Googleのアルゴリズムに関する発言まとめ

2017年3月6日

Googleは200以上のシグナルをもとに世界中のウェブページを検索結果に表示させています。
この中には、検索ユーザーが入力する検索クエリの意味を判別するものの他に、世界中のウェブサイトを巡回してページを取得したり、ページの内容を解釈したり、ページの信頼性を評価したり、クエリに対して順位付けを行うなど数多くのアルゴリズムが働きます。


アルゴリズムは常に改良されてきていますが、基本的には人間による評価を行い、問題がなければ実用化されます。(人工知能でクエリの意味を判別するランクブレインにしても、内部的に情報を与えて育てて検証した上でアップデートしているようです。)
アルゴリズムの更新は、英語圏をメインに徐々に全世界に範囲を広めていくケースと、全世界で一気に更新するケースがあります。非常に稀ですが、日本独自のアルゴリズム更新も過去に実施された事があります。
日本語検索の品質向上にむけて
※この時は大手企業が運営する医療関連のキュレーションメディアが問題視された時期でもあり、これらの対応する為の措置であったと考えられます。


Googleはアルゴリズムを公開する前に人による評価テストを行う

Googleのアルゴリズムは人間の判断に近づけていくように日々改良されている為、彼らの方針を知る事は今後のウェブサイト運営にも重要だと思います。
以下の動画で人間による評価プロセスに関して詳しく説明していましたのでご紹介します。

※Human raterという言葉が使われていますが、アルゴリズムによる評価とは別に、品質をチェックする際にGoogleは評価者を雇います。評価者は数百名いて、多くの異なるURLについて良いか、悪いか、スパムかなど評価します。



アルゴリズムリリースまでのプロセス

例えば、検索エンジンのエンジニアが新しいアイデアを思いついたとします。


まず数百人の評価者を雇い、多くのURLを与え、それが良いか、悪いか、便利か、スパムかなど本質的な部分を評価します。


そしてその結果をエンジニアにフィードバックし、アルゴリズムを変え、エンジニアのマシンや社内ネットワークでテストを行います。


異なる多くのクエリーを投げ、アルゴリズムにより検索結果のどこが変わったかを判断する。そして、結果的に全体的に改善が見られるか評価を行います。


評価者はスパムを見落とす可能性もあるし、いくつか気がつかない点もあるので完璧ではありません。


エンジニアは内部テストの次に良い傾向が見られれば、評価を実施します。


この評価は「サイドバイサイド」と呼ばれるブラインドテイストテストの事を指します。具体的には、左側に一つ検索結果を表示させ、右側に異なる検索結果を表示させる手法です。

評価者は与えられたクエリでどちらの検索結果が良いかコメントも含めてフィードバックします。ちなみに評価者はどちらが新しいアルゴリズムでどちらが旧来のアルゴリズムかは知りません。


その結果、アルゴリズムが改善されるか、悪くなるかなど見たり、異常値を見たりします。また、評価者のコメントなど含めて改善できるかどうかを確認します。左も右も良いと判断するならアルゴリズムは変更されないようです。


これらがすべてうまくいくと、実際にライブでの実験を行います。基本的には少ない割合のユーザーに対して新しい検索結果を表示させ、新しい検索結果の方がより頻繁にクリックされているかどうかを確認します。


Googleの検索品質テストの評価は順位に影響するか?

評価者は評価チームなので評価結果が直接的に順位に影響する事はなく、例えば、評価者のうち一人があるページが気に入らないからといって、順位が落ちてしまうといった事はないようです。
Matt Cutts氏も同様の発言をしています。



※ウェブスパムチームが担当するウェブスパムに対して行うマニュアルアクションといったペナルティは人の評価が影響する代表例です。




以下にGoogleの検索エンジンに関する初歩的な疑問点について、Matt Cutts氏の回答をご紹介します。


Google検索では、同じドメインから最大何ページ表示されるか?

検索結果に表示される同一ドメインのページ数は、頻繁に変更されています。
以前は2つで、インデントされて表示されたり、+マークで展開できていたりしました。
2012年11月28日現時点では、+マークもインデントも表示されていません。
同一ドメインのページ数は現在は、どのようになっているのでしょうか?



ページ数は検索クエリによって異なる

同じドメインでも良いページが複数あり、多様性を損ねなければ検索結果に複数のページが表示される事もあります。このあたりは通称QDDアルゴリズムとも関連しているのではないかと思います。
Matt Cutts氏が現在に至るまでの問題点を解説していましたので紹介します。


SERPの歴史 ホストクラウディング

以前はホストクラウディングといった技術を長期間採用していました。
検索結果の1ページ目に同一ドメインのページが複数ある場合、上位のページの下にインデントさせてまとめていました。
この方法によりドメインでグループ化されるので検索結果がコンパクトになり、わかりやすくなりました。
これ以前は、同じドメインのページで検索結果を独占されていたようですので、大きな進歩です。


ホストクラウディングのメリット

同一のドメイン内のページをグループ化する事で、より深くドメイン内のページへたどり着く事ができます。
また、多様性も保つ事ができます。


例えばホストクラウディング前は、ジオシティーズから7、8ページの検索結果ページが表示されていたケースもあったようですが、ホストクラウディング採用後は、ジオシティーズ内の最も良い2つのページをグループ化させて表示し、ジオシティーズ以外の検索クエリーにマッチしたページも表示させ多様性を保てるようになりました。
ただ、良い点ばかりではなく、問題点もでてきます。


