Google SEO対策の基本・方法を解説

SEO
目次

SEO対策とは?検索エンジン最適化とは?

SEO対策(Search Engine Optimization)とは、または検索エンジン最適化とは、自然検索結果で表示される機会や自然検索経由の集客を増やす取り組み・施策を意味します。英語の頭文字を略して「エス・イー・オー」と読みます。リスティング広告やバナー広告などと同じく、販売や成約を増やす為のオンラインマーケティング施策の一つです。

SEO対策とは?

「SEO」は検索エンジン最適化、検索エンジン対策という意味の為、「SEO対策」は言葉の扱いとしては誤っています。ただし実際は、広くSEO対策という言葉が検索に使用されている為、SEO対策と記述するWebサイトも多いです。

このページではSEOビギナー向けにSEOの取り組みについて出来る限りわかりやすく説明するように努めています。もしわかりにくい点があった場合は、お手数をお掛け致しますがページ下部のコメント欄からご指摘ください。ご協力に感謝致します!

SEO対策を初心者でもわかりやすく解説

日本で利用される主要な検索エンジンの種類

日本で使用される主要な検索エンジンは以下の3つです。

Yahoo!JAPANはGoogleのエンジンを採用していますので、実際の国内検索エンジンシェアの9割以上はGoogleとなっています。

本ページの記事ではGoogleのSEOについて解説していきます。Bingは取り扱いませんのでご注意ください

検索エンジンが考慮する要素

検索エンジンは検索キーワードが同じであっても、次の要素によって異なるランキングを表示します。

  • 国や言語
  • 検索している場所(IPアドレス)
  • 検索にしようしている端末(デスクトップ or スマートフォン)
  • 検索の履歴

特に自身のウェブサイトの検索順位を調べる際には、検索履歴によって、自身のウェブサイトが優遇され、需要のあるキーワードで上位表示されたかのように勘違いしてしまう事もあります(パーソナライズド検索とも言います)。

検索履歴の影響を受けないように正しい検索順位を調べる場合には、ブラウザのシークレットモードを使用する事が一般的です。Chromeの場合は以下のコマンドでシークレットモードでブラウザを立ち上げる事ができます。

Chromeを表示してキーボードで Ctrl + Shift + N を同時に押します。

SEOの効果

  • 検索順位が向上する
  • 検索結果に表示される機会が増える
  • 検索による集客が増える
  • 特定のクエリ(キーワード)で検索するユーザーとの接点が増える
  • 売上げや問い合わせが増える
  • 顧客が情報を調べやすくなる(問い合わせが減り、顧客のストレスも減ります)

正しい方法でSEOに取り組む事で以上のような効果を得られます。

SEOに対する取り組み方の変化

昔のSEO対策検索エンジンアルゴリズムの隙間を狙ったテクニックで順位を向上させる
今のSEO対策検索ユーザーに対して優れた検索体験を提供する取り組み
取り組み方が変化しています

SEOというとどうしても作業ばかりが目についてしまい、その成果を数値で追ってしまいがちです。

例えば2010年までのSEO対策は検索エンジンの順位向上目的でWebサイト全体の構造や、ページの記述の調整、被リンクを増やすなどの取り組みを行う事が主流”でした”。その後Googleも劇的に進化し、現在のSEOでは、「優れた検索ユーザー体験を提供する取り組み」へと移り変わっています。

つまり、これからは、作業や数値ばかりに意識を向けるのではなく、検索ユーザーという「ヒト」の感情を理解し、検索ユーザーの視点に立って便利なウェブサイト、コンテンツとなるように工夫していかなければなりません。

検索順位別のクリック率データ

BacklinkoのBrian Dean氏の分析から2019年8月に以下のような結果が公表されています。

The #1 result in Google’s organic search results has an average CTR of 31.7%.

