用語集は随時更新しています。

世界最初の検索エンジンはArchieです。1990年にインターネットで情報を検索できる仕組みを開発しました。その後1998年にGoogleが現れ、検索市場でトップになるまでに成長しました。全世界の検索のおよそ7割はGoogleが使用されています。
検索エンジンの出現後、サイトの運営者達は、「検索エンジンに合わせてウェブサイトの修正を行う事で、順位が変化して訪問者を増やせる」事に気がつきました。これがSEOです。
当初のSEOテクニックは原始的な方法でした。
検索キーワードをHTMLタグ上やページ上のテキストとして、何度も繰り返して含める事で、簡単に上位表示させる事ができたようです。(今では通用しません。)
その後検索エンジンは進化し、順位を操作するようなスパム(迷惑)行為を見抜き、訪問者にとって価値のあるウェブサイトを評価できるように改良されていきました。
これからGoogle向けにSEOを始めるのであれば、Googleが定めるウェブマスター向けガイドラインを守って質の高いコンテンツを作成する事が重要です。
SEO用語集
アンカーテキストとは、リンク内に表示されるテキストです。
アンカーテキストは、検索エンジンと訪問者に対してリンク先のページの内容がわかるように簡潔に記述します。
モバイル ウェブの表示を飛躍的に向上させることを目指すAccelerated Mobile Pages(AMP)というオープンソースプロジェクトです。今まではGoogleのトップストーリーカルーセルに掲載されるにはAMPは必須条件でしたが、コアウェブバイタルがランキングファクターに含まれるタイミングで必須条件からは外れます。今後トップストーリーへの掲載条件はポリシーを遵守する事の他、表示速度が十分早い状態である事に変更となるようです。



WordPressを使用している場合は AMP プラグインを利用すると簡単にAMP対応する事ができます。対応した後、URLの後ろに/amp/を付けたURLでブラウザで表示し、以下のValidatorでエラーが無いかもチェックしておくと良いでしょう。
AMP プラグインでは、Googleアナリティクスの設定も別途必要になります。
種類には googleanalytics と入力し、JSON 構成の入力枠の”account”: の後ろには、ご利用のGoogleアナリティクスのトラッキング ID を入力します。

評価を導き出す為に設計された複雑な計算処理を意味します。Googleは200以上のシグナル(手がかり)をもとにページを評価して順位付けを行います。
E-A-TのEは専門性を意味する”expertise”、Aは権威性を意味する”authoritativeness”そしてTは信頼性を意味する”trustworthiness”です。
E-A-Tはユーザーにとって重要な情報のタイプ(正しい情報を得たいユーザーが知る必要のある情報)を提供するサイトに対してより注力して評価される為、YMYLに関連するクエリに対しては重要性が増します。

インデックスとは検索結果に表示する為に検索エンジンがウェブページのコンテンツをデータベースに格納する処理を意味します。検索エンジンにインデックスされていないページは、検索結果に表示されない。
SEO対策とは検索エンジン最適化(最も適した状態にする事)とも呼ばれ、検索結果で表示される機会や検索による集客を増やす取り組みを意味します。
SSL(Secure Sockets Layer)とは、ブラウザとサーバの通信を暗号化します。通信を暗号化する事で情報を保護し、第三者が盗み見る事ができないようにします。インターネットの世界では、ユーザーのセキュリティを守るため、SSLを普及させ、常時SSLサイトを優遇する取り組みを徐々に強化しています。
XMLサイトマップとは、ウェブサイト内の各ページのURLや優先度、最終更新日、更新頻度などを記述したXML形式のファイルです。通常はsitemap.xmlというファイルをウェブサイトのトップディレクトリにアップロードします。
HTTP Strict Transport Securityを意味します。HTTPではなく、HTTPSで通信するようにWeb サイトからブラウザに伝える事ができる機能です。
サイト外のランキングファクターを最適化する施策です。質の高い被リンクを獲得する為の施策が一般的です。
canonical属性とは、この正規URLを指定する際に使用する記述方法です。
canonicalはカノニカルと発音し、英語では「正統」、「標準」といった意味になります。
検索結果ページの下部にスクロールすると、以下のように「関連キーワード」が表示されます。