ホストクラウディングの制限

ホストクラウディングは同一のドメインから2ページまでの表示です。
実際には検索ユーザーはそのドメイン内のページをもっと検索結果に出して欲しいケースもあれば、1件のみでも良いと思うケースもあります。


インデントになれているユーザーは問題がないが、そうでないユーザーにとってはわかりにくく、見にくい検索結果となります。


ホストクラウディングを逆手にとって、サブドメインを大量に取得して、検索結果を独占しようとするサイト運営者もいました。
結果的に多様性が損なわれてしまうケースもあったようです。


その後ホストクラウディングではなく、異なる方法で改良を行い、同一ドメインであっても複数ページを検索結果に出すようにしました。
この間も検索結果画面は様々な変更が加えられています。




検索クエリによってページ数は変わる

現在では、クエリによって同一ドメイン内で検索結果に表示されるページ数は変わります。
例えば「amazon 本」で検索するとほぼwww.amazon.co.jpで10位まで埋め尽くされます。これについては以下のように説明しています。


例えばHPやIBMで検索した場合、HPやIBMのメーカーページが検索結果にたくさん出てきたとしても、検索クエリで意図した検索の為問全く問題ないと言えます。


一般論ですが、誰も正確に検索ユーザーの意図を知る事ができないはずなので、ある程度検索結果の多様性を重視するようバランスを取っているようです。


また2017年3月のGoogleのGary Illyes氏の発言では、あるクエリに関して、競合サイトのコンテンツの質が低い場合には、同一サイトでも2つ以上のページが検索結果に表示される事はあるようです。



このように「最大何ページ」といった制限はなくなり、現在は検索ユーザーの意図を考えて適切だと思われる数を表示させているようです。


GoogleのSERPは順位ごとに異なるアルゴリズムでランク付けされるか?

質問の内容

例えば1ページ目の1~3位は情報の新鮮さ、4~6位はバックリンクの多さ、7~10位はソーシャルシグナルをもとにしたりという様に順位ごとに異なるアルゴリズムが使用される事はあるか?



検索結果ページの順位ごとに異なるアルゴリズムが使用される?
一般的には、検索順位ごとにアルゴリズムが異なるといった事はありません。
多くの結果ページに対して同じアルゴリズムが使用され、それらを関連性とレピュテーションのバランスを見て検索順位として並べかえます。




検索エンジンの結果ページは、ブラウザの種類によって変わる?

検索結果ページは、スマホやPCなどユーザーエージェントによってレイアウトやデザインが異なります。
当サイトの訪問者で見ると最近はChromeユーザーが大分増えてきているようで、その次にIEユーザーが多いようです。IE6、IE7、FF2、FF3、Opera、Chromeなどのブラウザによって、検索結果は変わってしまう可能性はあるのか?についてMatt Cutts氏が解説していましたので、ご紹介します。



検索結果とブラウザの種類について

基本的にはブラウザの種類によってSERP(検索エンジン結果ページ)が変わることはありませんが、例外はあるようです。


パーソナライズ検索

Googleのパーソナライズ検索機能で、ブラウザの過去の履歴など検索ユーザーの行動パターンにより検索結果が変わる場合があります。
また、Googleアカウントにログインしているか、していないかにより異なります。
例えばあるブラウザでログインしてたとして、他のブラウザではログインしてなければ検索結果も異なります。



ブラウザの機能による違い

ブラウザはそれぞれ異なる機能性を持ちます。
検索結果に違いが無くても、AJAX等を使った場合にはAJAXをサポートしているブラウザとそうでないブラウザもありますので表示のされかたが異なってくるケースがあります。
現在は主要なブラウザでは、AJAXをサポートしているはずですので、以前程の違いは無いかもしれませんが、古いOSで古いバージョンのブラウザの場合は該当するかもしれませんね。


Bucketテスト

Bucketテスト(Cookieテストのようなもの)と呼ばれるテストにたまたま該当した場合にも検索結果ページが異なる場合があります。
異なるブラウザを併用している場合、Googleを表示させた場合異なるCookieを持ちます。(特にログインしてない場合など。)


Googleは常にGoogleユーザーを対象とした小規模なテスト(もちろん大きなテストもありますが)を行っています。
例えば、検索結果ページの見せ方を新しくした場合は、ユーザーがGoogleを使ってこの新しい検索結果を見る際、Cookieテスト、Bucketテストの対象となる可能性があります。
どのブラウザでヒットするか、ログインをしているか、どのCookieを持っているなどに依存しますが、検索結果ページが若干異なるケースがあり、異なるアルゴリズムが含まれている場合もあります。


現在では上記に加えてモバイルフレンドリサイトの場合では、スマホ検索で優遇される為にPCとモバイル端末での検索に差がでるようになっています。
また、特定の地域と関連の高い検索クエリの場合には、位置情報も重要な要素となり、検索する場所によって差が出る事があります。


特にブラウザ環境による検索結果の違いを意識する必要は無いとは思いますが、検索順位が環境によって異なると感じる場合は、上記のようなケースが該当しそうです。



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野澤洋介

この記事を書いた人

アレグロマーケティング代表取締役 野澤洋介

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
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著書:「最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(技術評論社)

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