Here’s What We Learned About Organic Click Through Rate

Googleのオーガニック検索結果における1位表示は、平均で31.7%のCTR(クリック率)となるようです。

検索順位別のクリック率データ 2019年8月

順位12345678910
CTR(%)31.7324.7118.6613.609.516.234.153.122.973.09
オーガニック検索順位別平均CTR

他にも面白い分析結果が出ていますので簡単に紹介します。

  • オーガニック検索の7 – 10位のCTRは実質同等。
  • タイトルタグに質問を含んでいる場合のCTRはそうでない場合より14.1%高い
  • 感情表現(ネガティブ、ポジティブに関わらず)をタイトルに含めると平均でCTRが7%改善。
オーガニック検索とは?

オーガニック検索は自然検索を意味します。検索結果ページで表示される内容のうち、広告を除いた部分です。

オーガニック検索枠と検索広告枠

赤は有料検索結果枠 緑はオーガニック検索結果枠

キーワードの需要(検索規模)にもよりますが、顧客に変わる可能性のあるアクセス数として考えた場合、この数字はかなり大きな意味を持ちます。

検索結果1ページ目表示の効果

例えば、「花 ギフト」のキーワードは月間平均で6,600回ほどの検索回数となります。
このキーワードで1位になるという事は、毎月およそ2100件のクリック数を獲得できる可能性があるという事になります。(Yahoo!も含めると更に増えるでしょう。)

検索エンジンの仕組み

検索エンジンのロボットはあなたのページをクロール後にインデックスします。ユーザーがクエリを入力して検索すると、アルゴリズムによって順位付けされた検索結果ページが表示されます。

まずはいくつか専門的な用語や疑問を解説していきます。

検索クエリとは?

検索ユーザーが情報を探す際に入力する語句やフレーズの事を検索クエリと呼びます。

クロールとは?

クロールとは、クローラーと呼ばれるソフトウェアがリンクを辿ってページを巡回する事を意味します。
リンクで辿る事ができないページはクローラーに見つけてもらう事ができません。その為、Webサイト全体のページがきちんとクロールされるように設計しておく事はSEOの基本と言えます。

クローラー
インデックスとは?

Googleはクロールしてページの情報を取得した後にデータベースに保存し、インデックスを作成します。インデックスとは索引のような機能を意味し、検索時に素早く適切な情報を表示する為に検索対象となるページの場所を把握します。この索引の中には、フレーズや単語、その意味に関連するページの情報が含まれます。

アルゴリズムとは?

評価を導き出す為に設計された複雑な計算処理を意味します。Googleは200以上のシグナル(手がかり)をもとにページを評価して順位付けを行います。アルゴリズムは複数存在し、検索クエリの意図を把握するもの、ページの信頼性を評価するもの、コンテンツの新鮮さ、位置情報を判別するものなどがあります。
Googleはユーザーに焦点を当ててこれらのアルゴリズムを日々改善していて、改善のスピードは非常に速く、1日平均1.47件のペースと言われています。
検索ユーザーのためにならない施策やスパム行為は一時的に通用しても、アルゴリズムのアップデート(改善の為の更新)の速度の前には遅かれ早かれ通用しなくなります。Google同様にユーザーに焦点を当てた改善を心がけましょう。

検索結果でクリックが多いページは検索上位に表示される?

いいえ。検索順位を上げる為にいくら自身のページをクリックしても上位表示される事はありません。(但しパーソナライズ検索によって自身のブラウザでのみ上位表示されたように見える事はあります。)
Googleも否定しています。クリック数を検索順位のシグナルとして活用しない理由としては、スパムに悪用されやすいからのようです。

閲覧数の多いページは上位表示される?

検索とは関係なく、どのような経路であれ「閲覧数の多いページは上位表示される」という事はありません。
良く見られるページだからといって、良いコンテンツであるという事にはならないからです。Googleはアナリティクスのデータをランキングシグナルには使用していないとコメントしています。

Googleに最適化するには、Googleのポリシーを理解しておいた方が良いでしょう。

Googleの目指す検索エンジンとは

Googleの収益源

Googleはリスティング広告の手数料が収益源です。広告がクリックされると、広告主からGoogleに手数料が支払われます。

Googleが短期的な収益を上げるのであれば、検索結果を広告で埋め尽くしたり、検索結果の各順位の間にそれとなく広告を含めたりすれば、検索ユーザーにたくさんクリックされるでしょう。
ですが、Googleはそのような事はしていません。

