インフォメーショナル・トランザクショナル・ナビゲーショナルの意図

検索クエリとは

検索クエリとは、検索する際にユーザーが入力するキーワードの単語、複数の単語・フレーズを意味します。クエリ(query)は質問、疑問を意味します。

検索エンジンは、「検索クエリのタイプによってユーザーが求めるコンテンツは異なる」という事を認識している為、検索クエリのタイプによって検索結果に表示されるコンテンツの傾向は異なります。

例えば「サッカー ワールドカップ予選」で検索するユーザーは、過去の勝敗や現在の順位、次の試合の日時を調べるユーザーが多い為、検索結果画面では、クエリと関連性の高いコンテンツを上位に表示させるようになっています。

検索クエリは大きく分けて3種類あり、

  • インフォメーショナルクエリ(情報関連)
  • トランザクショナルクエリ(購入・申込み関連)
  • ナビゲーショナルクエリ(特定のウェブサイトに”行く”)

と分類できます。

検索クエリと検索キーワードの違い

検索キーワードと検索クエリは概念的な違いがあります。
検索クエリは、検索ユーザが実際に検索する際に入力する単語やフレーズです。ユーザーの意図が含まれているという事に注意しましょう。

Googleのヘルプによると検索キーワードは、Google 広告の広告主が設定する語句やフレーズを意味し、検索クエリは検索ユーザーが使用する語句やフレーズを指します。

特にビッグワードの場合、例えば「旅行」というクエリの場合、その意図は検索ユーザーによって異なります。国内旅行、海外旅行、旅行代理店、ツアーなど様々な意図が隠れています。
検索キーワードとしては一語でも、クエリの意図は検索ユーザーによって様々にあるという事を認識しましょう。

目次

リスティング広告とSEOの違い

リスティング広告のケース

リスティングの場合における検索クエリと検索キーワードとの違いは、検索クエリは検索ユーザーが実際にタイプする語句を意味し、検索キーワードは、広告運用上ターゲットとするキーワードを意味します。

検索キーワードと検索クエリ

SEOのケース

以前はキーワードという単語で施策を行うという事が一般的でしたが、Googleがコンテンツを理解できるようになって以降は検索クエリの意味を理解して、検索ユーザーに役立つコンテンツを作成するという施策が一般化してきている為、あまり区別する必要はないかもしれません。

現在のSEOでは検索クエリの意図を理解して、検索ユーザーにとって役立つコンテンツを提供する事は最も重要な要素です。
ウェブ上に多数存在するコンテンツと比較して、より詳しく、よりわかりやすく、多くの人に指示されるコンテンツは検索順位で優遇されます。

Google検索上で自サイトにおける検索クエリの表示回数・クリック数、CTR、掲載順位を調査

自身で管理しているサイトが、Googleの検索結果上でどのようなクエリでどの位表示され、クリックされているか調べる事ができます。

  1. Googleが無料で提供している「Search Console」にまだ登録していない方は、まず先に登録しておきましょう。
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Google Search Console
  1. Search Consoleにログインし、自身のサイトを選択します。
  2. 左メニューの「検索パフォーマンス」をクリックすると確認する事ができます。
検索クエリ一覧

検索クエリが表示されない場合は、データが提供されるまでタイムラグがあるかもしれませんので数日待ちましょう。それでも表示されない場合は、設定が誤っていないか確認しましょう。
Googleアナリティクスを確認してオーガニック検索トラフィックのデータ全くなければ検索エンジンで全く検索されていない可能性もあります。

インフォメーショナルクエリの特徴 時系列で見やすいページが重要

インフォメーショナルクエリは、物事を調べる意図で検索されます。
SEOではインフォメーショナルクエリを狙って上位表示させる事で、潜在的な顧客を獲得し、ブランドを認知させてコンバージョンへと繋げます。

インフォメーショナルクエリ 検索ユーザーの意図

情報系キーワードには、次のような行動につながります。「言葉の意味を調べる」、「問題の解決方法を調べる」などがあげられます。

インフォメーショナルクエリの例

「内部SEOとは?」であれば内部SEOの方法について調べる。「XML sitemap 作成方法」であれば、sitemap.xmlの記述方法について調べる。「Googleアナリティクス 設定方法」であれば、文字通りです。

ページにあった目的でキーワード選定をしましょう

インフォメーショナルクエリは、ユーザーが情報を収集する段階で使用するクエリです。

例えばユーザーの検索目的が、「内部SEOの方法を知りたい」場合、「内部SEOとは?」、「内部SEO 方法」といったクエリで検索する事が想定されます。
このクエリに対応する解説ページを作成し、訪問したユーザーに「SEOチューニングサービス」や「SEO最適化ツール」の情報を提供します。自社商品ページへのリンクも一部含めておく事で、自社商品の存在を知らない訪問者に対してその存在を知ってもらう機会となります。

Googleアナリティクスでコンバージョンの設定をしておけば、どのページがコンバージョンをアシストしているかチェックする事ができます。

YMYLのクエリに対してはEATが重要

YMYLとは?