強調スニペットとは、特定のクエリに関して、ウェブページ内からタイトル、説明文、画像、リンクを抽出し簡単な要約や回答を検索結果上部の専用ボックスに表示する仕組みです。総合的にクエリに関連していると判断されたドキュメント内で最も関連性の高い一文を見つける仕組みとなり、音声検索での利用も想定されています。
ボット(bot)とも言います。ウェブサイトを巡回するロボットを意味します。
クロールバジェットとは、Googleでは「クロールの必要性(クロールディマンド)があり、かつ Googlebot がクロール可能な URL の数(クロールレート)」と定義されています。
SEOと同じ意味です。
Googleのヘルプによるとキーワードとは、Google の広告主がターゲットとするユーザーに広告を表示するために、広告グループに設定する語句のことを意味します。
検索クエリは検索ユーザーが使用する語句やフレーズを指します。
構造化データとは、ページに関する情報を提供し、そのコンテンツ(たとえば、レシピページの場合は材料、加熱時間と加熱温度、カロリーなど)を分類するために標準化されたデータ形式です。
混合コンテンツとは、https://ページ上で読み込まれるリソースがセキュアでないhttp://で読み込まれる状態の事を言います。
コアウェブバイタルとは、ユーザー体験を改善する為に必要とされる指標のうち、Googleが最も重要と位置づけているLCP、FID、CLSの3つの指標を意味します。
コアウェブバイタルの指標は、Google botが収集したデータをもとにしておらず、CrUX (Chrome User Experience Report) という実際に訪問したユーザーとそのユーザー行動をもとにページ単位で集計されたフィールドデータをもとにしています。

検索エンジンでユーザーがクエリを入力して検索した後に表示される検索結果ページの事を意味します。
SERPチェッカーとは、SEOのオーガニック検索順位を取得して調べるだけでなく、キーワードの検索ボリュームや検索結果に表示される要素(強調スニペットやローカルパックなど含め10種類以上の掲載枠)、トラフィックの予測値、ヴィジビリティ(可視性)などユーザーの検索意図や傾向、需要なども含めて把握できるツールです。詳細はSERPチェッカーの使い方についての記事をご覧ください。
検索入力枠にキーワードを入力すると、以下の画像のように検索候補として「サジェストキーワード」が表示されます。


検索結果で表示される紹介文の事。meta description で記述した文章が表示される場合が多い。
検索の世界でも迷惑行為の事を意味します。検索エンジンは検索結果を歪めるスパムに対してはアルゴリズムや手動による対策を併用して検索の品質保持に努めています。
セーフ ブラウジングとは、ウェブ全体にわたって安全ではないウェブサイトを特定し、ユーザーやウェブマスターにその有害性を知らせるために、Google セキュリティ チームが構築したサービスです。
現在のところ、JavaScript の処理は難しく、すべての検索エンジンのクローラが JavaScript を正常に即時処理できるというわけではない為、将来的にこの問題が解消されるまでの間、ダイナミック レンダリングと言う方法がクローラー向けの回避策として提供されています。
ダイナミック レンダリングとは、特定のユーザー エージェントを対象に、クライアント側でレンダリングされるコンテンツとプリレンダリングされるコンテンツを切り替えることを指します。すべてのサイトでダイナミック レンダリングを使用する必要はありません。