検索結果で多くの広告を表示させない理由としては、もし検索結果を多くの広告で埋め尽くしてしまった場合、クリックしても必要な情報に到達しにくくなり、逆に売り込みページばかりで検索ユーザーは不便だと感じるからです。結果的にGoogleを使う人は減っていくかもしれません。

Googleは検索ユーザーを第一に考え、ユーザーに使い続けてもらえるように、便利な検索エンジンとなるように日々改良を行っています。

Googleの方針

Googleの共同創設者のラリーページの言葉がGoogleの方向性を表しています。

完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである。

Lawrence Edward “Larry” Page

Googleはいくつものアルゴリズムの組み合わせで検索結果の順位を導き出します。
ページごとのリンク評価を算出する「ページランク」、コンテンツの質を判断する「パンダ」、Webスパムを取り締まる「ペンギン」、情報の鮮度を判断する「QDF」など多くのアルゴリズムが存在します。

Googleは「ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返す」検索エンジンを目指し、アルゴリズムを日々改良しています。そしてGoogleに評価される為にコンテンツ作成者が行うべき事も、「ユーザーのニーズにぴったり一致するコンテンツ」を作成する事であり、最も有効な施策となり得ます。

もし、これからSEOを始めるのであれば、検索エンジンに対して最適化するのではなく、「検索ユーザーに優れた体験を提供する」事を第一に考えましょう。Googleの考えに沿ったSEO、検索ユーザーに価値を与えるコンテンツ作成を行う事でアルゴリズムの影響を受ける事なく、安定したトラフィックを獲得していく事ができます。

Googleの進化とともに変わりつつあるSEOというコトバの意味

昔の検索エンジンの技術は、ヒトが文章を読んで理解する能力とは大きくかけ離れたものでしたが、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)という言葉がロボットを対象とした施策と誤解されがちな為、ヒトを対象としたSXO(Search Experience Optimization:検索体験最適化)という言葉も生まれています。

From SEO To SXO: Search Experience Optimization

https://searchengineland.com/seo-sxo-search-experience-optimization-223812

SEOとSXOの違い

SEOは簡潔に表現すると、検索エンジンに最適化する事ですが、ともすれば検索エンジンに向けた施策と考えてしまいがちです。

実際には、SEOという言葉が生まれた時代と比べて、現在の検索エンジンはかなりヒトに近い形でコンテンツの中身や、検索ユーザーが入力するクエリ(キーワード)を理解できるようになっています。

現在のSEOでは、検索エンジンの進化により昔のロボットに向けた最適化で意識すべき項目は減り、逆にヒトに向けた体験の最適化が最も効果のある施策となっています。体験とは、検索ユーザーが必要とする答えとなる情報や利便性を提供し、検索ユーザーに満足してもらう事です。
Webサイトの改善はユーザーファーストを心がけ、情報の質利便性こだわったコンテンツを作成していきましょう。

ロボットに向けた必要の無い最適化

昔の検索エンジンでは、順位を上げる為にそのコンテンツ内にキーワードを多く含めるという施策は確かにありました。

  • キーワード詰め込み
    隠し文字などを使ってキーワードを過剰に詰め込むページが増えてくると、検索エンジン側もこれらをスパムとして対処していきます。
  • ページの文字数は〇文字以上にする
    コンテンツを作成する際に目安となる文字数について尋ねられる事は良くあります。これはライバルのコンテンツの質や、検索ユーザーの意図によって、多くの説明が必要であれば文字数は増えるでしょうし、そうではなければ少ない文字数でも上位表示される事はあります。
    検索エンジンは文字数が多いからといって評価する事はありません。
    検索ユーザーやライバルコンテンツを分析できていれば、文字数はさほど気にする必要はありません。
  • キーワードバランス・含有率
    詰め込みがマズイとわかると、ある程度の割合を意識してキーワード散りばめたサイトが増えます。当然Googleはアルゴリズムを改良しこのような施策は徐々に通用しなくなっていきます。
  • 相互リンクやリンク購入
    かつて被リンクを集める事が評価に繋がるという事がわかると、サイト運営者による自作自演の被リンクで検索結果の順位は操作されるようになります。現在のGoogleアルゴリズムではリンクの品質も判定する事ができ、自作自演のリンクも検知して無効化します。
  • ページ数やインデックス数を増やす
    以前はページ数やインデックス数がランキングに影響すると考えられていましたが、現在ではWebサイトの総ページ数(インデックス数)が10ページ以内であっても、ビッグワードで上位表示される事はあります。
    インデックス数がいくら多くても、それらがSEO目的で作成した質の低いコンテンツであれば全く評価されないでしょう。逆にリンク評価が分散し、各ページの評価が薄まってしまうこともあり得ます。
  • 共起語を含める
    共起語はLSI(Latent Semantic Indexing)とも呼ばれる文章解析技術の一つです。
    実際にコンテンツを書く際に大切な事は共起語を散りばめる事ではなく、検索ユーザーが知りたいトピックをわかりやすく説明して解決に導く事です。