YMYLはYour Money or Your Lifeを意味します。
情報の種類によってはページの品質が特別に重要視されます。このようなページをYMYLページとGoogleは読んでいます。それらのページは、人々の現在や将来における状態(身体的、経済的な面や安全性等)に影響を与える可能性があります。YMYLページは信頼性の高いウェブサイトによって提供されるべきで、その内容は高い専門性と信頼性の元で作成されるべきと考えられています。

EATとは?

E-A-TのEは専門性を意味する”expertise”、Aは権威性を意味する”authoritativeness”そしてTは信頼性を意味する”trustworthiness”です。
E-A-Tはユーザーにとって重要な情報のタイプ(正しい情報を得たいユーザーが知る必要のある情報)を提供するサイトに対してより注力して評価される為、YMYLに関連するクエリに対しては重要性が増します。

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時系列、タイムラインでページを見やすくする

WordPressなどのCMSを活用するとアーカイブページなどの作成や、RSSにより新着ニュース順に表示させる事ができます。
検索クエリによっては年や月を入れて検索するケースもあります。

例えば「2011年6月 アルゴリズム変動」などの場合は、過去のニュースを調べたいという事になります。RSSやアーカイブページはもちろん、このようなクエリに対応する為には、記事ページに日付をきちんと入れる事もSEOでは重要です。

新着順になっていないページ

時系列にする事で検索ユーザーは求める情報を探しやすくなります。CMSの設定に誤りがないかチェックしましょう。

古い情報のみで更新していないページ

更新間隔と情報の鮮度は検索順位にも影響があります。
検索エンジンは特に情報の新鮮さが重要視されるようなクエリの場合は、「QDF」というアルゴリズムが働き、順位に影響します。

例えば毎年1回定期的に新着情報があるもの「確定申告」関連などは、年1回でも良いですし毎日新着情報があるようなスポーツ系の情報ワードは、頻繁に更新する必要があります。

古い情報のまま放置すると検索ユーザーへ誤った認識を与える事になる為、検索エンジンからの評価も低くなるようです。
サイトのテーマに沿って訪問者に役立つような最新の情報を掲載していくようにしましょう。

更新頻度と順位との関連性については、「SEO サイトの更新頻度(ページ追加)の影響と有効性」で解説しています。


トランザクショナルクエリ 検索クエリの特徴

トランザクショナルクエリは、ウェブ上での成約に結び付きやすく、検索ユーザー側は商品を購入したい、サービスに申し込みたいといった意図が含まれます。
ライバルも多く、ユーザーの意図によってはSEOが難しいクエリで、どちらかと言えば検索広告で活用されるクエリです。

トランザクショナルクエリの意図

トランザクショナルクエリには、次のような行動につながります。
「商品の購入」、「無料でソフトをダウンロード」、「オンラインで支払う」、「オンラインゲームをする」、「花を贈る」、「デジカメ写真の印刷を注文する」、「動画を見る」などがあげられます。

トランザクショナルクエリの場合はE-A-Tの重要性は低くなる

E-A-TのEは専門性を意味する”expertise”、Aは権威性を意味する”authoritativeness”そしてTは信頼性を意味する”trustworthiness”です。
E-A-Tはユーザーにとって重要な情報のタイプ(正しい情報を得たいユーザーが知る必要のある情報)を提供するサイトに対してより注力して評価されます。一般的なトランザクショナルクエリに関して言えば、E-A-Tが重要視されるケースは少ないでしょう。

トランザクショナルキーワードの例

「犬 ポスター」であれば「犬のポスターを選んで購入」、「ハリーポッター DVD」であれば「DVDの購入またはレンタル」など様々です。
検索ユーザーは、欲しいものを絞り込む為、複合キーワードとなりやすいのではないかと思います。

ページにあった目的でキーワード選定をしましょう

ECサイトの商品ページであれば、必ずトランザクショナルキーワードは含めましょう。
Googleアナリティクスでコンバージョンの設定をしておけば、どのキーワードがコンバージョンに結び付きやすいキーワードなのかをチェックする事ができます。各商品ページごとに異なるキーワードでSEOをすると効果的です。

ECサイトの商品ページコンテンツの下半分にSEO用に長い解説コンテンツを含めるとどうなるか?

