageRank, it is part of it, it will always be there, at least in the foreseeable future and then probably call it in certain context part of the core algorithm.

※Search Engine Landの「Google Explains What It Means To Be Part Of The “Core” Algorithm」記述より




パンダの改良自体が少なくなり、何回も修正するという事がなくなってきました。
むしろアルゴリズムの面でいかにして検知できるかという方が重要になってきています。


それが実験的なもので、しばらく稼動させて、どの位継続する必要があるのかわからないといった部類のものなのか、
それとも、ページランク(コアアルゴリズムの一部)のように少なくともこの先しばらくは利用されるものなのか。
それなら後者のコアアルゴリズムの一部として採用する事になるでしょう。


コアアルゴリズムとそれ以外のアルゴリズムの意味合い

車のエンジンに例えて説明されています。(ハミングバードの時も車に例えられていましたね。)


I think this is really the worst takeaway of the past few days, but imagine an engine of a car. It used to be that there was no starter (https://en.wikipedia.org/wiki/Starter_[engine]), the driver had to go in front of the car and use some tool to start the engine. Today we have starters in any petrol engine, it’s integrated. It became more convenient, but essentially nothing changed.


For a user or even a webmaster it should not matter at all which components live where, it’s really irrelevant, and that’s why I think people should focus on these “interesting” things less.




昔はエンジンにスターターというものがなく、運転手が車のフロントに行って、ツールを使ってエンジンを稼動させていました。
現在のエンジンの中にスターターが組み込まれて改良されています。
つまり利便性が向上し、本質的には変化はありません。
ウェブマスターにとって見ればはこのような事は無関係なので、より重要な事に取り組んで欲しい。




パンダ・アップデートのまとめ

Googleは検索ユーザーの利便性や、検索エンジンの価値を向上させる為に日々アルゴリズムを改善しています。
パンダ・アップデートは、まず英語圏を対象に実施され、その後細かい修正を加えてその他の言語圏にアルゴリズムを反映させていました。


現在では、インデックスプロセスの中に組み込むように改良に取り組んでいるようです。
以前はパンダ・アップデートが実施されるたびに順位の変動がありましたが、インデックスプロセスに組み込まれる事により、パンダ・アップデートによる順変動がゆるやかになり、順位への影響がわかりにくくなっていくでしょう。


詳しくは、下記リンクを参照してください。
Finding more high-quality sites in search


コンテンツの良し悪しを見分ける

パンダ・アップデートは、コンテンツの良し悪しを見分けるアルゴリズムです。低品質なコンテンツのランキングを下げ、逆に高品質のコンテンツをより評価するようになります。
高品質のコンテンツについては、「More guidance on building high-quality sites」(英語)で解説されています。


パンダはウェブサイト全体(ホストネーム)に影響する

GoogleのGary Illyes氏の発言によると、「パンダ」はページレベルでデータを収集し、ホストレベルでサイトに影響を与えるようです。ページ単位でインパクトを与えるペンギンとは異なるようです。


Google Panda & Penguin: The Page Level Differences」Search Engine Roundtableの記事より


低品質のコンテンツとは

1回目のアナウンスでは、低品質のコンテンツについて、「役に立たないコンテンツや、外部サイトからのコピーを行うサイトなど」とされています。


高品質のコンテンツとは

1回目のアナウンスでは、高品質のコンテンツについて、「研究や詳細なレポート、詳しい分析結果を含むオリジナルコンテンツやオリジナルの情報など」とされています。


日本国内へのアナウンス

2012年は日本でもパンダ・アップデートが行われました。



2012年7月17日に日本と韓国を対象にパンダアップデートを行うと発表。(日本の検索クエリで5%の影響。)


日本のウェブマスター向け公式ブログでも同日(時差はありますが)発表されています。


2012年10月23日にも同じく日本のウェブマスター向け公式ブログでパンダアップデートを行うと発表しました。(日本の検索クエリで5%の影響。)



パンダアップデートによる低品質コンテンツ判定からの回復方法

ウェブマスター向けの動画でMatt Cutts氏が以下のように回答しています。


パンダアップデートの実行に関しては変更がありました。
数年前は、低いコンテンツを対象に大体月に1度のペースでアップデートしていました。
現在では、変化に関しては小さくなり、頻度に関しては増加しています。


高品質のコンテンツを増やし、低品質のコンテンツをなくす事が重要

Googleは高い品質のコンテンツを評価しているので、パンダの影響を受けている可能性があるのであれば、最優先で行うべき事は高品質のコンテンツかどうか確認する事です。
高品質のコンテンツとは、人々が楽しんだり、夢中になったり、雑誌や本のように愛読されたり、参考にされたり、友達にメールで送られたりといったような事があるものです。


もし以前より順位が落ちているのであれば、常に品質が高いかどうか考えるということが重要です。
既にに誰でも知っている情報や、外部から引用したコンテンツであったり、スクレイピング(自動的に、または人の手によってサイトの一部を抽出してかき集める)されたものであったり、そのまま複製されていたり、価値の無いものであるようなコンテンツが無いか確認が必要です。


閲覧者が満足するような独自のコンテンツは順位において高い評価を得られる傾向があります。


パンダにより、ウェブサイトが低く評価されている(と思われる)場合には、まず第一に全体のコンテンツの質を見直し、高品質コンテンツとなるように改善していく必要があります。
次に人によっては低品質のコンテンツ自体の削除をすすめるケースもあります。
低品質コンテンツの削除(剪定)については、Google社員によっても意見が分かれるようで、Gary Illyes氏の発言では、この方法ではパンダの低評価から回復する事ができないとSMX Eastで発言しています。