Googleでは共起語のようなものは無いそうです。当然ながらAI技術が進んでいるGoogleのアルゴリズムは更に賢く、人間が読んで理解する能力に近づいています。

これまでの経緯と経験から、このような検索アルゴリズムのギャップを突くテクニックに偏った施策は、検索エンジンの進化によって順位への影響を受けやすい施策である事がわかります。

昔はGoogleの理想とは現実には大きなギャップがあったわけですが、下記のような施策はその頃の名残かもしれません。

「キーワードバランス」、「キーワード含有率」、「キーワードの位置」、「メタキーワード」、「SEO目的の過剰な相互リンク」といったものが上げられますが、これらは検索エンジンの進化によって既に効果の無い施策となっています。

SEOはガイドラインを守って、検索ユーザーの為の施策を行いましょう。
品質に関するガイドラインは、以下のページから確認できますので、一度目を通しておく事をおすすめします。

ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

SXOとは検索ユーザーに対して誰よりも優れた体験を提供する取り組み

キーワードや、インデックスを数値や統計で分析し、検索エンジンに対して最適化を行っても、ヒトの体験を最適化できていなければ成果には結びつきません。

検索ユーザーもライバルも、そして自身もヒトです。ライバルが優れた体験を既に提供していれば、それを超える体験を考えなくてはなりません。

SEOは次のように言い換える事ができるでしょう。

SEOとは検索ユーザーに対して他の誰よりも優れた体験を提供する取り組み。

ロボットやプログラムではなく、ヒトにフォーカスした施策こそが、アルゴリズムの影響を受けずに、長期的に取り組む価値のあるSEOと言えます。

オーガニック検索と有料検索の違い

SEOはターゲットとする検索ユーザーに対してアプローチする手段の一つでしかありません。そして、その目標には、ECサイトであれば販売に、サービスであれば申し込みに繋げるなどそれぞれ異なります。
検索ユーザーとの接点を持つ手段としては、SEOの他にも検索広告があります。それぞれの手段の特性を正しく理解する事で効果的に活用していく事ができます。

SEO対策と検索広告の費用の違い

検索広告はクリックされると費用が発生しますが、オーガニック検索枠内のページではいくらクリックされても費用は発生しません。どちらも検索結果の上部に掲載されれば、検索ユーザーにクリックされやすくなり、多くの人にページを見つけてもらえます。

ユーザーの意図の違い

オーガニック検索と有料検索の使い分けは検索ユーザーの意図によっても異なります。

トランザクショナルクエリ

リスティング広告は、クリックされれば課金されます。
リスティング広告枠はオーガニック枠よりも上部に位置し、最大で4つまで表示され、「広告」ラベルが付きます。(オーガニック枠の下部にも広告枠があります。)
競争の激しいキーワードの場合には、ブラウザで表示される画面の大半が広告となる事もあります。

