RankBrain(ランクブレイン)によってクエリの処理が大きく変わる

2016年6月23日

RankBrainとは、未知の検索クエリの意味を理解し、適切なコンテンツを表示する人工知能です。


Bloomberg Technologyの記事では、RankBrainについてGoogleのGreg Corrado, a senior research scientistのインタビューをもとに詳しく解説されています。


ここでは重要な点をまとめます。


RankBrainとは?

RankBrainは検索結果に使用する数百のシグナルの一つです。現在までの数百のシグナルの全ては、Googleのエンジニアがテストしながら設計したものですが、RankBrainはラーニングシステムであり、人工知能です。


人々が推測や直感するように言葉を理解し、クエリを解釈します。


既存のシステムとRankBrainの違い

一般的な既存のシステムの場合、あいまいなクエリで検索した場合や、実際に人が行うように会話で使用する用語を使った場合、誤って解釈することがあります。
なぜなら機械は理解できず、そのフレーズを見た事がないからです。


RankBrainの場合は、「一般的にはどうなのか?」、「このフレーズは前に他でも見たので、この意味を推測してみよう」といったように混雑したバーで推測しながらの会話と似ているかもしれません。


ランクブレインの検索における重要度

ランクブレインを稼動したところ、数百あるシグナルの中で3番目に重要なシグナルとなっています。(※ちなみに1番目、2番目については、リンクとコンテンツのどちらかがあてはまるそうです。)


影響の規模

1日に処理するクエリの15%は未知のクエリのようで、当初はそのようなクエリに対してRankBrainは動作してました。
しかし、2016年6月23日のSearch Engine Land、Danny Sullivan氏の記事によると、現在ではRankBrainはほとんどのクエリに関与していて、実際のランキングに関しては全てでは無いにしても、多くのクエリに影響しているようです。


RankBrain is “involved in every query,” and affects the actual rankings “probably not in every query but in a lot of queries.”
Google uses RankBrain for every search, impacts rankings of “lots” of them



ランクブレインによってクエリはどのように処理されるか?

Googleは一日に30億回の検索を処理しています。2007年では、20~25%のクエリは未知のものだったようです。そして2013年には15%まで改善されています。(※Bloombergの記事でも言われていた数と一致します。)


しかし、30億のうちの15%が未知のクエリというのは非常に大きな数字です。つまり一日4億5000万のクエリが未知という事です。


これらのクエリは複雑であったり、複数の単語によるクエリ、ロングテールクエリかもしれません。
ランクブレインはこのようなクエリを解釈し、状況に応じて効率的に理解し、検索ユーザーにとって最適なページを見つけます。


ランクブレインの導入開始時期

Googleの話では、2015年の早い段階から段階的に実施していて、数ヶ月前(2015年10月時点から数えて)には、グローバルで動作しているようです。


ランクブレインは常に学習している?

全ての学習はオフラインで行っているようです。検索の履歴のバッチを与えられ、予測を学習しています。そしてテストを行って改善が証明されると最新版のRankBrainとして公開されます。そして、オフライン学習とテストのサイクルは繰り返されます。


※Bloombergの社員からも以下のツイートがありますね。「段階的に学習させて、オンライン上での学習は行っていない。」





RankBrainによってSEOの手法が変化するか

現在では検索ユーザーの意図を理解して質の高いコンテンツに仕上げるという事が重要です。ここ数年の間で意識すべきポイントはキーワードの最適化からトピックの最適化へと既に変わっています。


キーワードの最適化とは、ここでは検索クエリでよく使用される単語をページ内に含めていく作業とします。
トピックの最適化とは、検索クエリの意図を検索ユーザー視点で理解し、検索ユーザーの求める情報をトピックとしてコンテンツに含める事です。


数年前はキーワードの最適化でも上位にランクされることはありましたが、現在では質の高いコンテンツが増え、Googleのアルゴリズムが改良されて、コンテンツの意味やクエリの意図を理解できるようになり、あまり大きな効果は期待できなくなりました。(必要最低限の施策という認識です。)


一方でトピックの最適化を行い、コンテンツの質を改善する事はSEOの成功を左右する重要な要素となっています。
質の高いコンテンツを作成する、既存のコンテンツの質を高めてリライトするといった事は今後ますます重要となっていくと考えています。



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野澤洋介

この記事を書いた人

アレグロマーケティング代表取締役 野澤洋介

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。


著書:「最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(技術評論社)

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