一方で2017年10月31日のEnglish Google Webmaster Central office-hours hangout(英語)においてのJohn Mueller氏の発言によると、まずはコンテンツの改善が最も良い方法と述べています。
ただし、低品質コンテンツが大量に存在している場合や、自動生成コンテンツなどの場合には、多少は改善できるかもしれませんが大部分で改善する事は難しい為、このような場合には低品質コンテンツを削除し、404、noindexを使ってクリーンにするという手法は有効なようです。



パンダ・アップデートの更新履歴

2011年2月のアップデートでは、検索クエリの12%に影響があったとされています。パンダ・アップデート関連のアルゴリズム修正は、複数回行われており、メジャーなものとしては3回程修正しているようです。


Search Engine LandのDanny Sullivan氏がまとめたパンダ更新履歴がわかりやすいので紹介します。
参考:http://searchengineland.com/panda-update-rolling-204313




  • パンダ・アップデート1
    2011年2月24日 Panda 1.0(クエリの11.8%に影響。US国内の英語のみ)
  • パンダ・アップデート2
    2011年4月11日 Panda 2.0(クエリの2%に影響。英語圏で実施)
  • パンダ・アップデート3
    2011年5月10日 (アナウンスなし)
  • パンダ・アップデート4
    2011年6月16日 (アナウンスなし)
  • パンダ・アップデート5
    2011年7月23日 (アナウンスなし)
  • パンダ・アップデート6
    2011年8月12日 (クエリの6~9%に影響。英語圏以外の多くの言語)
  • パンダ・アップデート7
    2011年9月28日 (アナウンスなし)
  • パンダ・アップデート8
    2011年10月19日 Panda 3.0(クエリの2%に影響。遅れてアナウンス)
  • パンダ・アップデート9
    2011年11月18日 (クエリの1%以下に影響。)
  • パンダ・アップデート10
    2012年1月18日 (アナウンスなし)
  • パンダ・アップデート11
    2012年2月27日 (アナウンスなし)
  • パンダ・アップデート12
    2012年3月23日 (クエリの1.6%に影響。)
  • パンダ・アップデート13
    2012年4月19日 (アナウンスなし)
  • パンダ・アップデート14
    2012年4月27日 (アナウンスなし)
  • パンダ・アップデート15
    2012年6月9日 (クエリの1%に影響。遅れてアナウンス)
  • パンダ・アップデート16
    2012年6月25日 (クエリの1%に影響。)
  • パンダ・アップデート17
    2012年6月24日 (クエリの1%に影響。)
  • パンダ・アップデート18
    2012年8月20日 (クエリの1%に影響。遅れてアナウンス)
  • パンダ・アップデート19
    2012年9月18日 (クエリの0.7%以下の影響。)
  • パンダ・アップデート20
    2012年9月27日 (英語クエリの2.4%の影響。遅れてアナウンス)
  • パンダ・アップデート21
    2012年11月5日 (英語クエリの1.1%に影響。全世界で0.4%の影響)
  • パンダ・アップデート22
    2012年11月21日 (英語クエリの0.8%に影響。)
  • パンダ・アップデート23
    2012年12月21日 (英語クエリの1.3%に影響。)
  • パンダ・アップデート24
    2013年1月22日 (英語クエリの1.2%に影響。)
  • パンダ・アップデート25
    2013年3月15日
  • パンダ・アップデート26
    2013年7月18日
  • パンダ・アップデート27
    2014年5月20日 Panda 4.0(英語クエリの7.5%に影響)
  • パンダ・アップデート28
    2014年9月25日 Panda 4.1(3~5%のクエリに影響)
  • パンダ・アップデート29
    2015年7月18日 Panda 4.2 ゆるやかに実施(2~3%のクエリに影響)
  • ※Searh Engine Landの追加記事「Google: Panda 4.2 Is Rolling Out Slowly For Technical Reasons」によると今回の「ゆるやかに実施」している理由について説明されています。
    意図的に人々を惑わせる為に「ゆるやかに実施」しているわけではなく、サイトの品質も同時に判断しようとしているようで、技術的な問題によりゆるやかになってしまっているという事です。




コンテンツの質がSEOでは最も重要

当ブログではロングテールSEOを実践しながらウェブサイトのトラフィックを向上させて来ていますが、ある一定までページ数が増えてからメンテナンスの重要性に気がつきました。


パンダ・アップデートは記事の質を見分けるアルゴリズムの為、古く薄い記事では競合となる質の高いコンテンツが現れれば簡単に順位が落ちてしまいます。
また、ページ数を増やす事ばかりに意識が働くとメンテナンスが疎かになります。


現在では既存のコンテンツの中で古い記事、情報が薄い記事にトピックを追加して補足したり、詳しい解説を含めたり、実践結果を含めるなどの強化を行い、トラフィックを向上させています。


オーガニックセッション

当ブログで意識しているコンテンツの質について、「Googleのアルゴリズムの解釈 SEOに影響するコンテンツの質とは?」でまとめましたので参考にしていただければと思います。



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野澤洋介

この記事を書いた人

アレグロマーケティング代表取締役 野澤洋介

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。


著書:「最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(技術評論社)



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