トランザクショナルクエリ

つまり、お金(成果)に結びつきやすいキーワードでは、広告が増えます。そして、広告の方がオーガニック枠より優先されて表示される仕組みとなっています。

このような成果に結びつきやすいクエリをトランザクショナルクエリと呼びます。

インフォメーショナルクエリ

一方、検索段階で購入意図はなく、ふとした情報収集を目的としたクエリの場合には、あまり広告が表示されません。

インフォメーショナルクエリ

すぐに収益に結びつかないクエリに対して広告を出しても、無駄なクリックでコストばかり増えてしまいます。その為、このようなクエリの場合は広告表示が少なくなります。このような情報集目的のクエリの事をインフォメーショナルクエリと呼びます。

リスティング広告は、明確な行動を意図した検索されるクエリ、その中でも購買意図の強いクエリに狙いを定めて広告を表示させるという事が効果的です。

SEOの場合は、情報収集段階から検索ユーザーとの接点を持ち、コンテンツを通して信頼を築き、購買まで結びつけるという事に向いています。

SEOとリスティング広告の特徴を比較してみましょう。

SEOのメリットを検索広告と比較

  • クリックされても課金されない
  • 情報収集段階の検索ユーザーとの接点を増やせる
  • 企業での取り組みが難しい為、成功すれば競合と差別化を図れる
  • ウェブサイトの利便性に意識が向く

SEOに取り組む事で以上のようなメリットがあります。

SEO検索広告
クエリ意図情報収集購入や申し込み
対象ページまとめや解説コンテンツ商品ページ、カテゴリ一覧、専用LP
施策の意図情報収集目的のユーザーに価値ある情報を提供して信頼を獲得する購買意欲の高いユーザーに自社商品のメリットを訴求しクロージングする
費用無料クリック課金
掲載ページコントロールが難しい指定できる
反映されるまでの期間巡回ロボットがインデックスする事で検索結果に表示。時間がかかる。広告費用を払えば数日以内に広告が掲載される。
掲載のコントロール難しい。評価を蓄積していくイメージ。時間帯、地域指定可。効果的でなければすぐに広告を停止できる。入札単価や広告品質を上げれば順位はコントロールしやすい。
順位決定要素キーワードの意図、コンテンツの質、ページランクなど200以上のシグナル。詳細は公開されていない。入札単価、広告の品質、広告フォーマット
検索広告とSEOの比較

コストをかける分、リスティング広告はコントロールしやすいというメリットがあります。一方でSEOはクリックに費用がかからないというメリットが大きいでしょう。

検索ユーザーの意図を理解する

コンテンツを作成する際には、予め以下の点を考慮にいれておきましょう。

  • ライバルよりも広い範囲のトピック(情報の幅
  • ライバルよりも専門的で詳しい(情報の深さ
  • ライバルには無いオリジナルの情報を含む(独自性

独自性の部分は非常に重要で、独自性が無い場合には、ライバルと似たようなコンテンツとなり、評価されません。

SEOに適したページ

トップページに集客を集中させたいので、SEOもトップページに対してのみ集中する。

これはSEOでよくある誤った認識です。

実際の所はトップページ、商品ページや広告用のランディングページのような自社の商品の売り込みを行うページでオーガニック検索上位を確保する事は至難の技です。オーガニック枠の上位を獲得するには、検索ユーザーの意図を理解し、ライバルよりも詳しく価値のある情報を提供する必要があります。

例えばあなたがスポーツシューズのメーカー直販サイトを運営していたとします。検索ユーザーの立場になって考えてみましょう。

スポーツシューズの通販

最初の段階から検索ユーザーは特定のブランドのトップページや単一の商品、特定のメーカーに絞って調べているわけではありません。次のような手順を踏みながら検索意図も変化していきます。

  1. 「フットサルシューズ 軽い」で検索。
  2. 検索結果のページをクリックして選定の役に立つ情報を収集(例えば比較や購入者のコメント、プロの視点による選び方)。
  3. 様々な情報を参考にして自分に合いそうなシューズを見つけたら、その商品について詳しく調べる為に型番やブランド名、メーカー名指定で検索。

トップページや商品ページ、商品カテゴリ一覧ページでは、どちらかと言えばメーカー名、ブランド名、型番指定での検索に向いています。
「フットサルシューズ 軽い」というクエリでSEOを行うのであれば、トップや商品ページを対象に最適化するのではなく、選定のポイントを解説した記事や、各メーカーの商品を詳しく比較したコンテンツで対応しなくてはなりません。