この場合、Googleはそのコンテンツがトランザクショナルクエリ向けなのか、インフォメーショナルクエリ向けなのか判断できなくなる場合があるようです。
そうなると最も上位表示させたいトランザクショナルクエリでは評価されない事になるかもしれません。不自然でユーザーにとって不要なコンテンツは含める必要はありません。

認知が必要なサービスや商品のケース

扱う商品やサービスによっては、商品名やサービス名など特定の名称でのトランザクショナルクエリを発生させるには、その名称の認知が必要になる事があります。
このような場合は、インフォーメーショナルクエリに対応したコンテンツを作り、そのコンテンツを通して特定の商品やサービスを紹介するといった施策も有効です。


ナビゲーショナルクエリのキーワード

ナビゲーショナルクエリは、ある特定のページに行きたいという意図があって検索されます。
インフォーメーショナルクエリ、トランザクショナルクエリと異なり、特定のサイト内に辿り着いてから調べたり、アクションを起こしたりといった行動になります。

ナビゲーショナルクエリの意図

ナビゲーショナルクエリは、他のキーワードとは異なり、特定のウェブサイトに”行く”という意図になります。

ナビゲーショナルクエリ キーワード例

「amazon」、「youtube」、「東京大学」、「iPhone5」、「ジョルダン」などがあります。
「Facebook」も該当しますね。
検索キーワードは1語が多いのも特徴だと思います。

ページにあった目的でキーワード選定をしましょう

ナビゲーショナルクエリで検索される場合は、ウェブサイトや商品、ブランドが広く知れ渡っている状態を指す為、一般のウェブサイトではあまり意識する必要はないかもしれません。

ディスプレイ広告やYouTube広告では、競合ブランドを検索した事があるユーザーを対象にしたオーディエンスを作成して、そのオーディエンスに対して自社ブランドを宣伝するという手法があります。

ナビゲーショナルクエリの集客を増やすには、「他のメディアでプロモーションを行い、ブランド認知させる事(ブランド名を覚えてもらえれば、ブランド名検索が増える)」や、ウェブサイトの訪問者が再び訪れたいと思うような仕掛けが必要となるでしょう。
まずは、インフォメーショナルクエリとトランザクショナルクエリを意識しながら、SEOを行っていきましょう。


場所により検索結果が異なる検索クエリ

海外の場合は英語圏といってもイギリスもアメリカもオーストラリアもある為、同じ言葉であっても検索される場所により意味が異なったり、検索意図が異なったりするようです。
日本でもスマートフォンや、PCのIPから位置情報を取得して、マッチした検索結果を返すようです。

例えばfootballやsubwayは、場所により検索意図が異なります。
イギリスでは、サッカー、地下道という意味になりますし、アメリカではアメフト、地下鉄という意味になります。

Googleはこのように位置情報により検索意図が異なるという事を認識した上で、検索結果も変えているようです。
日本でも、そのエリア内で最も便利と思われる検索結果が表示されているのではないかと思います。
例えば「居酒屋 格安」で検索すると、ローカルパック(マップ表示枠)に最寄の居酒屋が表示されます。


一つの単語でも複数の意味を持つ検索クエリ

1ワードの検索クエリによっては複数の意味を持つ場合があります。例えば「ライオン」というクエリの場合は、社名と動物の2パターンがあります。主に普通名詞と社名・ブランド名のパターンが多いのではないかと思います。複数の意味を持つ検索クエリに関して、検索エンジンは3パターンで分類しているようです。

3種類の検索クエリ

複数の意味を持つ検索クエリはおおまかに3つです。検索エンジンを利用する際に「ほとんどのユーザーが思い浮かべるクエリ」と、「いくつか候補があげられるもの」、「検索する可能性はあるが、ほとんどのユーザーは知らないもの」があります。

ほとんどのユーザーが思い浮かべるクエリ

「ワンピース」で検索する場合、服に関する情報よりも圧倒的にアニメに関する意図が多いです。ただし、春や夏には服のワンピースに関する情報が上位に掲載される事もあるようです。

いくつか候補があげられるもの

「アマゾン」で検索する場合、社名のアマゾンで商品を調べたり購入するという意図と、アマゾン川に関する情報を知りたいといった意図の複数あります。現在では1ページ目はすべてamazon.com関連の情報やニュースで占められています。(2021/3/30現在)

様々な検索クエリの特徴を把握してSEOに役立てる

検索クエリの特徴を理解したら、クエリの意図を理解して検索ユーザーに役立つコンテンツを作成していきます。

SEOを行う際に重要なキーワード選定と管理方法については、「SEOキーワード選定のコツと1ページで意識するキーワード数」で解説しています。

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この記事を書いた人

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。
著書:「最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(技術評論社)

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