複数バージョンのURLで同じコンテンツが存在する状態。一般的にはURLの正規化処理が必要です。
内部SEOとは、サイトの内部構造や、htmlタグのソースといった自身でコントロール可能な要素を検索エンジン向に最適化する作業の事を言います。
クローラーを制御する記述です。noindexはインデックスの拒否を、noarchiveは、検索エンジンデータベースへの保存の拒否を指示し、nofollowは、ページ上の配置されているリンクを辿らないようにクローラーへヒントを伝えます。
ページの表示速度改善の為に画像に対して loading=”lazy” 属性を使用し、スクリーン上で表示されていない画像の遅延読み込みを設定する事ができます。Chromeや一部のブラウザでサポートされており、ウェブ標準の属性となる為今後ほとんどのブラウザでサポートされる事になるでしょう。
Passage indexing では 検索ユーザーのクエリに対する答えとなる一文が複数トピックで構成される長いコンテンツを含むウェブページの奥深くに存在している場合であっても、その一文をランキングファクターとして考慮します。2021年2月10日にUSの英語検索結果に適用されています。日本語での適用時期はまだアナウンスされていません。
Indexingという単語が含まれている為、インデックス処理が変更されてしまったと勘違いしてしまいそうですが、実際は、インデックス処理が変わったというよりは、特定のケースにおけるランキングファクターが新たに追加されたと言った方が適切です。検索結果の表示に関する変更は無く、強調スニペットでテストされている scroll-to-text 機能は適用されていません。
特定の条件における違いは以下の通りとなるようです。
- ニッチな検索クエリと関連するトピックがページ内の奥深くに含まれている場合
- コンテンツに含まれるトピックが、その一文以外全くクエリと関連していない場合
従来 | 今後 | |
---|---|---|
評価基準 | ページ全体 | コンテンツの一部分 (パッセージ) |
一文に対する評価 | 薄い | より評価される |
この条件に該当するコンテンツは特に、以下の点を考慮しておいた方が良いかもしれません。
- 読み手にとってわかりやすい章立て
- 読み手にとってわかりやすいレイアウト
- 読み手にとってわかりやすい見出し
充分考慮されている場合は、トピックそのものの質を向上する事以外に最適化すべき点はないようです。
被リンクとは、対象のページを基準として考え、その対象のページへ張られているリンクの事を言います。
ビッグワードとは、1単語のケースを指したり、競合が多いワードを指したり、ウェブサイト内の重要キーワードを指したりと明確な定義はありません。一般的には検索規模が大きい、意識する競合も多いキーワード(クエリ)といった意味で使用されます。
ブラックハットSEOはGoogleのガイドライン違反となるウェブスパムを行い、検索ユーザーの為にならない、検索エンジンを騙す施策を意味します。
ホワイトハットSEOはGoogleのガイドラインに沿った施策を意味します。
多くの場合、サイトの使い勝手の改善や、素晴らしいコンテンツ作成の助長、サイト表示の高速化など、ユーザーと検索エンジンの両方に良い効果をもたらします。
プロダクトレッドSEOと読みます。Eli Schwartz氏の著書の「Product‑Led SEO」で戦略が記述されています。SEOをマーケティング施策の一つとして捉えるのではなく、プロダクト内のマーケティングや営業、サポート、広報など全てのチームとの連携により事業を拡大していくプロダクト手動のSEO戦略です。
従来のキーワード調査をもとに長文コンテンツでSEOを行う方法では、既に競合の多い市場をターゲットとする為に消耗戦になりやすい。わざわざ消耗戦に持ち込むのではなく、Product-Led SEOによって現時点で検索需要が少なくてもユーザーの解決するプロダクトやサービスを開発する事ができ、その結果ブルーオーシャンの市場を作り、先行者利益を得られます。ユーザーにとって魅力的なプロダクト(ウェブサービスも含む)は、自然と検索需要が増えていき、口コミによる自然被リンクも獲得できる。
ページネーション(pagination)とは、長いコンテンツを複数ページに分割して、ユーザーがページを辿れるように分割されたページに番号を割り振ったナビゲーションリンクです。ページ送り、ページ割り、ページ分割などとも呼びます。
Googleのモバイル検索でユーザー体験に関わる指標を評価基準として追加する事をアナウンスしています。
- コアウェブバイタル
- モバイルユーザビリティ
- セキュリティ(セーフブラウジング)
- HTTPS
- 煩わしいインタースティシャル広告