検索クエリ、ユーザーの意図、売り手の視点、検索エンジンの視点を整理してみましょう。

SEO対策はブログを活用

検索クエリ・視点別で意図を比較

検索クエリフットサルシューズ 選び方フットサルシューズ 安いフットサルシューズ 軽い
売り手目線で
考えがちなコト
自社商品の中でお客様にぴったりのフットサルシューズの選び方を説明しよう自社商品の中で一番安価なフットサルシューズをすすめよう自社商品の中で比較的軽いフットサルシューズで、利益の高いものをすすめよう
検索ユーザーの意図自分にあったフットサルシューズの選び方のポイントを知りたい遊びで使うので、全てのメーカーの中で一番安いシューズから選んでみよう部活で使う為、パフォーマンスに優れた軽いフットサルシューズを探したい
検索エンジン側の視点様々なメーカーのシューズの特徴を比較した解説ページは検索ユーザーの判断の手助けになる様々なメーカーのシューズを安い順に比較したページは検索ユーザーの判断の手助けになる様々なメーカーのシューズの中でも軽さが特徴のシューズに関して、やわらかさ、フィット感、通気性などの機能性を含めて解説したページは検索ユーザーの判断の手助けになる。
検索クエリ・視点別で意図を比較

売り手目線のページの特性

売り手目線だと視点が自社商品に偏ります。自社商品のページは基本的には広告向きで、トップページや、商品ページ、広告用のランディングページなどはこのようなグループに分類されます。購買意欲が高いユーザーに対しては、自社商品のメリットを伝えて速やかに購買に結びつける事ができます。

様々な商品を取り扱っている店舗の場合は、人気の商品に対してユーザーが求める情報を提供し、比較しやすくした商品一覧ページを準備する事で、オーガニック検索の上位を獲得できる場合もあります。

自社のトップや商品ページはSEOに不向き

一方でこれらのページはSEOでオーガニックの上位を獲得することには適していません。上位表示に適していない理由としては、検索ユーザーの意図にマッチしたページではない事が挙げられます。

当たり前ですが自社の特定商品を紹介するページ上で、ユーザーにとって公平な視点で競合商品を掲載する事はありません。なぜなら自社ブランドのファンに対してわざわざ競合商品と比較する機会を作り、競合商品に乗り換えられてしまったら元も子もないからです。

ブログはSEOに適している

オーガニック枠で上位表示を狙うコンテンツを公開する場所は、サイト内部に設置するブログがおすすめです。
専門家として、ユーザーに対して価値ある情報を記事として提供する事で、ヒトを魅きつけ、企業のブランドにも貢献していく事ができます。このような企業が所有して直接管理する商用のメディアの事をオウンドメディアとも言います。

ブランド名を含むクエリはSEOに不向きな場合も

一方でブログ活用したとしてもSEOに適していないクエリというものもあります。

「フットサルシューズ ナイキ」、「iPhone」といったブランド名などのクエリに対してSEOを行う場合には、メーカーサイトや品揃え豊富で選びやすいECサイトが有利となるでしょう。

「フットサルシューズ ナイキ」の場合

実際にGoogleで検索してみると、オーガニック検索枠にはメーカー直販のECサイト、サッカーショップのECサイトがあり、楽天市場が上位表示されています。もっと詳しく見てみると、ナイキのフットサルシューズに関する取り扱い商品一覧ページが上位表示されています。

「iPhone」の場合

検索結果にはまずAppleが表示され、次に各キャリアのiPhoneに関するページが表示されます。
このようなブランド名を含むクエリの場合には、「そのWebサイトに行く」、「その商品の中から選んで購入する」事がユーザーの意図となり、販売権もなく、キャリアでも無い企業がオーガニック枠で上位表示を狙うことは難しいでしょう。

「パソコン 価格 ノート」の場合

このようなクエリを狙う場合には、取扱商品点数とリアルタイムに近い価格比較を行い、レビューコメントを集める必要があるでしょう。

検索ユーザーの意図にマッチしたページで、品揃えや価格、レビュー、新製品などの情報などでライバルよりも役に立つ情報を提供できそうもなければ、このようなクエリでオーガニック検索の上位を狙うことは難しいと言えます。

SEO対策の手順・方法

ここまでの流れで、ユーザーが満足するようなコンテンツを作成し、ユーザーが快適に利用できる環境を整える必要がある事がおおまかに掴めていれば良いでしょう。

本ページでは詳細については触れませんが、実際にSEOで考慮すべき点はたくさんあります。但しほとんどの項目は利用されているシステム上で対応していたり、順位への影響は軽微なものばかりです。興味のある方はこのページの最後にあるリンクから詳細をご確認ください。

ここでは主にコンテンツ作成の流れを説明していきます。

初心者でも自分できるSEO対策のやり方

  1. ターゲットの明確化
  2. SEO用のキーワード選定
  3. 各キーワードに対応するコンテンツ作成プランを作成
  4. トピック調査
  5. コンテンツライティング
  6. その分野の専門家など第三者に読んでもらう
  7. 効果を確認する
  8. 次のアクションの検討
STEP
ターゲットの明確化

商品やサービスを導入して欲しい顧客像を具体化します。年齢や性別、企業向けの商品であれば部門や役職など他にも様々な属性が考えられます。既存顧客のデータや既存顧客への直接のヒアリング、アプローチしたい層へのヒアリングを行い、現在抱える悩みや問題点、商品選定基準などを洗い出します。

STEP
SEO用のキーワード選定

顧客像から検索に使用しそうなキーワードを選定します。
キーワード調査 & サジェストツール」を使い、軸となるキーワードとともに使用されるサジェストキーワードのリストや検索ボリュームを調べ、一定のボリュームのあるキーワードに絞込み、Excel等でリスト化します。
このタイミングで順位チェックツールを使用してこれらのキーワードを登録しておくと現在のSEOの状況を把握できます。

キーワード選定方法については以下のページで解説しています。
SEOキーワード選定のコツと1ページで意識するキーワード数

STEP
各キーワードに対応するコンテンツ作成プランを作成

キーワードごとにコンテンツを作成するか、ビッグワードを対象に複数のキーワードに対応する網羅型のコンテンツを作成するか決めます。はじめのうちはキーワードごとにコンテンツを作成する「ロングテールSEO」がおすすめです。

このような手法を通して、質の高いコンテンツ作成と検索順位への影響を感覚的に掴んでいくことができます。さらに継続的な取り組みによって、Webサイトの信頼性や専門性について時間をかけて検索エンジンに理解してもらうことができます。

ロングテールSEOは、複合キーワードを対象にしたコンテンツ作成方法です。ニッチなキーワードを対象とする為、検索ボリュームは少ないのですが、ライバルも少なく、比較的成果につながりやすい方法です。
ロングテールSEOとは?戦略的メリットと複合キーワード集客法

STEP
トピック調査

コンテンツページでカバーするトピックを調査し、章立てを考えます。以下の手順に沿って調べましょう。

  1. 扱うトピックを自分で考え、Wordなどを使ってトピックリストを作ります。
  2. キーワード調査 & サジェストツール」を使って対象のキーワードと関連するキーワードを再度リストアップし、トピックに追加します。
  3. 目的のクエリで実際に検索し、上位10位の競合ページに目を通し、1.のリストで不足しているトピックを見つけ、トピックリストに追加します。
  4. Yahoo知恵袋でも対象のキーワードで検索し同様に不足しているトピックを見つけて、トピックリストに追加します。
  5. 自身の専門性を活かしたオリジナルのトピックを考え追加します。
  6. これらのトピックリストをもとに章立てを行います。
STEP
コンテンツライティング

作成した章に沿ってページで扱う一つのテーマを複数のトピックに分けて論理立てて説明しましょう。トピックとはWebページの場合は、Hタグという見出しタグとそれを説明するパラグラフ、画像、動画、参照リンクなどの要素の塊です。

コンテンツライティング

説明書や、論文などの構成に近い書き方です。例えば、「SEO」を説明する場合には、「SEOの意味」、「SEOのメリットデメリット」、「SEOの効果」、「SEOの方法」といったトピックに分ける事ができます。