メタキーワード(meta keywords)とは、検索されたいキーワードを検索エンジンに示す事ができるHTMLのhead内に記述するメタタグの一つです。
メタディスクリプション(meta description)とは、検索結果にスニペットとして表示させたい文章を検索エンジンに示す事ができるHTMLのhead内に記述するメタタグの一つです。ページ上では表示されません。ページの内容を適切に簡潔な文章にして記述する事で、検索結果で表示される可能性が高まります。
デスクトップ検索やモバイル検索において、モバイル版コンテンツの記述をもとにページを認識し、ランキングに影響するコンテンツの評価もモバイル版コンテンツをもとに決定される仕組みを意味します。
特定のURLにアクセスしてきたユーザーやボットを指定したURLへ転送する処理を意味します。SEOでは301リダイレクトを使用する事が多いです。
ローカルビジネスに関するクエリで検索した際に、検索結果に表示されるマップ枠の事を意味します。クエリと関連するGoogleマップ内の店舗・サービスが掲載されます。
robots.txtとはロボット型検索エンジンのクローラーの巡回を指示するファイルで、1994年にMartijn Koster氏によって考案されました。
ロングテールSEOとは、2つ以上の単語で構成されるキーワード(複合キーワードやテールワードとも言います。)を軸にそのキーワードで検索ユーザーの求めるコンテンツをウェブサイト内に作成して集客を行う施策 / SEO戦略です。
リッチリザルトとは、Googleの検索結果に表示されるスニペットを拡張したものです。
2009年にGoogleが発表し、ページ上に構造化データをマークアップする事で、リッチリザルトが表示されるようになります。
YMYLはYour Money or Your Lifeを意味します。
人々の現在や将来における状態(身体的、経済的な面や安全性等)に影響を与える可能性があるページはページの品質が特別に重要視されます。このようなページをYMYLページとGoogleは読んでいます。YMYLページは信頼性の高いウェブサイトによって提供されるべきで、その内容は高い専門性と信頼性の元で作成されるべきと考えられています。

主要アルゴリズム一覧
Bidirectional Encoder Representations from Transformersの略で、自然言語処理モデルのひとつです。多様化する検索クエリの意図を文脈から理解する能力が向上しています。
2019年10月25日にGoogleはBERTを導入したことをアナウンスしています。

年に数回、Googleの検索アルゴリズムとシステムに大規模な変更を加える変更を「コア アップデート」と呼びます。検索結果全体において、関連性と信頼性の高いコンテンツを検索ユーザーに提供することを目的としています。Google Discover に影響する場合もあります。
小規模なアップデートについては、Googleはアナウンスすることはほとんどありませんが、コアアップデートは広範囲に大きな影響をあたえる為、実施する際には一般の利用者に向けてアナウンスを行っています。
ドメイン名にキーワードが含まれている方が上位表示されやすいと言われていますが、ランキングファクターとしてはとても小さいものです。
Googleはウェブページ単位でそのページがモバイルフレンドリーかどうかを確認し、モバイルフレンドリーであれば順位を多少優遇します。逆にモバイルフレンドリーではないウェブページの場合は、多少評価が下がる場合もあるようです。
現在では手軽に自身のウェブサイトがモバイルフレンドリーかどうか確認する事ができます。
2013年に公開した会話型検索のクエリを理解して処理する為のアルゴリズムです。
ページランク(PageRank)とは、被リンクの質や数、関連性によってページを評価するGoogleの主要アルゴリズムの一つです。
有名なアルゴリズムの一つで、コンテンツの品質を判断して低品質コンテンツの評価を下げます。
主にスパムを取り締まり、スパムを取り締まるGoogleのアルゴリズムの一つです。ただし大部分はリンクスパムにフォーカスしています。
Googleのローカル検索で使用されるアルゴリズム。主に場所と距離を軸に評価します。
著作権侵害のウェブサイトに対するアルゴリズム。2022年2月のドキュメントによるとこのアルゴリズムの影響を受けたウェブサイトは平均で89%のGoogle検索トラフィックを失ったそうです。
Googleの検索結果では多様性を持たせる為に使用されます。※正式名称は不明です。
検索ユーザーの入力するキーワードが曖昧で具体的に何を望んでいるか判別しにくい場合は、候補となりそうな多様なページを検索結果に表示します。
QDF (Query Deserves Freshness)とは、コンテンツの新鮮さを評価するアルゴリズムです。主な例としては、地震情報や天気、野球の試合結果に関する検索クエリに対して、新鮮な情報を優先させる働きを行います。全ての検索クエリに対して働くアルゴリズムではなく、その種類によって使い分けられるもののようです。
RankBrainとは、検索結果で未知の検索クエリの意味を理解し、適切なコンテンツを表示する為の人工知能です。ページとコンセプトをより適切に関連付ける役割を持ちます。
アレグロマーケティングでは、SEOに役立つ便利なツールを複数取り扱っております。フリーのSEOツールやSERPチェッカー、キーワードランキング取得ツールを活用する上で必要な知識については以下のページで詳しく解説しております。