「検索ユーザーの意図」に関する章でも説明しましたが、コンテンツライティングの際には、次の点を意識しましょう。

  • ライバルよりも広い範囲のトピック(情報の幅
  • ライバルよりも専門的で詳しい(情報の深さ
  • ライバルには無いオリジナルの情報を含む(独自性
STEP
その分野の専門家など第三者に読んでもらう

第三者の視点でコンテンツをチェックしてもらい、アドバイスをもらい、コンテンツを改善します。
特に医療・健康系の分野では専門家のレビューを通して、専門的な記事に仕上げていく事が重要です。

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文字校正も別途必要ですが、ここではきちんと対象の読者に伝わるかどうかを確認します。

STEP
効果を確認する

Googleアナリティクスや、Search Console、SEOの取り組みを支援してくれる被リンクや順位計測ツールを導入します。

SE Ranking

弊社のパートナーが開発しているツールで恐縮ですが、SE Ranking(エスイーランキング)は豊富な機能が特長のSEO支援ツールで、順位や被リンクの計測を自動化でき、ユーザー管理機能でクライアントや社内スタッフ複数人で権限を割り振り、データを共有することができます。企業がSEOを行う際に必要な機能を一通り搭載し、お手頃な価格で提供しています。

STEP
次のアクションの検討

分析は定期的に行います。作成したコンテンツが順位にどのように影響しているか、検索エンジン経由でのセッションが増えているか、目標に直接、間接的に結びついているかなど、それ以外にも分析を行う事で課題や改善すべき点が見えてくるでしょう。

作成したコンテンツが10位以内にランクインしていない場合には、コンテンツ改善の余地があれば、既存コンテンツを見直し、ライバルよりも優れたコンテンツにしていきます。

更に対象とするキーワードの範囲を広げてコンテンツを作成するか(コンテンツの数を増やす)、それとも既存コンテンツの改善に注力するか(質を高める)判断し、改善・強化のサイクルを回していきましょう。
以上のようなプロセスでWebサイトを改善し、パフォーマンスを向上させていきます。

SEOの取り組みは筋力トレーニングやダイエットに似ているかもしれません。
基礎的な知識をつけ、正しい方法で継続的に行わなければ成果に結びつきません。継続できなければ、筋力が落ち、元の状態に戻ってしまいます。状態をチェックし、目標に向かって日々改善していきましょう。

この他にもこの記事ではカバーできていないSEOの細かい取り組みはたくさんありますので他の記事も参考にご自身でSEOに取り組んでみてください。

その他SEOでチェックすべき要素については「SEO評価項目を含む基本的なSEOチェックリスト」をご覧ください。

SEOに関する書籍の紹介

これからSEOに取り組もうとしている中小企業のWeb担当者、個人事業主のかた向けにSEOの手順をまとめました。

いまや情報収集には欠かせない存在の検索エンジン。多くの顧客(読者)は,検索エンジンを介してあなたのWebサイトにやってきます。つまり検索エンジンでなるべく上位に表示されることがWebサイトを知ってもらうための重要なファクターになります。そのための施策のことをSEOと言います。SEOという言葉は知っていても,具体的に何をやるのかわからない,なにか検索されそうな言葉をちりばめるといった昔のイメージしか浮かばない,そんな人に最適なのが本書です。

SEO(検索エンジンに向けた最適化)は,よりコンテンツを重視したSXO(ユーザーに向けた検索体験の最適化)の時代になったと言われています。本書では,そんな時代にも通用するSEOの基礎的な知識,対策を講じる上でのテクニックを,プロの見地から余すところなく紹介します。ゼロからSEOを学ぶ人にも,SEOをよりよい形で更新・継続していきたい人にも役立つ技をやさしく解説しています。

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この記事を書いた人

SEOは考え方はシンプルですが、いざ実践するとなかなか思うようにいきません。
当ブログでは、読者の方に成功も失敗も合わせて情報を共有し、同じような悩みを解決できればという思いで運営しています。
著書:「最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書」(技術評論社)

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